【Windows11/10】パソコンの動作が重い・遅い原因や理由の調べ方|パソコンを軽く速くする対処法も解説!
「最近パソコンの起動が妙に遅い」
「最近購入したパソコンだけど、なんだか動作が遅いし重い」
「動画や画像を編集中にパソコンの動作が遅いし重い感じがする」
「動画の視聴中やネットゲームのプレイ中にカクカクしてラグいので楽しめない」
など、パソコン(Windows11/10)を使用していると、動作が重い・遅いといった不快な症状に出くわすことが度々あります。
動作が重い・遅い原因や理由が分からず、そのまま放置してだましだまし使い続けていませんか。
この記事では、パソコン(Windows11/10)の動作が重い・遅い原因や理由とその調べ方、動作を軽く速くする対処法を初心者にも分かりやすく解説しています。
この記事を参考に、原因ごとに最適な対処法を行って快適にパソコンを使いましょう。
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パソコンの動作が重い・遅い原因・理由と症状10選
パソコン(Windows11/10)の動作が重い・遅い原因・理由と症状10選を下記で解説します。
- パソコンの起動が重い・遅い
- パソコンの動作がいつも重い・遅い
- パソコンが急に重くなった
- パソコンの空き容量があるのに重い
- パソコンが重くて動かない
- パソコンの読み込みが遅い
- パソコンの処理速度が遅い
- パソコンの反応が遅い
- パソコンがカクカクする
- パソコンにラグが発生する
上記の10つの中から、あなたのパソコンの状況にぴったりな症状が見つかるはずです。
1. パソコンの起動が重い・遅い
パソコン(Windows11/10)の起動に時間がかかり、イライラすることってありますよね。
そんなときは「ハードウェア」と「ソフトウェア」で問題を切り分けて原因を特定しましょう。
■ハードウェアが原因の場合
- ハードディスク(HDD)やSSDの空き容量不足・故障
- SSDではなくHDDにWindows11/10をインストールしている
- メモリ容量が不足している
- CPUの力不足
■ソフトウェアが原因の場合
- 高速スタートアップが無効になっている
- スタートアップアプリが多い
2. パソコンの動作がいつも重い・遅い
「かなり前からパソコン(Windows11/10)の動作が重くて困っている」
「新しいパソコンを購入したはずなのになぜか重い」
このように、長年パソコンの動作が重い状態のまま改善されず、困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで「ハードウェア」と「ソフトウェア」に切り分けて、原因や理由を特定しましょう。
■ハードウェアが原因の場合
- ハードディスク(HDD)やSSDの空き容量不足や故障
- パソコン内部に熱がこもりやすくなっている
- CPU・GPU・メモリなどのスペック不足
- HDD内のファイル断片化が進んでいる
■ソフトウェアが原因の場合
- 常駐アプリの数が多い
- ウイルスに感染している
- OS(Windows11/10)・ソフト・アプリのバージョンアップや導入を行った
- ソフト・アプリ・ドライバーの不具合
- OS(Windows11/10)の不具合
- 長期間、再起動や電源オフを行っていない
- 自動メンテナンスが無効になっている
- 画面の設定を高解像度や高リフレッシュレートに変更した
- バックグラウンドでソフトやアプリが動いている
- 視覚効果がONになっている
- 電源プランの設定を変更した
- Windows・ソフト・アプリ・ゲームなどがフリーズまたは暴走している
- ソフトやアプリで高負荷な処理をしている
- 複数のアプリやソフトを同時に実行している
3. パソコンが急に重くなった
「以前はそうでもなかったのに、最近パソコンが急に重くなった」
「最近、Windows11/10やソフトやアプリの設定を変更してから重くなった」
「Windows Updateやソフトやアプリのアップデート後に重くなった」
このように、パソコンが急に重くなることがしばしばあります。
上述の「2. パソコンの動作がいつも重い・遅い原因と理由」と同じような原因や理由で起こる症状です。
その中でも、急に重くなる要因を下記のとおりピックアップしました。
