PC買い替え時のデータ移行のやり方は? Windows10から11へ移行する場合の方法を紹介!
古いPCから新しいPCへ買い替える際は、ワクワクするのと同時に「無事にデータ移行できるかな」と、不安になる方が多いでしょう。もしデータ移行に失敗して、思い出の記録や音楽、仕事のファイルなどを失ってしまったら、取り返しのつかない損害です。
そこでPCを買い替えても無事にデータ移行ができるように、やっておくべきデータ移行の準備と移行する手順を紹介します。Windows 10から11へ移行する場合の方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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PC買い替え時のデータ移行の準備
PCを買い替える際には、データの整理やライセンスの引き継ぎなど、データ移行の準備を先に行っておきましょう。
どのような準備が必要なのか、6つのポイントを解説します。
1.移行させたいデータを整理しておく
古いPCから、移行させたいデータを整理しておきましょう。
既存のPCのデータを丸々引っ越しさせると、データの移行に時間がかかりやすいので、必要なデータ・不要なデータを仕分けて、不要なものは断捨離しておくとスムーズです。
データ移行の時間が短縮できるだけでなく、移行後のデータが軽くなり快適に動作しやすくなったり、大切なデータを移行し忘れてしまうリスクを軽減できたりと、複数のメリットがあります。
データを整理する際は、デスクトップに一時保存されているファイルやゲームのセーブデータなど、見落としやすいファイルを忘れないようにフォルダへまとめておきましょう。
ファイルデータだけでなく、使用していたアプリやツール、PCの個人設定なども把握しておけば、新しいPCに移っても今まで通りの感覚で作業できます。
どのようなツールを使用していたのかは、ソフトウェア一覧を表示した画面をスクリーンショットして保管しておくと、移行後に再インストールしやすくなります。
データの整理は面倒と思われるかもしれませんが、新しいPCでも快適に作業するには大切な工程です。
2.ログインID・パスワードをメモしておく
各種アプリやツールなどのログインID・パスワードをメモして、PC移行後も今まで通り作業できるよう準備しておきましょう。
普段から、PCに標準搭載されている自動ログイン機能を使用していて、ログインID・パスワードを覚えていない方も多いはずです。きちんと把握していないと、新PCへ移行時にログインできないかもしれません。
こうしたトラブルを防ぐためにも、新しいパソコンに移行する前に、使用しているアプリやソフトウェアのパスワード確認・ログイン情報のバックアップなど、準備しておくことが大切です。
メモする際は、Google keepやLINEのKeepメモなど、PCからアクセスしてログインID・パスワードをコピペできるサービスを活用するのがおすすめです。
3.USBメモリ・外付けストレージを使う場合は容量に注意する
USBメモリや外付けストレージを使ってデータ移行する場合は、どれだけ容量が残っているか事前に確認しておきましょう。
PCのデータ移行方法はいくつかありますが、USBメモリや外付けストレージで既存のPCからデータを取り出す場合は、十分な容量が残っていないとデータ移行に時間がかかります。
例えば、データ量が128GBのPCからデータを取り出したいのに、記憶媒体の空き容量が35GBしかなければ、最低でも4回に分けてデータをコピーしたり削除したりして移す必要があり時間がかかります。
いざデータ移行しようとして空き容量が足りず買い足すのは面倒なので、あらかじめ容量が足りるか確認しておくとスムーズです。PC内のデータ容量よりも、少し余裕のある容量の記憶媒体を用意しておくのがおすすめです。
4.PCがしばらく使えなくても困らないタイミングで行う
データ移行には時間がかかるため、時間に余裕のあるときに行いましょう。
データ容量やパソコンのスペックなどにも左右されますが、基本的にデータの引っ越しには時間がかかるものです。短くても数時間かかり、長ければ1日中かかる可能性もあります。
特に動画ファイルのような大容量のデータが多い場合や、多数のデータを移行したい場合などは、より時間がかかりやすくなります。動作が遅くなったりエラーが生じたりする可能性もあるので、時間に余裕を持っておきましょう。
データ移行中はPCが使用できなくなってしまうので、数時間~1日ほど使用できなくても問題のない、休日や作業しない時間帯などのタイミングで行うのがおすすめです。
また、データ移行中は放置せずに、エラーが発生していないか進捗状況を定期的に確認しておくことも大切です。
