【PC初心者】パソコンのスペック(CPUなどの性能)とは?確認方法・見方・用途別の目安も解説
- 「パソコンのCPUやメモリのスペックについて詳しく知りたい」
- 「パソコンが欲しいけど、自分に必要なスペックが分からない」
- 「使っているPCのスペックを確認して、遅い原因を突き止めたい」
- 「用途別でパソコンのスペックの目安が知りたい」
PC(パソコン)の初心者の方には、専門用語が並ぶスペック表を見ても、何が書いてあるのか、どこを見ればよいのかが分からないという方も多くいらっしゃるでしょう。
この記事では、CPUやメモリ、ストレージ(SSD・HDD)、GPUなど、パソコンのスペックの基本的な知識や見方を分かりやすく解説し、簡単なスペックの確認方法も紹介します。
さらに、パソコンの用途別で快適に使えるスペックの目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むと、今まで分かりにくかったパソコンのスペックや性能への理解が進み、使用目的に最適なスペックのパソコンを選んで購入できるようになります。
また、現在お使いのパソコンのスペックを確認して、遅い原因を把握し、次のパソコン選びに生かせるようになります。
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PC(パソコン)のスペックとは?CPU・メモリなど性能の見方を分かりやすく解説
パソコンの初心者の方には、CPUやメモリ、SSD・HDD、GPUなどのスペックを見ても、何が書いてあるのか、どこを見ればよいのかが分からないという方も多くいらっしゃるはずです。
分かりやすいように、下記ではパソコンを人に例えながら解説します。今までとっつきにくく感じられたPCが、身近に感じられるでしょう。
1. CPU(シーピーユー)|PCの頭脳
CPU(シーピーユー)はパソコンの頭脳に相当します。
CPUは命令やデータを読み込んで、ソフトウェアやアプリなどのプログラム、WindowsやMacなどOSの処理を実行します。
最近では、CPUやGPU、さらにメインメモリまで同一のチップに載せたSocも主流です。
下記では、CPUの見方を項目ごとに分かりやすく解説します。
1. クロック周波数
CPUのクロック周波数(GHz)が大きいほど処理速度が速いです。頭の回転が速い人のように、短時間で高いパフォーマンスを発揮できます。
2. コア数
最近ではマルチコアプロセッサのCPUが主流で、単一のチップの上にCPUのコアが4個、6個と複数載っています。
複数のコアを使って同時に処理を実行できるので、コア数が多いほどCPUの性能がよくなります。
3. スレッド数
1つのコアは複数のスレッドで構成されていることもあります。
シングルスレッド(1スレッドのみ)のコアよりマルチスレッド(2スレッドなど)のほうが、1つのコアを効率よく使えるようになります。
4. キャッシュメモリ容量
キャッシュメモリはCPUと同じチップ上に、CPUに近い順に1次キャッシュメモリから3次キャッシュメモリまで搭載されています。
キャッシュメモリはメインメモリより容量は少ないですが、CPUから近い位置にあるので、速く効率よく命令やデータにアクセスできます。
5. 熱設計電力(TDP)
理論上で最大負荷の際の消費電力を表します。
ノートパソコンではTDPの値が小さいほどバッテリーの持ちがよくなります。
6. CPUの種類|メーカー別に詳しく解説!
CPUを製造するメーカーは主に下記の3種類あります。
- Intel製
- AMD製
- Mac用
Intel製とAMD製で同時期に発売されたCPUは下記のように同程度の性能です。
- 同時期のCore i3とRyzen 3の性能は同程度
- 同時期のCore i5とRyzen 5の性能は同程度
- 同時期のCore i7とRyzen 7の性能は同程度
- 同時期のCore i9とRyzen 9の性能は同程度
同時期に発売された性能が同程度のCPUであれば、Intel製のCPUよりAMD製のほうが安価に購入できます。
1. Intel製
Intel製のCPUの主なラインナップは下記の3つです。
- ①インテル Core Ultra プロセッサ
- ②インテル Core プロセッサ(シリーズ1)
- ③インテル Core i プロセッサ
現在の主流は③の「インテル Core i プロセッサ」ですが、①と②に移行する予定になっています。
①インテル Core Ultra プロセッサ
ハイエンドCPUに分類されています。
NPUを搭載してAIの処理性能を高め、ArcGPU搭載モデルではグラフィックス性能が向上しています。
より少ない電力で高いパフォーマンスを発揮できるプロセッサです。
Core Ultra 5から9へ向かうほど高性能になります。
- Core Ultra 5
- Core Ultra 7
- Core Ultra 9
②インテル Core プロセッサ(シリーズ1)
ミドルクラスのCPUです。
Core 3から7へ向かうほど高性能になります。
インテル Core i プロセッサはこちらのCPUに移行します。
- Core 3
- Core 5
- Core 7
③インテル Core i プロセッサ
ミドルクラスのCPUです。
Core i3からi9へ向かうほど高性能になります。
現在主流のCPUですが、「インテル Core Ultra プロセッサ」と「インテル Core プロセッサ(シリーズ 1)」に移行する予定になっています。
基本的に快適に使うためにはCore i5以上をおすすめしますが、PassMarkスコアが10,000以上の比較的新しい世代のCore i3でもよいでしょう。
- Core i3
- Core i5
- Core i7
- Core i9
2. AMD製
AMD製のCPUの主なラインナップは下記の3つです。
- ①AMD Ryzen
- ②AMD Ryzen PRO
- ③AMD Ryzen AI 300
一般用のCPUでは①の「AMD Ryzen」が主流です。
①AMD Ryzen
現在主流のCPUです。
Ryzen 5以降のCPUをおすすめします。
Ryzen 3から9へ向かうほど高性能になります。
- Ryzen 3
- Ryzen 5
- Ryzen 7