■ハードウェアが原因の場合
- ハードディスク(HDD)やSSDの空き容量不足や故障
■ソフトウェアが原因の場合
- ウイルスが感染した
- Windows11/10・ソフト・アプリのアップデートや導入を行った
- 長期間、再起動や電源オフを行っていない
- 画面の設定を高解像度や高リフレッシュレートに変更した
- 視覚効果をONにした
- 電源プランの設定を変更した
4. パソコンの空き容量があるのに重い
パソコンの空き容量が多い場合にも、パソコンが重たくなる原因は数多くあります。
上述の「2. パソコンの動作がいつも重い・遅い原因と理由」と同じような原因と理由で起こる症状です。
5. パソコンが重くて動かない
「パソコン(Windows11/10)が突然フリーズしたように重くなり作業ができなくなった」
このように、パソコンが突然重くなって動かなくなることがあります。
スペックの低いパソコンで複数のアプリを同時に実行したり、本格的な動画編集を4Kなどの高い画質設定で行ったり、ブラウザで一度に大量のページを開いたりする場合など、一時的に高い負荷が集中する場合に起こりやすいです。
少し時間を置いて負荷が小さくなると、パフォーマンスが回復することもしばしばあります。
そのほかには、上述の「2. パソコンの動作がいつも重い・遅い原因と理由」と同じ原因や理由で起こる症状です。
6. パソコンの読み込みが遅い
「ファイルや画像、動画などの読み込みに時間がかかってイライラする」
そんなときは「ハードウェア」と「ソフトウェア」に切り分けて原因や理由を特定しましょう。
■ハードウェアが原因の場合
- SSDではなくHDDを使っている
- HDDやSSDが故障している
- HDD内にあるファイルの断片化が進んでいる
■ソフトウェアが原因の場合
- ストレージに保存されている動画などを見ている
- バックグラウンドでファイルの移動やコピーを行っている
- ストレージの論理障害
7. パソコンの処理速度が遅い
「動画や画像の編集処理が遅く時間がかかる」
「プログラムのコンパイル速度が遅い」
「表計算を利用する大量のデータ計算などが遅い」
など、ソフトやアプリの処理が遅くてイライラすることもよくあります。
「2. パソコンの動作がいつも重い・遅い原因と理由」と同じような理由が原因ですが、特に重要な原因を下記にピックアップしました。
■ハードが原因の場合
- CPU・GPU・メモリなどのスペック不足
■ソフトが原因の場合
- ソフトの不具合
- ソフトやアプリの不適切な設定
- ソフトやアプリの推奨スペックを満たしていない
8. パソコンの反応が遅い
「アイコンボタンをクリックしても反応が鈍い」
「マウスカーソルの動きが遅くなった」
「2. パソコンの動作がいつも重い・遅い原因と理由」に加え、下記のようにマウスが原因の場合も考えられます。
■ハードウェアが原因の場合
- ワイヤレスマウスの電池切れ
- マウスとワイヤレスアダプタの距離が遠い
- マウスの故障
■ソフトウェアが原因の場合
- マウスの設定が不適切
9. パソコンがカクカクする
「オンラインゲーム中の画面がカクカクする」
「ネットで視聴中の動画がコマ送りになる」
このような場合には「2. パソコンの動作がいつも重い・遅い原因と理由」に加え、下記のような原因が考えられます。
■ハードウェアが原因の場合
- CPU・GPU・メモリなどのスペック不足
■ソフトウェアが原因の場合
- 古いドライバーを使っている
- ゲームや動画プレーヤーを高画質の設定にしている
■インターネットの通信環境が原因の場合
- インターネット回線業者やプロバイダーの通信速度などの品質が低い
- 回線の通信速度が遅い
- レイテンシの値が高くて遅延が発生している
- 無線LANや有線LANの通信速度などの性能が低い
10. パソコンにラグが発生する
「オンラインゲーム中や動画視聴中にラグが発生して楽しめない」
そんなときは「9. パソコンがカクカクする原因と理由」と同じことが多いです。
パソコンの動作が重い・遅い原因や理由の調べ方
パソコン初心者でも、パソコン(Windows11/10)の動作が重い・遅い原因や理由を調べることで、簡単に特定できます。
- パソコン内の原因について「1. タスクマネージャーを使ったパソコンが重い原因の調べ方」
- ネット環境の原因について「2. インターネットの速度など通信品質の調べ方」