5.有料ソフトのライセンスを引き継ぐ
ほとんどの有料ソフトは、PCと紐付けられているので、ライセンスを引き継ぐ必要があります。
例えば、Microsoft OfficeやAdobe製品などのソフトウェアにはライセンスが存在しており、一台のPCでしか使用できないよう制限されているため、買い替え時にはライセンスの移行・追加購入が必要です。
引き継ぎ方法はソフトウェアによって異なりますが、一般的に以下のような傾向があります。
- ディスクやUSBメモリなどで購入したソフトウェア:パッケージ・カードにライセンスが記載されている
- オンラインで購入したソフトウェア:登録メールアドレスにライセンスキーが送られている
旧PCのデータを削除してしまうと取り返しがつかないので、早めに確認しておきましょう。
6.メールデータの移行準備を行う
メールを使用している場合、メールソフトによってはデータの移行準備が必要です。
GmailやYahoo! メールなどのフリーメールは、クラウド上にデータが保存されるため、PCが変わってもログインすれば変わらず使用可能ですが、Outlookなどメールクライアントソフトを使用している場合は、データ移行が必要になります。
多くのメールクライアントソフトには、エクスポート・インポート機能があるため、メールデータを取り出して、新しいPCへ移し替えることが可能です。メールデータを一つのファイルにまとめて保存でき、メールの履歴やアドレス帳などを引き継げます。
メールのデータは仕事で使用する割合が高いため、大事なデータが消えないよう忘れず移行しましょう。
7.使用中のソフトが移行後のPCで使えるか確認する
既存のPCで使用しているソフトが、新しいPCでも使用可能か確認しましょう。
これまで使用できていたソフトであっても、新しい環境でも変わらず使用できるとは限りません。Windows 10で使っていたソフトが、Windows 11では使えなくなっていることもあります。
これは古いソフトウェアの場合、最新のOSに対応していない場合があるからです。ソフトの開発者が最新OSに対応できるようアップデートをリリースしない限り、古いソフトウェアはインストール・動作できません。
そのため新しいPCへ移行する前に、普段使っているソフトの動作条件・対応OSを公式サイトなどで確認しておきましょう。場合によっては、使用ソフトの新バージョンの購入が必要だったり、代替ソフトを探したりする必要があります。
8.PCを充電しておく
データを移行させる前に、PCをフルに充電しておきましょう。
データ移行は長丁場になる可能性が高く、数時間~1日ほど稼働させることになるので、十分に充電しておかないと、途中で電源が切れてしまうかもしれません。
特にノートPCで行う場合は、必ず電源コードをつないだまま作業を開始してください。途中で充電が切れて作業が中断されてしまうと、やり直しになり時間がかかるだけでなく、データの破損・損失が発生するリスクがあります。
また、作業中に節電モード・スリープモードになって、作業が中断されないように設定しておくことも大切です。
9.新しいPCをセットアップしておく
あらかじめ、新しいPCをセットアップしておくことも大切です。
新しく購入したPCは、まず基本設定・セットアップをしておかないと、データの移行ができません。基本設定やセットアップにも時間がかかるので、先に終わらせておくとスムーズに移行できます。
オンラインでのライセンス認証や、アカウント登録を求められるケースが多いため、有線接続もしくはWi-Fi設定を行って、インターネット接続も済ませておきましょう。
PC買い替え時のデータ移行の方法【Windows10から11の場合】
ここからは、PCを買い替えた際に、どのようにデータを移行すればいいのか具体的な手順を解説します。データ移行の方法は複数あるので、主な5つの方法を紹介します。
いずれもWindows 10から11へ移行する際の方法です。
手動でデータ移行する場合
USBメモリや外付けHDDなど記憶媒体を使用して、手動でデータを移行させる方法です。
手順は、下記の通りです。
- USBメモリや外付けHDDなど外部記憶メディアを用意する
- 古いPCに接続し、必要なデータをメディアに移す
- 新しいPCへメディアを挿しデータを移す
手順は至ってシンプルで、記憶媒体さえあれば誰でも簡単に行えます。
ただしファイルの数が多い場合、何度もドラッグ&ドロップを繰り返す必要が生じるため、手間と時間がかかるかもしれません。
また、インストールしていたアプリやPC本体の設定など移行できないものもあるので、新しいPCで再インストール・再設定を行う必要があります。
データ移行ソフトを利用する場合