- Ryzen 9
②AMD Ryzen PRO
セキュリティが強化されたビジネス用のシリーズで、一部にはNPUも搭載されAIにも効率的に対応できます。
快適に使うにはRyzen 5 PRO以降をおすすめします。
- Ryzen 5 PRO
- Ryzen 7 PRO
- Ryzen 9 PRO
③AMD Ryzen AI 300
NPUが搭載されAIも効率よく処理できます。
- AMD Ryzen AI 9
3. Mac用(Apple社)
Mac用のCPUは、2019年以前はIntel製でしたが、2020年以降はARM製のAppleシリコンに移行しました。
下記の2つのMac用CPUについて分かりやすく解説します。
①Intel製のCPU
Intel製のCPUを搭載したノートパソコンはすでにAppleから発売されていません。
中古品の狙い目は、MacBook Air/Pro Intel 2019年モデルです。
MacBook Air/Pro Intel 2019年モデルはWindowsとの相性が良いので、macOSとWindowsの両方を低コストで使いたい方におすすめです。
i3からi9へ向かうほど性能が高くなります。
Core i5以降がおすすめです。
- Core i3
- Core i5
- Core i7
- Core i9
MacBook Air/Pro Intel 2019年モデルを豊富に取り扱う中古ノートパソコン専門店 Be-Stockでの購入をおすすめします。
②ARM製のAppleシリコン
ARM製のApple Mチップシリーズ内のGPUは、Intel製の内蔵GPUとは異なり、グラフィックボードを取り付けなくても、少ない消費電力で高い画像処理能力を発揮します。
発熱が少ないのでMacBook Airにはファンがなく、静音性にも優れています。
高いパフォーマンスを発揮しながら、バッテリーの持ちも良い点がメリットです。
M1からM3へ向かうほど高性能になります。
- Apple M1
- Apple M2
- Apple M3
7. CPUのPASSMARKスコアの目安|CPUの性能を表す指標で選ぶ
CPU性能を表す指標のPassMarkスコアにフォーカスして、CPUの選び方を分かりやすく解説します。
CPUのPassMarkスコアは価格コムなどでパソコンを選ぶ際に、CPU性能指標として表示されています。
そのため、CPUのPassMarkスコアを目安にして選ぶと、比較的簡単に使用目的に最適なパソコンを絞り込んで購入できるでしょう。
1. 主なCPUのPassMarkスコア
PassMarkスコアが10,000を超えているCPUは、軽いPC作業をサクサクとこなせます。
また、10,000を超えているCPUは長期間にわたって使えるので、長期的な視点で見るとコスパが良いといえるでしょう。
最新の主なCPUのPassMarkスコアを表にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
<最新のデスクトップパソコン用CPUのPassMarkスコア>
(引用:New Desktop CPU Performance | PassMark Software)
CPUのメーカー | CPUの型番 | PassMarkスコア |
---|---|---|
AMD | Ryzen 9 7900 | 48,822 |
Intel | Core i9-14900 | 47,873 |
Intel | Core i7-14700 | 43,875 |
AMD | Ryzen 7 7700 | 34,533 |
AMD | Ryzen 5 7600 | 27,110 |
Intel | Core i5-14400 | 25,841 |
Apple | M2 Pro 10 Core 3480 MHz | 21,698 |
Apple | M3 8 Core | 19,540 |
Intel | Core i3-14100 | 15,039 |
AMD | Ryzen 3 8440U | 12,696 |
「Intel Core i3-14100」や「AMD Ryzen 3 8440U」などのエントリーモデルでもPassMarkスコアで10,000を優に超えており、軽いPC作業であればサクサク快適に行えます。<最新のノートパソコン用CPUのPassMarkスコア>
(引用:New Laptop CPU Performance | PassMark Software)
CPUのメーカー | CPUの型番 | PassMarkスコア |
---|---|---|
AMD | Ryzen 9 7945HX | 54,786 |
Intel | Core i9-14900HX | 46,247 |
Apple | M3 Max 16 Core | 40,618 |
Intel | Core i7-14650HX | 37,570 |
AMD | Ryzen AI 9 HX 370 | 36,934 |
Apple | M3 Max 14 Core | 36,291 |
AMD | Ryzen 7 7745HX | 32,703 |
Intel | Core Ultra 9 185H | 29,243 |
Intel | Core i5-14500HX | 28,612 |
AMD | Ryzen 5 7645HX | 26,868 |
Apple | M3 Pro 12 Core | 26,838 |
Apple | M2 Max 12 Core 3680 MHz | 26,532 |
Apple | M2 Pro 12 Core 3480 MHz | 26,425 |
Intel | Core Ultra 7 165H | 26,263 |
Intel | Core Ultra 5 135H | 23,113 |
Apple | M2 Pro 10 Core 3480 MHz | 21,698 |
Apple | M3 8 Core | 19,540 |
Intel | Core 7 150U | 16,036 |
Intel | Core 3 100U | 14,116 |
AMD | Ryzen 3 8440U | 12,696 |
Intel | Core i3-1315U | 12,381 |