1. タスクマネージャーを使ったパソコンが重い原因の調べ方
タスクマネージャーを使うと、起動中のソフトやアプリなどのプログラム、CPUといったハードウェアの稼働状況など、パソコン全体のパフォーマンスを把握できます。
タスクマネージャーを使った原因の調べ方を下記で解説します。
- 「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押します。
- 「タスクマネージャー」をクリックします。
- 【タスクマネージャーの「プロセス」の項目】
表示されたタスクマネージャーの「プロセス」の項目から、起動しているソフトやアプリなどの各プログラムの稼働状況(CPUやメモリ、ディスク、ネットワークの占有率)が分かります。
この【タスクマネージャーの「プロセス」の項目】では、CPUやメモリ、ディスク、ネットワークなどのリソースを占有し、パソコンの動作を重い・遅いと感じる原因になっているソフトやアプリを特定できます。 - 【タスクマネージャーの「パフォーマンス」の項目】
「パフォーマンス」をクリックすると、パソコン全体のパフォーマンスに関わるCPUやメモリ、ディスク、通信など、ハードウェアの稼働状況の経時変化を視覚的に分かりやすくグラフで表示しています。
CPUやメモリ、ディスク、ネットワークの中で、使用率が一番100%に近いリソースが直接原因であり、パソコンが重い・遅い原因になっています。
「ハードウェア」を取り換えると、劇的にパフォーマンスが改善しますが、コストがかかります。
2. インターネットの速度など通信品質の調べ方
回線品質の評価が低い場合は、ダウンロード速度やアップロード速度、レイテンシなどの測定値のうち、どれが重く遅い原因になりそうか見当をつけておきましょう。
- ①Webブラウザの検索ウインドウに「インターネット速度テスト」と入力します。
②下図のように検索結果の一番上に表示される「速度テストを実行」をクリックします。 - ①通信回線のスピードが測定され、下記の結果が表示されます。
・ダウンロード(Mbps):ダウンロードのスピード
・アップロード(Mbps):アップロードのスピード
・レイテンシ(ミリ秒):レイテンシが大きいほど遅延が発生する
②通信回線の品質評価が表示されるので、回線の使用用途に適するかどうか判断できます。
「ハード」が原因でパソコンの動作が重い・遅い場合の対処法8選
「ハードウェア」が原因でパソコンの動作が重い・遅い場合の対処法8選を、下記で詳しく解説します。
- HDD(ハードディスクドライブ)やSSDの空き容量不足や故障
- ハードディスク(HDD)ファイルの断片化
- HDDにWindows11/10をインストールして使っている
- CPUの性能不足
- メモリが少ない
- GPUの性能不足
- パソコン内部のごみやほこりによる冷却性能の低下
- ノートパソコン特有の冷却性能の低下
1. HDD(ハードディスクドライブ)やSSDの空き容量不足や故障
HDD(ハードディスクドライブ)やSSDの空き容量の確保と、ドライブのエラーチェックと修復方法を詳しく解説します。
- 不要なソフトやアプリを削除する方法
- ディスククリーンアップの方法
- ドライブのエラーチェックと修復方法
1. 不要なソフトやアプリの削除方法
長い間使わないソフトやアプリをアンインストールし、ストレージの空き容量を増やしておきましょう。
- 不要なソフトやアプリの削除の手順
タスクバー上の検索ウインドウに「プログラムの追加と削除」と入力して検索し、検索結果の「プログラムの追加と削除(コントロールパネル)」ボタンをクリックします。
表示されたソフトやアプリの中から、必要のないものをアンインストールします。
2. ディスククリーンアップの方法
ディスククリーンアップでストレージの空き容量に余裕を持たせ、パフォーマンスを改善しましょう。
- ①「虫眼鏡」をクリックします。
②「ディスク クリーンアップ」と入力します。
③「ディスク クリーンアップ」をクリックします。 - ①クリーンアップ(ファイルの削除)を行うドライブを選びます。
②「OK」をクリックします。 - ①「システムファイルのクリーンアップ(S)」をクリックします。
②削除するファイルを選択します。
③「OK」をクリックします。
3. ドライブのエラーチェックと修復方法
