中学生が利用するパソコンの選び方は? 注意点やおすすめ3選を紹介

プログラミングが必修化されたり、オンライン授業の取り組みが加速したりするなど、中学生を取り巻く学習環境は大きく変化しています。パソコンの必要性を感じている親御さんも多いのではないでしょうか。
しかし実際のところ、「そもそも中学生にパソコンを買い与えてもいいのか」「どの機種がおすすめなのか」などの悩みを抱えている方が多いのも事実です。
そこで本記事では、中学生が利用するパソコンの選び方やおすすめのパソコンを3つご紹介します。併せて中学生にパソコンが必要な理由や使わせる際の注意点も解説するので、中学生のお子さまにパソコンを購入する際の参考にしてください。
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中学生にパソコンが必要な理由

実際に中学生向けのパソコンの選び方を見ていく前に、まずはなぜ必要になるのかを解説します。必要な理由は、主に以下の通りです。
- プログラミングの授業が必修になった
- オンライン授業で必要になる
- 家族と共有していると好きなときに使えない
それぞれの理由を詳しく解説します。
プログラミングの授業が必修になった
全国の中学校では、2021年度から新学習指導要領が全面実施されました。この新学習指導要領では、新時代に求められるスキルや能力の開発を目標に教育カリキュラムが再構築されています。主体的かつ対話的で学びを深めるアクティブ・ラーニングの必要性も重視されており、プログラミングの授業が必修化されました。
この改訂のポイントには、技術・家庭科の授業でプログラミングや情報セキュリティに関する内容を充実させることが挙げられています。具体的には、基礎的な内容である「計測・制御のプログラミング」に加え、それらを活用する「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミング」を詳しく学習するよう推進されています(※)。
より実践的なプログラミング教育が実施されるため、自分のパソコンを持っている方が学習ははかどるでしょう。
オンライン授業で必要になる
コロナ禍以降、オンライン授業が普及してきました。オンライン授業の受講自体はスマートフォンでも可能ですが、作業のしやすさを考えると、パソコンの方がより学習がはかどります。パソコンはスマートフォンと比較して画面が大きく、文字や図形がはっきり見やすくなります。
またリアルタイムで配信する双方向型の授業の場合、スマートフォンだとデータ容量の制限により通信が止まってしまう可能性があるでしょう。その点パソコンは、スマートフォンと比較してメモリ容量が大きく、処理速度も速いため安定したパフォーマンスを提供します。
家族と共有していると好きなときに使えない
家族で共有するパソコンがあれば、新たに買い与える必要はないためコストはかかりません。しかしその際は、自分が好きなタイミングで使えない点がデメリットとなります。
中学生にパソコンを購入する際に重要になるのが、自分の使用したい好きなタイミングで使用できる環境を整えることです。興味を持ったときにすぐにパソコンで実践することは、学習効果や子どもの創造力を高めるため、可能性が広がります。一生使えるパソコンの基本スキルを、早い段階で形成させることができるはずです。
そうとはいえ、自由に子どもにパソコンを使わせるのが不安に感じる方もいるでしょう。その場合は、悪意のあるサイトにアクセスできないようにする対策などがあるので、詳しくは後述します。
中学生向けのパソコンの選び方