「Intel Core 3 100U」や「AMD Ryzen 3 8440U」、「Intel Core i3-1315U」などのエントリークラスのCPUでも、PassMarkスコアで10,000を優に超えており、軽いPC作業をサクサクこなせます。
2.【用途別】CPUのPassMarkスコアの目安
ちょっとした文章作成や表計算、メール、低解像度での動画鑑賞、ブラウザでWebページを数枚開く程度の軽い用途の場合は、PassMarkスコアは5,000程度でも問題ありません。
ただ、初めは負荷の低い使い方であったのが、パソコンの操作にも慣れて、素早く作業をこなせるようになると、今度はパソコンの処理速度の遅さがボトルネックとなって、快適に感じられなくなるかもしれません。
予算に制限がある場合を除いて、少し余裕を持ってPassMarkスコアが10,000以上のCPUを選ぶのが無難でしょう。
CPUは画像処理以外で、ソフトやアプリ、OS、ゲームなどあらゆるプログラムを実行するのに必要です。
動画・写真編集や生成AI、3DCG、最新の3DゲームはGPUが担当する画像処理以外にも負荷がかかることがあるので、GPUだけではなくCPUの性能を要求される場合があります。
詳しくは、それぞれのソフトやアプリの推奨スペックを参考にしてください。
何もしていなくても、バックグラウンドでOSを維持するためのプログラムや常駐ソフト・アプリが動いているため、CPUの性能には少し余裕があるほうがストレスなく作業できるでしょう。
<用途別:CPUのPassMarkスコアの目安>
用途 | PassMarkスコアの目安 | CPUへの負荷 |
---|---|---|
書類や資料作成、Zoom、メールなど | 10,000以上 | 軽い |
動画・写真編集や生成AI、3DCGなど | 15,000~20,000以上 | やや重い |
最新の3Dゲーム | 15,000~20,000以上 | やや重い |
ソフト・アプリ開発などプログラミング | 18,000~20,000以上 | 重い |
大学で必要なノートパソコン | 10,000以上 | 軽い |
(あわせて読みたい記事)
・CPUの選び方を解説!機能性やPCの目的に応じて必要なスペックを選ぼう
2. メモリ|PCの短期記憶(ワーキングメモリー)
メインメモリはCPUで処理される命令やデータをSSDやHDDから読み込んで、一時的に保存しています。
読み書きの速度は、SSDやHDDより速く、CPU内のキャッシュメモリより遅いです。電源をOFFにしたり再起動したりすると、メモリの内容は消えてしまいます。
WindowsやMac搭載のパソコンを快適に使うには、最低でもメモリは8GB以上必要です。
予算に余裕がある場合は16GBがおすすめです。複数のソフトやアプリを同時に使ったり、ブラウザで大量のWebページを開いたり、動画・写真を編集したりする場合は、16GB以上のメモリが無難です。
パソコンのメインメモリは短期記憶(ワーキングメモリー)に例えられます。ワーキングメモリーが多いと、頼まれた仕事の内容を素早く記憶して、すぐに実行に落とし込めるので、高いパフォーマンスを発揮できます。
一方で、ワーキングメモリーが少ないと、覚えきれない内容をメモに記録して、メモを見ながら実行するので、パフォーマンスが低下してしまうのです。
さらに、キャッシュメモリとメインメモリ、ストレージ(SSD・HDD)の関係を図書館で例えると、下記のような関係になります。
- キャッシュメモリ→自習室の机
- メインメモリ→本棚
- ストレージ(SSD・HDD)→書庫
図書館の本棚にはニーズが多い本が並び、あまりニーズがない古い本は書庫に保存されます。
知りたい情報を一番早く引き出せるのは、机の上のすぐに手が届く範囲にある本です。次は本棚にある本、一番時間がかかるのが、図書館の奥の書庫に眠っている本の順です。
一方で、机の上に置ける本の数は限られますが、本棚にはある程度大きな数の本を置けますし、書庫には大量の本を保存できます。
このように、図書館内で本を保存する仕組みと、パソコン内で命令やデータを保存する仕組みは似ています。パソコン内での情報の流れがイメージしやすくなったのではないでしょうか。
3. ストレージ(HDD・SSD)|PCの長期記憶
ストレージ(HDD・SSD)は、キャッシュメモリやメインメモリとは異なり、電源をOFFにしたり再起動したりしても記録されたデータは消えません。そのため、大量のデータを長期にわたって保存できます。
ストレージには主にHDDとSSDがあり、HDDはSSDより読み書きの速度が遅いですが、安価な点がメリットです。
HDD・SSDの容量は最低でも256GB以上が必要です。動画や画像・写真の編集を行う場合は、必要に応じて512GB以上は必要になるでしょう。
ストレージについて下記で解説します。
1. HDD(ハードディスクドライブ)|読み書きが遅いが安価
HDDは読み書きの頻度が少なく、比較的容量が大きい動画や画像・写真の長期保存に適しています。
HDDは高速で回転するディスク(プラッタ)から磁気ヘッドでデータを読み書きします。
HDDはレコードの仕組みに似ているといえるでしょう。レコードの針はレコードの円盤に接触して、直接表面の凹凸を読み取って音に変換しますが、HDDのヘッドは円盤に接触せずに磁気を読み取ります。
ヘッドの位置を変えてシークしながらデータを読み書きするので、データへのアクセス速度が遅くなります。
強い衝撃を与えると、高速回転する円盤にヘッドが接触して、故障の原因になることもあるので注意が必要です。
物理的に円盤を高速回転させるので、SSDより電力を消費します。
2. SSD(ソリッドステートドライブ)|読み書きが速いが高価
SSDは高速でアクセスできるので、OSがインストールされ頻繁に読み書きが必要なシステムドライブとして使うのがよいでしょう。
システムドライブをSSDにすると、OSの起動が劇的に速くなり、パソコンの作業がサクサク快適になります。
SSDはフラッシュメモリチップにデータの読み書きを行い、HDDのようにディスクの回転やヘッドのシークなど物理的な動きが伴わないので、高速で電力の消費も少なく静穏性に優れています。
SSDの中でも、NVMeのM.2 SSDが一番速く、おすすめです。