ドライブのエラーチェックと修復方法を図解入りで詳しく解説します。
- ①「虫眼鏡」をクリックします。
②「エクスプローラー」と入力します。
③「エクスプローラー」をクリックします。 - ①エラーチェックしたいドライブ上で右クリックします。
②「プロパティ」をクリックします。 - 「ツール」タブをクリックします。
- 「チェック(C)」をクリックします。
- 「ドライブのスキャン」をクリックします。
2. ハードディスク(HDD)ファイルの断片化
ファイルの断片化が進行したハードディスク(HDD)は、読み書きの効率が低下して速度が遅くなります。
そのため、デフラグを定期的に行ってファイルの断片化を解消しましょう。
ちなみに、SSDにはデフラグの必要はありません。
デフラグの方法
- ①「虫眼鏡」をクリックします。
②「デフラグ」と入力します。
③「ドライブのデフラグと最適化」をクリックします。 - ①断片化が進んでいるHDDを選択します。
②「分析(A)」をクリックします。
③「最適化(O)」をクリックします。
3. HDDに Windows11/10をインストールして使っている
Windows11/10をインストールするストレージには、HDDより1桁ほどスピードが速く、頻繁に読み書きしてもパフォーマンスが低下しにくいSSDが適しています。
HDD(ハードディスクドライブ)を使っている場合は、SSDに変更するとパフォーマンスが劇的に改善し、サクサクと軽く快適に使えるようになります。
4. CPUの性能不足
CPUはパソコンの頭脳に相当し、Windows11/10やソフト・アプリ、ゲームなどの実行・処理を担当しています。
CPUのスペック(性能)が低いと、パソコンの処理速度が全体的に低下して重い・遅いと感じるでしょう。
CPUがパソコンの重さや遅さの直接原因なのかどうかタスクマネージャーで確かめ、必要ならばCPUを取り換えましょう。
5. メモリが少ない
メモリは、人間の短期記憶やワーキングメモリに相当します。
例えば、ワーキングメモリが多いと、見聞きした内容を素早く記憶してすぐに実行に落とし込めます。
一方で、ワーキングメモリが少ないと、見聞きした内容を覚えきれずメモ(長期記憶に相当するHDDやSDD)に記録しておく必要があります。
そのため、逐次メモを見ながら実行することになるので、パフォーマンスは低下します。
メモリがパソコンの重さや遅さの直接原因なのかどうかを、タスクマネージャーで確かめ、必要ならメモリを増設しましょう。
6. GPUの性能不足
GPUはパソコンの第2の頭脳に相当し、グラフィックスに特化した処理を担当しています。
GPUのスペック(性能)が低いと、グラフィックスの処理速度が低下して、パソコンが重い・遅いと感じるでしょう。
GPUがパソコンの重さや遅さの直接原因なのかどうかをタスクマネージャーで確かめ、必要ならばグラフィックボードを取り付けるか取り換えましょう。
7. パソコン内部のごみやほこりによる冷却性能の低下
パソコン内部にこもる熱を効率よく外部に排出し、冷却性能を維持するためには、定期的に排気口のフィルターやケース内部にたまったほこりを取り除く必要があります。
パソコンのCPUやGPU(グラフィックボード)は熱を発生しやすく、特に負荷が高い状況では高温になります。
CPUやGPUを熱から守るためにサーマルスロットリング機能が働き、一時的に自動で負荷を下げて温度を許容範囲内に収めようとします。
そのため、高い処理能力を必要とする場面ではパフォーマンスが一時的に低下し、パソコンが重く遅く感じられることがあるのです。
8. ノートパソコン特有の冷却性能の低下
ノートパソコンはコンパクトなので、内部に空間が少なく熱がこもりやすい構造になっています。
そのため、高負荷時にはノートパソコンの底面が熱くなります。
底面から熱が拡散しやすいようにノートパソコン用のスタンドに乗せ、机とノートパソコンとの間に適度な空間を設けて冷却性能を維持しましょう。
「ソフト」が原因でパソコンの動作が重い・遅い場合の対処法16選
「ソフトウェア」が原因でパソコンの動作が重い・遅い場合の対処法15選を、下記のとおり詳しく解説します。
- 多数のソフトやアプリを同時に実行している
- 多数のアプリが常駐している
- セキュリティ対策ソフト
- 多数のスタートアップアプリ