中学生向けのパソコンを選ぶ際、以下のポイントを意識してください。
- MacとWidowsの違いを押さえておく
- デスクトップかノートパソコンか選ぶ
- スペックを確認する
それぞれのポイントを詳しくご紹介します。
MacとWidowsの違いを押さえておく
パソコンのシステム全体を管理し、アプリケーションを動かす役割の「OS(Operating System:基本ソフトウェア)」でメジャーなのは、MacとWindowsです。パソコンを選ぶ際は、両者の違いを明確にしておく必要があります。以下のポイントで両者を比較します。
Mac | Windows | |
---|---|---|
デザイン性 | シンプルで洗練されている | 多種多様 |
価格 | 比較的高額 | 低額から超高額までさまざま |
対応しているアプリケーション | 標準 | 豊富 |
標準アプリの豊富さ | 豊富 | 標準 |
スペック | 全体的に高性能 | 機種によって差がある |
カスタマイズ性 | 乏しい | ユーザー自身で拡張が可能 |
スマートフォン・タブレットとの連携 | Apple製品との互換性に優れている | GoogleやOneDriveなどのクラウドサービスがある |
いずれのOSも使用したい場合は、MacにWindowsをインストールする方法もあります。
デスクトップかノートパソコンか選ぶ
パソコンの形状は、卓上での使用を想定したデスクトップタイプと、持ち運びに便利なノートパソコンタイプに分けられます。どちらを選ぶかは、使用目的や使用する場所で判断しましょう。
デスクトップタイプのパソコンは大きくて重いため、持ち運びせず基本的に一箇所で使用します。スペックが高いものが多く、クリエイティブな用途でも用いる場合はデスクトップタイプがおすすめです。パーツの増設が可能で、自分好みにカスタマイズすることもできます。
ノートパソコンタイプのメリットは、その携帯性の高さです。ディスプレイとキーボード、トラックパッドが一体となっているため、場所を選ばずに使用できます。
スペックを確認する
パソコンを選ぶ際は、スペックも確認してください。以下の指標をチェックしましょう。
- CPU
- メモリ
- ストレージ
それぞれの意味を詳しくご紹介します。
CPU

CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)とは、パソコンの脳にあたるパーツです。マウスやトラックパッド、キーボードから入力される情報を基に、パソコン上で扱われるデータ処理の司令や計算処理を実行します。
例えば、キーボードからの入力信号を受け取り、電気信号を解読して処理することで、システムの他の部分(ディスプレイ)に具体的な動作を指示するなどです。高性能なCPUは、大量のデータの迅速な処理が可能で、複数のプログラムやアプリケーションを同時に動かせます。
CPUは、IntelとAMDの2つのメーカーが世界シェアを大きく占めています。それぞれCoreシリーズとRyzenシリーズが有名です。一部のMacには、Apple社がMac専用に開発したApple Siliconが搭載されています。
メモリ

パソコンのメモリ(RAM:Random Access Memory)とは、ストレージから取り出したデータを一時的にCPUが保存しておく場所です。作業中のプログラムやデータが保存されるため、メモリが大きければそれだけ多くのプログラムやアプリケーションを同時に動かせます。
メモリを選ぶ際は、世代・速度・容量をチェックしましょう。
メモリには世代があり、世代が新しいほど高性能です。メモリの世代は、「DDR(Double Data Rate)」の表記の後に数字で表されます。2024年4月時点の最新版は、DDR5です。
世代番号の後には、「DDR5-4800」「DDR5-5200」「DDR5-6400」などのように速度の表示が続きます。3Dゲームや動画編集などより多くのメモリを消費する作業で重要視されます。
メモリの容量が大きいほど、より高速な処理が可能です。オンライン授業やプログラミングの用途で使用するなら、8〜16GB程度が必要となるでしょう。
ストレージ

ストレージ(Storage:補助記憶装置)とは、パソコン内のデータを長期間保存するためのデバイスです。ストレージには、主にHDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)とSSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)の2種類があります。
HDDとは磁気ディスクを使用しデータを保存するタイプで、長い間パソコンやサーバーのストレージに用いられてきました。大容量のデータを取り扱うことが可能で、コストパフォーマンスにも優れています。一方で、衝撃に弱く故障リスクがある点がデメリットです。
SSDとは、メモリーチップにデータを記録するタイプです。衝撃リスクに強く、動作音が静かな点がメリットに挙げられます。HDDと比較すると最大容量が少なく、コストは高めです。
中学生にパソコンを使わせる際の注意点