4. GPU(ジーピーユー)|PCのグラフィックやAIの処理を担当
GPU(ジーピーユー)はグラフィックスやAIの処理を担当しています。
GPU(ジーピーユー)はCPUに内蔵されているタイプと、グラフィックボードのように後から拡張できるタイプの2種類あります。
1. 内蔵GPU
内蔵GPUはCPUに内蔵されているGPUで、動画視聴などの軽い画像処理は何な難なくこなせますが、負荷がかかる重い動画編集や3Dゲームなどの用途には適していません。
そのため、重い画像処理が必要な場合は、別途グラフィックボードを取り付ける必要があります。
2. グラフィックボード(グラボ)
グラフィックボード(グラボ)には内蔵GPUより高性能なGPUが搭載されているので、重い負荷のかかる動画・写真編集や3Dゲーム、CADなどで必要になります。
NPUより電力の消費量は大きいですが、AIの処理も行える優れものです。
非常に高価で、1台数万円するものから、中には数十万円もする高性能なグラボも存在します。使用するソフトやアプリ、ゲームなどの推奨スペックを満たすように選ぶと快適に使えます。
必要スペックや最小スペックに合わせると、設定で画質を落とさないと快適に動かないことが多いので注意が必要です。
グラボのメーカーには下記の2社がありますが、シェアが圧倒的に高く、人気も高いNVIDIA(エヌビディア)製のグラボをおすすめします。
①NVIDIA(エヌビディア)製
GTX 16からRTX 40へ向かうほど高性能になります。
おすすめはRTX 40シリーズです。
- GeForce GTX 16
- GeForce RTX 20
- GeForce RTX 30
- GeForce RTX 40
②AMD(エーエムディー)製
RX 7000のほうが高性能です。
- Radeon RX 6000
- Radeon RX 7000
5. NPU(エヌピーユー)|PCでAI処理を行う第二の頭脳
最近ではAIの処理を行うNPUを搭載したパソコンも登場しています。
従来、AIの処理はクラウドかグラボで行っていたのですが、パソコンにNPUが搭載されたことで、クラウドサーバーにデータを送らずに、パソコン内で効率よくAIの処理ができるようになりました。
結果として、情報漏えいのリスクが減り、AIのパフォーマンスも向上します。
またNPUは、GPUを使ったAIの処理より消費電力が少なく済む点がメリットです。
NPUに対応したソフトやアプリは現時点では少なく、真価を発揮するにはまだ時間がかかるでしょう。
6. モニター(ディスプレイ)|美しいグラフィックスを映す
モニター(ディスプレイ)は美しいグラフィックスを映し出します。
モニターのスペックについて、下記で分かりやすく解説します。
最近では、細部までくっきりときれいに映る高解像度の4Kモニターも、手頃な価格になり購入しやすくなっています。
1. 解像度|細部までくっきり高精細で目にやさしい
モニターの解像度が高くなるほどきれいな映像を楽しむことができ、文字もくっきりと滑らかに表示されます。
そのため、PCでの作業やゲームなどで長時間モニターを見ていても、目の疲れが気になりません。
さらに、1画面に表示できる情報量も多くなるので、パソコンでの作業がはかどり生産性が向上します。
例えば、4Kモニターでは、フルHDの4倍の情報量を1画面内に表示できます。
複数のアプリやブラウザを開いても、それぞれのウインドウが重ならないように並べて作業が行えます。
2. リフレッシュレート|チラつきが少なく滑らかな映像で目にやさしい
リフレッシュートは1秒間に画面を表示(更新)できる回数を表します。
モニターのリフレッシュレートはもっとも標準的な60Hzから144Hz、240Hzなどのバリエーションがあります。リフレッシュレートの値が高いほど、チラつきがなく滑らかに映像が動きます。
特にFPSゲームなどの場合は、144Hzなど高いリフレッシュレートが出せればゲームを有利に展開できるでしょう。
実際に144Hzのリフレッシュレートを出すためには、GPUにも144fps以上で描画できる性能が必要です。
3. サイズ|見やすさやPC作業の効率に影響
モニターの画面サイズは見やすさのほか、ノートパソコンでは持ち運びやすさに影響します。
例えば、4Kモニターで文字や数値を扱う作業をする場合は、モニターのサイズが小さいと、表示される文字が小さすぎて判読しづらくなるので、32インチ以上がおすすめです。
32インチ以上のモニターはかさばるので、事前にどの程度の設置スペースが必要になるのか確認しておきましょう。
4. グレア・ノングレア|画面の鮮やかさや目の疲れに影響
グレア(光沢)モニターは、画面がきれいに見える点がメリットです。
一方で、画面の表面への映り込みや光の反射で目が疲れやすくなる点や、指紋やホコリが目立ちやすい点がデメリットです。
ノングレアは、画面表面の光沢がなく、映り込みや光の反射が抑えられ、目が疲れにくく、画面の表面に付く指紋やホコリなども目立ちにくいのがメリットです。
一方で、画面に映し出される映像の鮮やかさは、グレアより劣ります。
7. インターフェース|外部に接続する端子
インターフェースは外部に接続する端子のことで、主に下記のような種類があります。
1. USB(ユーエスビー)端子
USBは、パソコンに周辺機器を接続する際に使われるシリアルバスの規格です。
USBの規格とコネクタの規格を表にまとめたので、参考にしてください。
<USBの規格>
規格名 | 一般向けの名前 | 転送速度 |
---|---|---|
USB4 Gen 3×2 | USB 40Gbps | 40Gbps |
USB4 Gen 2×2 USB3.2 Gen 2x2 |
USB 20Gbps | 20Gbps |
USB3.2 Gen2 USB3.1 Gen2 USB3.2 Gen 1x2 |
USB 10Gbps | 10Gbps |
USB3.2 Gen1 USB3.1 Gen1 USB3.0 |
USB 5Gbps | 5Gbps |
USB2.0 | ― | 480Mbps |
USB規格の世代が上がるごとに、倍々で転送速度も向上しています。
<USBのコネクタの規格>
コネクタの規格 | コネクタの特徴 |
---|---|
USB Type-A | パソコンで標準的なUSBコネクタ |