データ移行ソフトを利用して、データを移す方法もあります。
特にNECや富士通、レノボなど大手メーカー製のPCには、データ移行のソフトが備え付けられていることがほとんどです。ツールを活用すると、移行すべきデータや設定を自動的に収集してくれる他、手順を画面で表示してくれるため、操作に疎くても迷いにくいのがメリットです。
例えば、NECの「ファイナルパソコンデータ引っ越し for NEC」の場合、以下のような手順で移行できます。
- 「LAVIE動画なび」で手順を確認する
- LANケーブルもしくはUSBメモリを古いPCに接続する
- 「ファイナルパソコンデータ引っ越し for NEC」を起動する
- 画面の案内に従いデータの引っ越し作業を行う
- 新しいPCへデータを移す
既存PCにデータ移行ツールが入っていない場合でも、無料・有料のツールが提供されているので、それらを使ってデータを移すこともできます。
ただし、移行できるデータの種類はソフトによって異なり、文書ファイル・動画のみに対応したソフトもあれば、インストール済みアプリや個人設定の内容まで移行できるものもあります。データ移行ソフトを選ぶ際は、対応しているデータの種類を確認しましょう。
クラウドサービスを利用する場合
クラウドサービスを活用して、オンラインでデータを移行させる方法もあります。
Google DriveやDropboxなど、無料で使えるクラウドサービスは数多くありますが、Windowsの場合はOSに紐付けられているOneDriveを利用するのが簡単です。
手順は、下記の通りです。
- 古いPCのOneDriveを開く
- OneDriveの同期が有効か確認する
- 新しいPCでWindows 11の初期セットアップを実行する
- 以前のPCの設定を復元するか質問されるので、古いPCを選択する
- データが同期される
OneDriveへのバックアップは標準で有効化されていますが、念のためデータの同期がオンになっているか確認しておきましょう。
ただしMicrosoftアカウントに付属している無料プランでは、最大5GBまでしか移せないため、データ量が多い場合はMicrosoft 365の契約が必要になります。
データ量が多い場合は、移行時だけ月額課金するもしくは、無料で使えるクラウドサービスを活用しましょう。
LANケーブルを利用する場合
LANケーブルで新旧PCを接続して、データを移行する方法もあります。
LANケーブルを使えば高速でデータを転送できるため、素早くデータ移行できるのが魅力です。
手順は、下記の通りです。
- 新旧PCをLANケーブルでつなぐ
- 新旧PCどちらもIPアドレスを設定する
- 新しいPC内に共有フォルダを作る
- 古いPCから新しいPCへデータを送る
- IPアドレスの設定を元に戻す
LANケーブルにはストレートケーブルとクロスケーブルの2種類があり、PC同士をつなぐには基本的にクロスケーブルが必要です。
ただし両PCに、自動判別機能が備わっている場合はストレートケーブルでもデータ転送できます。
IPアドレスの設定が必要だったり、LANポート・ケーブルが必要だったりと、PCに関する知識やアイテムが要求されるため、人によってはやや難易度の高い方法です。
Windowsのデータ移行機能を利用する場合
Windowsの「バックアップと復元」機能を使うことでも、データを移行できます。
手順は、下記の通りです。
- 古いPCの「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」を選ぶ
- 「バックアップをファイルから復元」を選び、外付けHDDやUSBメモリなどにデータを保存する
- 新しいPCの「システムとセキュリティ」から「バックアップと復元」を選択して、保存デバイスからデータを移行する
ただし、プロファイル(各ユーザーの個別環境設定)の保存・復元には不向きです。Windows 10とWindows 11ではプロファイルの保存先フォルダが異なる場合があり、元の場所に復元できないかもしれません。Windows 11に上書きで復元してしまうと、不具合が起きる可能性があります。
バックアップと復元でデータを移行する際は、音楽や写真・動画などのデータファイルのみにとどめておきましょう。
まとめ
PCを買い替える際には、古いPCから新しいPCへのデータ移行が必要となりますが、一般的に数時間以上かかるので、スムーズかつミスなく終わらせるには事前に準備しておくことが大切です。
また、データ移行方法はさまざまあるので、移したいデータの内容や行いやすさから、適した方法を選びましょう。
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