- 不適切な電源オプションの設定
- 視覚効果の設定
- ウイルスの感染
- Windows11/10やドライバーの不具合
- 高解像度や高リフレッシュレートなどのディスプレイ設定
- ブラウザの拡張機能の不具合
- 長期間、リセット(再起動)や電源オフを行っていない
- 自動メンテナンスが無効になっている
- バックグラウンドでWindows Updateが進行中
- 高速スタートアップが無効
- ソフトやアプリの不具合
- WINDOWSやソフト・アプリがフリーズして終了できない
- BIOSのバーションが古い
1. 多数のソフトやアプリを同時に実行している
不要なアプリは、小まめに閉じましょう。ブラウザのタブをたくさん開いている場合も、不要なタブを小まめに閉じると良いです。
2. 多数の常駐アプリが常駐している
スタートアップアプリなど、常駐してバックグラウンドで動くプログラムは数が多くなると、Windows11/10の起動直後から安定した状態に落ち着くまで、重く遅く感じられることがあります。
また、常駐の間でもCPUやメモリなどのリソースを消費するので、パソコンの反応が悪くなることもあるでしょう。
各常駐プログラムの設定から個別に常駐を解除するか、下記の方法で解除しましょう。
- スタートアップアプリの登録を解除する方法
タスクバー上の検索ウインドウで「スタートアップ アプリ」と入力して検索し、検索結果に表示された「スタートアップ アプリ(システム設定)」ボタンをクリックします。
スタートアップから外したいアプリをオフに設定します。
3. セキュリティ対策ソフト
セキュリティ対策ソフトが意図せぬタイミングでスキャンを始めないよう、あらかじめ「自動メンテナンス設定」でパソコンを使わない時間を指定しておきましょう。
ウイルスソフトのスキャンの自動実行時間の設定を変更する方法
タスクバー上の検索ウインドウで「自動メンテナンス設定の変更」と入力して検索し、検索結果に表示された「自動メンテナンス設定の変更」ボタンをクリックします。
毎日のメンテナンスタスクの実行時刻を指定します。
4. 多数のスタートアップアプリ
スタートアップアプリは、パソコン起動時から常駐してバックグラウンドで動くことがあります。
そのため、スタートアップアプリの数が多くなると、少なからずCPUやメモリなどのリソースを消費し、パソコン全体のパフォーマンスが低下します。
スタートアップアプリの登録を解除する方法
タスクバー上の検索ウインドウに「スタートアップ アプリ」と入力して検索し、検索結果に表示された「スタートアップ アプリ(システム設定)」ボタンをクリックします。
スタートアップから外したいアプリをオフに設定します。
5. 不適切な電源オプションの設定
電源設定が省電力の低パフォーマンスに設定されている場合、バッテリーを節約する目的であれば、バッテリーの持ちは悪くなりますが、高パフォーマンスを発揮できる設定に変更しましょう。
電源オプションを変更する方法
タスクバー上の検索ウインドウに「電源プランの編集」と入力し、検索結果に表示された「電源プランの編集(コントロールパネル)」をクリックします。
「詳細な電源設定の変更(C)」をクリックして「詳細設定」タブ内の下記の設定を変更しましょう。
- 「グラフィクスの設定」→「グラフィックスの電源プラン」→「最大パフォーマンス」
- 「プロセッサの電源管理」→「最大のプロセッサの状態」→「設定:100%」
休止ファイル( hiberfil.sys )を削除する方法
休止状態に移行すると、メモリ内の情報をストレージに保存するために、数GB~十数GB程度の巨大なファイル( hiberfil.sys )がCドライブ直下に作成されます。
ちなみに、フォルダーオプション内の設定で「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」のチェックを外さない限り、この巨大なファイル( hiberfil.sys ) は見られません。
休止状態を利用しないのであれば、下記の手順で巨大なファイル( hiberfil.sys )を削除すれば、ストレージの空き容量が大幅に増えます。
- 休止ファイル( hiberfil.sys )を削除する手順
タスクバー上の検索ウインドウに「コマンド プロンプト」と入力し、検索結果に表示された「コマンド プロンプト(システム)」ボタンの上で右クリックして「管理者として実行」をクリックします。