USB Type-B | プリンターなどの周辺機器用 |
USB Type-C | 次世代のコネクタ規格 |
Micro USB Type-B | Androidスマートフォン用の小型端子 |
Mini USB Type-B | デジタルカメラなどで採用されている端子 |
次世代のUSBコネクタ規格「USB Type-C」は、データの高速通信や大容量の電力供給、映像の送信にも対応し、リバーシブルデザインで、コネクタの上下を気にせず差し込めます。
2. HDMI(エイチディーエムアイ)端子
HDMIはモニター(ディスプレイ)へ、映像や音声、制御信号を1本のケーブルで送れます。
HDMIの規格について、下記の表にまとめたので参考にしてください。
バージョン | 通信速度 | 主な解像度 | |
---|---|---|---|
スタンダード | HDMI~1.4 | 4.95Gbps | ・1080p(1920×1080):60Hz ・2560×1440:60Hz ・3840×2160:30Hz |
ハイスピード | HDMI1.3~1.4 | 10.2Gbps | ・1920×1080(フルHD):60Hz ・2560×1440:60Hz ・3840×2160(4K):30Hz |
プレミアムハイスピード | HDMI 2.0 | 18Gbps | ・3840×2160(4K):60Hz ・5120×2880(5K):30Hz |
ウルトラハイスピード | HDMI 2.1 | 48Gbps | ・3840×2160(4K):120Hz ・7680×4320(8K)/30Hz |
8. 光学ドライブ|CD/DVDなどの読み書き用
最近では音楽や動画はダウンロード販売が主流で、CDやDVDを利用する機会は減少傾向にあります。
その影響で、ノートパソコンにもCD/DVDドライブが搭載されなくなっています。
CD/DVDドライブが搭載されていなくても、必要なときに外付けのCD/DVDドライブを購入して接続できるので問題ありません。
9. 無線接続|配線がシンプルに
無線LAN接続(Wi-Fi)やBluetoothなどの無線接続を使うと、ごちゃごちゃと絡み合いがちな配線がすっきりして、シンプルになります。
無線で接続できるものについて、下記で解説します。
1. 無線LAN(WI-FI)|無線でインターネットに接続
無線LANは屋内の通信を、有線LANケーブルの代わりに無線で行います。「IEEE 802.1X」の規格に対応しており、Wi-Fi(ワイファイ)ともいわれます。
無線LANに対応するルーターなどを介してインターネットに接続できます。
無線LAN接続(Wi-Fi)の規格を下記の表にまとめたので参考にしてください。
<無線LAN接続(Wi-Fi)の規格>
規格の名前 | 通信速度 | 周波数帯 | 年代 |
---|---|---|---|
IEEE802.11 | 2Mbps | 2.4GHz | 1997年 |
IEEE802.11a | 54Mbps | 5GHz | 1999年 |
IEEE802.11b | 11Mbps | 2.4GHz | 1999年 |
IEEE802.11g | 54Mbps | 2.4GHz | 2003年 |
IEEE802.11n (Wi-Fi 4) |
600Mbps | 2.4GHz、5GHz | 2009年 |
IEEE802.11ac (Wi-Fi 5) |
6.9Gbps | 5GHz | 2013年 |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6) |
9.6Gbps | 2.4GHz、5GHz | 2019年 |
IEEE802.11ax (Wi-Fi 6E) |
9.6Gbps | 2.4GHz、5GHz、6GHz | 2019年 |
IEEE802.11be (Wi-Fi 7) |
46Gbps | 2.4GHz、5GHz、6GHz | 2024年 |
2. BLUETOOTH|マウスやキーボード、ヘッドセットなどを無線で接続
Bluetoothはマウスやキーボードなどの周辺機器やヘッドセット、スマホなどと、近距離の無線通信を行えるので、パソコン周りの配線がすっきりとシンプルにまとまります。周辺機器やヘッドセットと簡単にペアリングして使えるのでとても便利です。
バージョンが上がるごとに、省電力性能や転送速度の高速化など性能が改善されています。
電波の届く距離に応じてクラス分けされていますが、音楽データの転送やファイルの転送など、Bluetoothの使用目的や使う機能によって、必要なプロファイルが異なります。
また、ドングルとBluetooth対応機器が同じプロファイルに対応している必要があります。
Bluetoothのバージョンやクラス、プロファイルについて下記の表にまとめたので参考にしてください。
<Bluetoothのバージョンと機能>
バージョン | 機能 |
---|---|
Ver 1.1 | 規格が安定 |
Ver 1.2 | 2.4GHz無線LAN(IEEE 802.11/b/g)との干渉対策済 |
Ver 2.0 | データ転送速度が約3倍に向上 |
Ver 2.0+EDR | 高速化機能EDR(Enhanced Data Rate) |
Ver 2.1 | NFC(Near Field Communication)に対応 バッテリー寿命を延長できる「Sniff Subrating」機能を搭載 |
Ver 3.0 | 約24Mbpsのデータ転送速度 |
Ver 4.0 | 大幅な低消費電力化 |
Ver 4.1 | さらに省電力化 |
Ver 4.2 | セキュリティの強化と転送速度の高速化 |
Ver 5.0 | Ver.4.0よりデータ転送速度が約2倍、通信範囲が約4倍 |
Ver 5.1 | 方向探知機能 |
Ver 5.2 | LE Audio規格 |
<Bluetoothのクラスと通信距離>
クラス | 通信距離 |
---|---|
Class1 | 最大100m |
Class2 | 最大10m |
Class3 | 最大1m |
周辺機器やヘッドセットの場合はClass2が使われます。
<Bluetoothのプロファイル名と機能>
プロファイル名 | 機能 |
---|---|