中学生にパソコンを使わせる際は、誹謗中傷や詐欺などの思わぬトラブルに発展しないように、以下の点に注意してください。
- 閲覧管理機能を付ける
- SNSの使い方は話し合っておく
- アプリを勝手にインストールしないよう伝える
それぞれの注意点を詳しく解説するので、お子さまとのルールを決める際の参考にしてください。
閲覧管理機能を付ける
悪意のあるサイトや有害なサイトへのアクセスを制限するために、閲覧管理機能を付けておくことが重要です。元々パソコンに搭載されている機能を使う、フィルタリング専用サービスを利用するなどで対策しましょう。
SNSの使い方は話し合っておく
SNSはリアルタイムで世界の情報を知ることができる一方、正しい利用を心掛けないと思わぬトラブルに発展する可能性があります。以下を参考に、使い方は事前に話し合っておきましょう。
- 設定は保護者と行う
- 個人情報を特定できる内容を発信しない
- 他人の悪口を発信しない
- 知らない人と連絡を取らない
アプリを勝手にインストールしないよう伝える
アプリを勝手にインストールしないよう、伝えておくことも重要です。ソーシャルゲームの有料アイテムに勝手に課金されることや、ウイルスに感染することなどを防げます。
パソコンに利用制限を付ける方法

パソコンに利用制限を付ける方法は、MacとWindowsのいずれにも搭載されています。
Macの場合は、スクリーンタイムで利用時間を制限できます。ファミリー共有を使用すると、自分のアカウントを通して子どもの使用状況をチェック可能です。
WindowsではFamily Safetyにより、利用を制限できます。Webの閲覧、使用時間、購入と支払いなどの項目の設定が可能です。
中学生におすすめのパソコン3選
中学生におすすめのパソコンは、以下の3つです。
- 【Panasonic】Let'snote LV8
- 【Lenovo】ThinkPad L15
- 【Lenovo】ThinkPad X1 Carbon Gen 11
それぞれのパソコンの特徴やCPU・メモリ・ストレージなどのストックを詳しく解説します。
【Panasonic】Let'snote LV8

【Panasonic】Let'snote LV8のスペックは、以下の通りです。
OS | Windows 10 Pro 64bit |
---|---|
CPU | インテル®CoreTM i5-8265Uプロセッサー |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
画面サイズは14型と、ノートパソコンでありながら大型で操作性に優れています。
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【Lenovo】ThinkPad L15
【Lenovo】ThinkPad L15の基本スペックは、以下の通りです。
OS | Windows 11 Pro 64bit |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-1365U/1345U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1355U/1335U/1315U プロセッサー |
メモリ | 8GB/16GB/32GB/64GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
バッテリー稼働時間が最大約19.4時間と長いので、外出先でも電池残量を気にせず使用できるでしょう。
【Lenovo】ThinkPad X1 Carbon Gen 11
【Lenovo】ThinkPad X1 Carbon Gen 11のスペックは、以下の通りです。
OS | Windows 11 Pro 64bit |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i7-1365U/1345U vPro® Enterprise プロセッサー インテル® Core™ i7-1355U/1335U プロセッサー |
メモリ | 16GB/32GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD |
高性能のCPUが搭載されており、さまざまなタスクを効率的に処理できます。CPU・メモリ・ストレージの選択肢も多いので、目的や用途に合わせて選べます。
まとめ
プログラミングが必修化されオンライン授業が普及している現代では、中学生は自身のパソコンがあるとより学習がはかどります。購入する際は、パソコンの形状やスペックを比較しながら最適なものを選びましょう。実際に購入する際は、パソコンの使い方が原因でトラブルに発展しないように、閲覧機能を設定する・SNSの使い方のルールを決めるなどの対策をしておくことが重要です。
なるべく購入コストを抑えたい方は、中古で購入するのも検討しましょう。中古パソコン専門店「Be-Stock」では、本記事で紹介したパソコン以外にも、さまざまなスペックのパソコンを取り扱っております。中学生のお子さまにパソコン購入しようとお考えの場合は、ぜひご利用をご検討ください。