現れたコマンドプロンプトウインドウ内に、下記のコマンドをコピペして「Enter」キーを押します。
「powercfg /h off」
設定を元に戻したいときは同様に下記のコマンドを入力します。
「powercfg.exe /hibernate on」
6. 視覚効果の設定
ウインドウの透明化や、ウインドウが最小化する際のアニメーションなどの視覚効果は、GPUの負担になります。
視覚効果を無効にする方法
特にビジュアルにこだわりがなければ、視覚効果を無効にしても差し支えないでしょう。
- 視覚効果を無効にする手順
タスクバー上の検索ウインドウに「視覚効果」と入力して検索し、検索結果に表示された「視覚効果(システム設定)」ボタンをクリックします。
「透明効果」と「アニメーション効果」の両方をオフにします。
7. ウイルスの感染
ウイルスに感染すると、パソコンが重くなることがあるので、ウイルススキャンの実施と駆除を行います。
8. Windows11/10やドライバーの不具合
- Windows Updateを実施する
- 各種ドライバーをアップデートする
- 軽くて速く快適に使えていたときのパソコンのシステムに復元する
- 復元の手順
タスクバー上にある検索ウインドウに「回復」と入力して検索し、検索結果に表示された「回復(コントロールパネル)」ボタンをクリック→「システムの復元を開く」
- 復元の手順
- Windowsを再インストールする
- Windowsをクリーンインストールする
9. 高解像度や高リフレッシュレートなどのディスプレイ設定
画面の解像度やリフレッシュレートを高く設定していると、特にグラフィックスの処理を担当するGPUに負荷がかかり、パフォーマンスが低下してパソコンが重く遅く感じられることがあります。
解像度を下げる方法
文字や映像などは、解像度が高いほど細部までくっきりきれいに映し出されますが、その分負荷が高まります。
- 解像度を下げる手順
「スタートメニュー」→「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの解像度」
リフレッシュレートを下げる方法
リフレッシュレートとは、1秒間に画面を書き換える回数のことです。
リフレッシュレートが高いほど画面のちらつきが少なく、なめらかにグラフィックスが映し出されますが、負荷も高まります。
- リフレッシュレートを下げる手順
「スタートメニュー」→「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの詳細」→「リフレッシュレートの選択」
10. ブラウザの拡張機能の不具合
ブラウザを使用中、まれにブラウザの拡張機能の不具合が原因で、重く遅くパフォーマンスが低下することがあります。
不具合があったり、必要がなかったりする拡張機能は、中止または削除しましょう。
11. 長期間、リセット(再起動)や電源オフを行っていない
スリープモードや休止をモードは、パソコンの作業状況を保存したまま節電でき、とても便利なので普段から利用している方も多いでしょう。
しかし、リセット(再起動)や電源オフを定期的に行わず、スリープや休止モードを長期間利用していると、パソコンが重く遅くなったり不安定になったりすることがよくあります。
定期的にリセット(再起動)や電源オフを行い、パソコンをリフレッシュして快適な作業環境を維持しましょう。
12. 自動メンテナンスが有効になっている
自動メンテナンスが有効な場合は、設定されたスケジュール(時間)にしたがってメンテナンスが行われます。
また、メンテナンスに指定された時間にパソコンが使用されている場合、メンテナンスは停止されるので負荷は増えません。
パソコンを使わない時間帯にスケジュールを組んでおくと、自動メンテナンスが負荷のかかるウイルススキャンなども済ませてくれるので、とても便利です。
自動メンテナンスの時間設定を変更する
タスクバー上の検索ウインドウに「自動メンテナンス設定の変更」と入力して検索し、検索結果に表示された「自動メンテナンス設定の変更」ボタンをクリックします。
13. バックグラウンドでWindows Updateが進行中