HID | キーボードやマウスなど入力装置の接続 |
HFP | ハンズフリー通話 |
HSP | 音声入出力 |
A2DP | ステレオ音質でオーディオデータ伝送 |
AVRCP | AV機器の音量調整、再生などのリモコン操作 |
FTP | パソコン間でのデータ転送 |
DUN | 携帯電話を介したインターネットのダイヤルアップ接続 |
10. バッテリー駆動時間|PCのスタミナ源
ノートパソコンの場合はご自身の使用環境で、何時間ぐらいバッテリーが持てばよいのか把握しておきましょう。
バッテリーの駆動時間は、パソコン作業中にかかる負荷が大きいほど短くなるので、動画の編集や3Dゲームなどでノートパソコンを使う場合は注意が必要です。
例えば、大学で使うノートパソコンの場合は最低でも10時間以上の駆動時間が必要です。
11. 量|持ち運びに便利
ノートパソコンを頻繁に持ち歩くような場合は、重量は軽いに越したことはありません。
重くても1.3~1.4kg以下でないと、頻繁に持ち歩きにくくなります。
ただ、重量が軽くなるほど価格も高額になるので、予算と重量を天びんにかけて選ぶことになるでしょう。
ノートパソコンの重量にフォーカスした選び方を解説します。
1. 軽さ重視のPC(パソコン)
国内メーカー製のパソコンは海外のメーカー製に比べて割高感がありますが、とても軽量な機種が数多く販売されており、14インチで0.7kgと驚異的な軽さの機種も存在します。
ノートパソコンのサイズが小さいほど軽い傾向がありますが、画面サイズも小さくなるので、PCでの作業効率が落ちてしまうのがデメリットです。
自宅で使うときには、大型モニターに高解像度の設定で接続するのもよいでしょう。
2. コスト重視のPC(パソコン)
海外メーカー製で、14インチ程度のノートパソコンをリーズナブルな価格で購入できる重量は1.3~1.4kg前後です。
これより軽くなると、値段が跳ね上がります。
12. OS(オーエス)|WINDOWSの市場シェアが高い
下記は2024年6月時点のOS(オペレーティングシステム)の国内シェアです。
- Windows :69.3%
- Unknown:17.09%
- OS X:11.85%
- Chrome OS:0.59%
(引用:Desktop Operating System Market Share Japan)
上記のようにWindowsは国内で69.3%と飛び抜けて高いシェアを獲得しています。
下記を参考にWindowsやMacなど使用目的に応じて適切なOSを選びましょう。
1. WINDOWS|数多くの企業で採用されている
Windowsは国内シェアが高く、数多くの企業で採用されているOSです。
Windowsで使えるソフトやアプリ、ゲームなどはMacより多いです。
そのため、パソコンを仕事で使う場合や、学生さんが将来を見越してパソコンを使う場合はWindowsがおすすめです。
一般に広く採用されているWindowsにはHomeエディションとプロフェッショナル(Pro)エディションの2つがあり、それぞれ特徴が異なります。
①Windows11/10 Home
一般的な家庭や趣味、副業で使う場合は、Winodows11/10 Pro版より安価なHome版で十分でしょう。
②Windows11/10 Pro
Windows11/10 Proはビジネス向けのエディションなので、セキュリティ機能がしっかりしています。
ドライブを丸ごと暗号化したり、仮想環境を構築したり、ビジネスユースで必要な機能がそろっています。
Windows11/10 Proのメリットは以下の通りです。
- ビジネス向けで、セキュリティに優れている
- 仮想化によりWindows11上(ホスト)でWindows11/10(ゲスト)を使用可能
- Sandboxが使えるので、ソフトやアプリの作動テストを安全に行える
中古ノートパソコン 専門店 Be-Stockでは、大企業や公官庁の短期のリース後のおさがり品など、比較的状態が良い法人向けの中古品を数多く取り扱っています。
ビジネスユースに最適なセキュリティ機能、耐久性、性能、品質をバランスよく兼ね備えた機種を多く取り扱っているので、仕事から趣味に至るまで幅広く対応できます。
2. MACOS|クリエイティブ系に強みを発揮
Macはデザイン性に優れており、iPhoneとの相性も良いので、一般的に家庭や趣味の用途で使われています。
また、Macは色の再現性に優れており、動画や写真などの映像や画像を扱うクリエイティブな業務で使われています。
macOSではWindowsも使えるので、1台のMacでmacOSとWindowsを両方使いたい場合はmacOSがおすすめです。
13. MICROSOFT OFFICE|文章作成/表計算/資料作成などに便利
文章作成や表計算、資料作成などに便利なMicrosoft Officeを入手する方法は下記の通りです。
①Officeがプレインストールされているパソコンを購入する
購入コスト以外はかかりません。
プレインストールされているOfficeはこのパソコン上でしか使えません。
②PC購入後にMicrosoft 365をサブスク購入する
サブスク料金が定期的にかかりますが、パソコンにインストールせずにオンライン上で使えます。
③PC購入後にインストール版を購入する
購入コスト以外はかかりません。
Officeは、ライセンスの範囲内で、他のパソコンでも使えます。
④大学生は大学側から無償供与されることがある
大学入学の際にパソコンを購入する場合、無償供与があれば事前にOfficeを購入する必要はありません。
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・パソコンの容量(ストレージ)のおすすめは?いっぱいになったときの対策も紹介
PC(パソコン)のスペックを確認するときのポイント
「今使っているパソコンが遅いからスペックを確認したい」
「買い替えるときは今のパソコンより性能の良いものを選びたい」
「パソコンのスペックで改善できる点はないか確認したい」
など、いろいろな動機でPC(パソコン)のスペックを確認する必要が出てくるのではないでしょうか。
PC(パソコン)のスペックを確認するときのポイントとして下記の3つを押さえましょう。
1. PC(パソコン)の使用目的を明確にする
PC(パソコン)に必要なスペックは用途によって大きく異なります。
そのため、購入前に使用用途について十分に検討し明確にしておきましょう。
PC(パソコン)のスペックを確認した後、性能が使用目的に適しているか確認します。
特に、仕事用(法人向け)のPCに必要なスペックを下記で解説します。
法人向け(仕事用)PCに必要なスペック
法人向けのPCでは、特にセキュリティや耐久性も重要になります。
法人向け(仕事用)PCに必要なスペックは下記の通りです。
- 指紋認証などが行えるハードウェアレベルでのセキュリティ機能
- OSレベルでセキュリティ機能が充実しているWindows Pro版
- ノートパソコンの場合は持ち運ぶ際の破損トラブルに備えた耐久性
業務用のPC(パソコン)は、一般用のPCに比べて新品価格は割高です。
そのため、業務用のPCが大量に必要な場合は中古パソコンの購入をおすすめします。
中古ノートパソコン 専門店 Be-Stockでは、大企業や公官庁の短期のリース後のお下がり品など、比較的状態が良い法人向けの中古品を数多く取り扱っています。
ビジネスユースに最適なセキュリティ機能、耐久性、性能、品質をバランスよく兼ね備えた機種を多く取り扱っているので、仕事から趣味に至るまで幅広く対応できます。
2. PC(パソコン)のスペックで性能や仕様が確認できる
スペックからPCの性能が分かるので、タスク マネージャーで性能を確認しましょう。
またタスク マネージャーでは、パソコンが遅い場合などにCPUやメモリ、ストレージ、GPUなど、ボトルネックになって足を引っ張っている個所の判別もできます。
ボトルネックを判別して改善するか、次にパソコンを購入する際の参考とするのもよいでしょう。
3. ノートパソコンとデスクトップパソコンで必要なスペックが異なる
携帯性を重視するノートパソコンは、デスクトップパソコンと違って、サイズや重量、バッテリーの持ちなど必要なスペックが異なります。
バッテリーの持ちをよくするために、低電力性能に優れたCPUや、一枚のチップ上にCPUやメモリ、GPUなどを載せたSocを選ぶ必要があります。
例えば、低電力性能で優れたパフォーマンスを発揮できるApple シリコンを搭載したMac Book Air/Proシリーズは、バッテリーの持ちが18時間以上持つ機種も存在します。
また、一般に同じ価格帯であれば、ノートパソコンよりデスクトップパソコンのほうが性能は高く、コスパよく購入できます。
WINDOWS11/10のPCでスペックを確認する方法|ボトルネックを探せ!
Windows11/10 PCのタスク マネージャーで、下記のスペックを確認する方法を、分かりやすく図解入りで解説します。
- 「CPU」のスペックを確認する方法
- 「メモリ」のスペックを確認する方法
- 「ストレージ」のスペックを確認する方法
- 「GPU」のスペックを確認する方法
PC(パソコン)のスペックに問題がないか確認しましょう。あれば問題個所を特定して、改善へとつなげるか、次にパソコンを購入する際の参考にします。
次にPCを購入する場合は、問題個所がないようにスペックを選びましょう。
- 1. 初めにタスクマネージャーを起動します。
①キーボードの「Ctrl」+「Alt」+「Del」キーを同時に押します。
②「タスク マネージャー」をクリックします。
- 「パフォーマンス」をクリックします。
1. 「CPU」のスペックを確認する方法
①「CPU」をクリックします。
②CPUの型番や基本のクロック周波数が確認できます。
③基本周波数が確認できます。(ブーストしていない状態の周波数)
④「物理コア数」と「論理プロセッサ数」が確認できます。
「論理プロセッサ数」は「物理コア数」×「1コアあたりのスレッド数」で計算できます。
⑤1~3次キャッシュメモリの容量が確認できます。
常にCPUの利用率が高い状態(100%付近)をキープしている場合は、CPUがボトルネックになって、パソコンのパフォーマンスが低下している場合があります。
2. 「メモリ」のスペックを確認する方法
①「メモリ」をクリックします。(メインメモリの総量と現在の使用量、使用率が表示されています。)
②メインメモリの搭載量が表示されています。
③現在の利用可能なメインメモリを表示しています。
常にメインメモリの利用率が高い状態(100%付近)をキープしている場合は、メモリがボトルネックになって、パソコンのパフォーマンスが低下している場合があります。
3. 「ストレージ」のスペックを確認する方法
①確認したい「ディスク」(ストレージ)をクリックします。
②ストレージの型番が表示されます。
③ストレージの総容量が表示されます。
④ストレージの種類(SSDやHDDなど)が表示されます。
常にストレージの利用率が高い状態(100%付近)をキープしている場合は、ストレージがボトルネックになって、パソコンのパフォーマンスが低下している場合があります。
4. 「GPU」のスペックを確認する方法
①「GPU」をクリックします。
②GPUの型番が表示されます。
③「メインメモリから共有しているメモリ容量」/「メインメモリの総量」が表示されています。
この例の場合、インテルの内蔵GPUなので、メインメモリから0.5GBを拝借してビデオメモリとして利用しています。
④実際に割り当てられたGPUメモリを表示しています。
この例の場合、GPUメモリとして、15.8GBあるメインメモリから0.5GB分が割り当てられています。
常にGPUの利用率が高い状態(100%付近)をキープしている場合は、GPUがボトルネックになって、パソコンのパフォーマンスが低下している場合があります。
MACのPCでスペックを確認する方法
macOSの場合は、以下の手順でスペックを確認できます。
- 画面の左上に出てくるメニューバーより、Appleのアイコンをクリック
- 「このMacについて」をクリック
- 「詳しい情報……」をクリックしてスペックを確認
開いたポップアップにOSやCPU、メモリが表示されます。
ポップアップの上部にあるストレージをクリックすると、HDDやSSDも確認できます。
【目的別】PC(パソコン)を選ぶときのスペックの目安