Windows Update中は、アップデート用のデータをダウンロードするために通信帯域が圧迫されたり、アップデートをインストールしたりする際にパソコンに負荷がかかり、一時的にパフォーマンスが低下することがあります。
Windows Updateを一定期間停止する
一定期間しか停止できませんが、その間はWindows Updateの影響を受けません。
- Windows Updateを一定期間停止する手順
「スタートボタン」→「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」
Windows Updateの通信帯域を制限する
Windows Updateのダウンロードやアップロードに使われる通信の帯域を制限し、Windows Update以外で必要な通信帯域を圧迫しないようにします。
こうすることで、Windows Updateによる通信速度の一時的な低下を抑制し、通信環境の改善が図れます。
- Windows Updateの通信帯域を制限する手順
「スタートボタン」→「設定」→「Windows Update」→「詳細オプション」→「配信の最適化」→「詳細オプション」
14. 高速スタートアップが無効
高速スタートアップはWindowsをシャットダウンする際、終了直前のシステム機能状態をファイルに書き込んで保存します。
そのため次の起動時には、終了時の状態を保存しておいたファイルを読み込むだけの簡単なプロセスにより、Windowsを素早く起動できます。
前回のWindowsのシステムに不具合が発生していた場合、高速スタートアップが有効であると、次の起動時に不具合まで引き継いで起動します。
そのため、高速スタートアップが有効な状態でWindowsに不具合が起こっている場合は、一度リセット(再起動)すると一時的な不具合が解消されることもあります。
- 高速スタートアップの設定を変更する手順
- タスクバー上の検索ウインドウに「電源プランの選択」と入力して検索し、検索結果に表示された「電源プランの選択(コントロールパネル)」ボタンをクリックします。
- 次の順番にクリックしていきます。
「電源ボタンの動作を選択する」→「現在利用可能ではない設定を変更します」→「高速スタートアップを有効にする(推奨)」→「変更の保存」
15. ソフトやアプリ、ドライバーの不具合
各種ソフトウェアやアプリのアップデート、再インストール、もしくはドライバーの更新により、パフォーマンスが向上したり、不具合が改善されたりすることがあります。
16. Windowsやソフト・アプリがフリーズして終了できない
Windows11/10がフリーズや暴走したときは、再起動または電源オフしましょう。
ソフトやアプリがフリーズや暴走して終了できない場合は、タスクマネージャーから強制終了させます。
タスクマネージャーでソフトやアプリを強制終了させる方法
- 「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押します。
- 「タスクマネージャー」の項目をクリックすると、タスクマネージャーが起動します。
- ①「プロセス」をクリックします。
②強制終了させたいファイル上で右クリックしたら「タスクの終了(E)」をクリックします。
③「タスクの終了(E)」をクリックします。
17. BIOSのバーションが古い
BIOSを更新できる条件を満たしていれば、BIOSを新バーションに更新することもできます。
新しいバーションのBIOSは、旧バーションの不具合の改善や、パフォーマンスも向上など新しい機能が付加されます。
BIOSのアップデートは、メーカー側が公表している更新情報などを確認して慎重に行いましょう。
「インターネット」が原因でパソコンの動作が重い・遅い場合の対処法4選
「インターネットの通信環境」が原因でパソコンの動作が重い・遅い場合の対処法4選は、以下のとおりです。詳しく見ていきましょう。
- インターネット回線が遅い
- Wi-Fiルーターや子機が遅い
- パソコンとWi-Fiルーターとの距離が遠い
- 使用しているLANケーブルが遅い規格である
インターネットの通信速度が遅い場合や、レイテンシの値が高い場合は、動画の再生やオンラインゲームがカクカクしてラグが発生します。
お使いのパソコンから相手のサーバーまでのどこに直接原因があるかを把握し、効果的な対策を施しましょう。
1. インターネット回線が遅い
インターネットの回線速度やレイテンシなどの通信品質を測定し、必要な品質を下回っているようであれば、より高速で安定した回線業者とISP(インターネットサービスプロバイダー)に乗り換えましょう。
2. Wi-Fiルーターや子機が遅い
より通信速度が速いWi-Fiルーターや子機に買い替えましょう。
3. パソコンとWi-Fiルーターとの距離が遠い
無線LANでインターネットと接続している場合は、Wi-Fiルーターとパソコン側の子機の距離を近くづけるか、中間に中継器を設置して通信速度を改善します。
4. 使用しているLANケーブルが遅い規格である
有線のLANケーブルでインターネットと接続している場合は、LANケーブルの性能(規格)が直接原因になっていないか確認し、必要ならより速い規格の適切なLANケーブルに変更しましょう。
動作が重い・遅いパソコンを軽く・速く快適に保つ方法14選
この記事内で解説してきた動作が重い・遅いパソコンを軽く・速く快適に保つ方法について、特に重要な14項目を下記のように、まとめましたので参考にしてください。
- 定期的にHDDのデフラグをする
- 定期的にディスククリーンアップをする
- ストレージセンサーをONにする
- 同時に複数のアプリケーションを起動しない
- 不要なスタートアップアプリの登録を解除する
- 不要な常駐アプリの常駐を解除する
- 定期的に再起動や電源をオフにする
- 適切な電源プランを設定する
- 視覚効果をオフにする
- 解像度を低めに設定する
- パソコンのメモリを増設する
- ストレージをHDDからSSDに変更する
- CPUを交換する
- グラフィックボードの増設や付け替えをする
パソコンの重い・遅い動作が改善しない場合の対処法3選
自力でパソコンの重い・遅い動作が改善できない場合は、下記のように根本的な解決方法3選を行ってみましょう。
- メーカーや修理業者に依頼する
- パソコンを買い替える
- 中古パソコン専門ショップで買い取ってもらう
1. メーカーや修理業者に依頼する
パソコンのハードウェアが故障している場合や、CPUの交換やメモリの増設が必要な場合、初心者では対応できないこともあります。
そのような場合は、メーカーや修理業者などに修理やチューンナップを依頼しましょう。
2. パソコンを買い替える
かなり古いパソコンの場合は、CPUやGPU、メモリ、ストレージなどを取り換えるより、パソコンを買い替えた方がコストパフォーマンスに優れている場合もあります。
また、普段からパソコンを軽めの用途で使用していた方が良いでしょう。軽めの用途としては、動画の視聴やWeb検索、メール、ズーム、プレゼンの資料作り、文章作成、表計算などが挙げられます。
最新の3Dゲームや動画・画像編集を始めてから動作が重くなったような場合は、スペックがまったく足りていない可能性もあるので、下記の記事を参考に買い替えた方が良いかもしれません。
ここで、型落ちでコスパの良い狙い目の中古ノートパソコンが購入できる中古パソコン専門店をご紹介します。
専高い専門性を持つプロが目利きした中古パソコンが販売されているので、コンディションの判断にも客観性があり、品質への自信が手厚い保証内容につながっています。
3. 中古パソコン専門ショップで買い取ってもらう
例えば手持ちのパソコンが、最新の3Dゲームや動画編集などを快適に行えるほどの高いスペックでなければ、動作が重く遅くなる傾向にあります。
そのような場合は、中古パソコン専門ショップで買い取ってもらい、新たにハイスペックなパソコンに買い替えるのがおすすめです。
パソコンを処分する際には、パソコン内部のデータが流出しないか気になる方もいるでしょう。
下記のような中古パソコン専門ショップでは、専門性の高い経験豊富なプロが買い取ったパソコン内のデータを完全に消去してくれるため、安心して売却できます。
まとめ|パソコンが重い・遅い原因や理由を知って適切に対処しサクサク快適に使おう!
この記事を読めば、タスクマネージャーなどを使ってパソコンが重い・遅い原因を特定し、適切な対処方法を選択できるようになります。
また「ハードウェア」「ソフトウェア」「インターネット環境」の3パターンで原因を切り分け、症状ごとに対処方法を分かりやすく提案してきました。
それらを参考に、初心者でも簡単にパソコンが重い・遅い原因や理由を把握することで、うまく対処できるでしょう。