一通りパソコンのスペックを説明してきましたが、目的に合ったPC(パソコン)を選ぶ際の目安を知りたいと思う方も多いでしょう。
下記にPC(パソコン)を選ぶときのスペックの目安を、目的別で解説します。
1. 書類や資料作成、ZOOM、メールなど事務用のPCスペックの目安
書類や資料作成、Zoom、メールなど軽い事務作業では、それほど高いスペックは必要ありません。
項目 | 必要なスペック |
---|---|
CPU | Windows: ・Core i5以降 ・Ryzen 5以降 Mac: ・Core i5以降 ・Apple M1チップ以降 |
PassMarkスコアの目安 | 10,000以上 |
メモリ | 8GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
GPU | ―(内蔵GPUで十分) |
NPU | ― |
モニターの解像度 | 1920×1080(フルHD)以上 |
Windowsのエディション | 副業:Windows Home版以上 本業:Windows Pro版以上 |
2. 動画・写真編集やイラスト、生成AI、3DCGに必要なPCスペックの目安
動画・写真編集やイラスト、生成AI、3DCGなどの作業は、重い画像処理やAI処理が必要なので、高性能なGPUを搭載したグラフィックボードと十分なメモリが必要です。
また、細部まで美しい映像を映し出せる4Kモニターが望ましいです。
項目 | 必要なスペック |
---|---|
CPU | Windows: ・Core i5以降 ・Ryzen 5以降 Mac: ・Core i5以降 ・Apple M1チップ以降 |
PassMarkスコアの目安 | 15,000~20,000以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
GPU | グラフィックボードが必要 |
NPU | AIを効率よく処理したい場合は必要 |
モニターの解像度 | 4K以上が望ましい |
Windowsのエディション | 副業:Windows Home版以上 本業:Windows Pro版以上 |
3. 最新の3Dゲームに必要なPCスペックの目安
最新の3Dゲームには、高性能なGPUを搭載したグラフィックボードと十分なメモリが必要です。
ゲームによっては高性能のCPUの必要な場合があるので、推奨スペックを確認してください。
項目 | 必要なスペック |
---|---|
CPU | Windows: ・Core i5以降 ・Ryzen 5以降 Mac: ・Core i5以降 ・Apple M1チップ以降 |
PassMarkスコアの目安 | 15,000~20,000以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
GPU | グラフィックボードが必要 |
NPU | ― |
モニターの解像度 | 1920×1080(フルHD)以上 |
リフレッシュレート | FPSゲームでは144Hz以上が望ましい |
Windowsのエディション | Windows Home版以上 |
4. ソフト・アプリ開発などプログラミングに必要なPCスペックの目安
ソフト・アプリ開発などプログラミングには高性能なCPUと十分なメモリが必要です。
3Dゲームや動画・画像編集用のソフト・アプリを開発するような場合はグラフィックボードも必要になるでしょう。
解像度が高いほうが1画面に表示できる情報量が多くなり、作業がはかどります。
項目 | 必要なスペック |
---|---|
CPU | Windows: ・Core i7以降 ・Ryzen 7以降 Mac: ・Core i7以降 ・Apple M1チップ以降 |
PassMarkスコアの目安 | 18,000~20,000以上 |
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
GPU | ― |
NPU | AIを効率よく処理したい場合は必要 |
モニターの解像度 | 2560×1440(WQHD)以上 |
Windowsのエディション | Windows Pro版以上 |
5. 大学で必要なノートパソコンのスペックの目安
大学側が推売するノートパソコンは高額ですが、必要なスペックを完全に満たしている上に、保証内容が手厚いのでパソコン初心者さんにはおすすめです。
自身で選んで購入する場合は下記のスペック表を目安にして、大学側が実際に提示するスペックに従ってください。
項目 | 必要なスペック |
---|---|
CPU | Windows: ・Core i5以降(一部の理系はCore i7以降) ・Ryzen 5以降(一部の理系はRyzen 7以降) Mac: ・Core i5以降(一部の理系はCore i7以降) ・Apple M1チップ以降 |
PassMarkスコアの目安 | 10,000以上 |
メモリ | 8GB以上(一部の理系は16GB以上) |
ストレージ | SSD 256GB以上(一部の理系は512GB以上) |
GPU | ―(一部の理系はグラフィックボードが必要) |
NPU | ― |
画面の解像度 | 1920×1080(フルHD)以上 |
MS Office | 学校側から無償でOfficeが提供されない場合は自前で購入する必要あり |
Windowsのエディション | Windows Home版以上 |
バッテリーの持ち時間 | 10時間以上 |
重量 | 1.3~1.4kg以下 |
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まとめ|PCスペックの見方をマスターして用途に適したパソコンを購入しよう!
PC(パソコン)のスペックについて、CPUやメモリ、ストレージ(SSD・HDD)、GPUなど各項目を分かりやすく説明し、スペックの確認方法やパソコンを遅くする原因の見極め方なども解説しました。
さらに、目的別で必要なパソコンのスペックについて、目安も紹介しました。
パソコンの購入を考えている方は、使用目的に応じて最適なパソコンを選ぶようにしましょう。
また使っているパソコンが遅く、買い替えを検討している方は、タスクマネージャーでスペックを確認し、遅くなっている原因を突き止め、次のパソコン購入の際の参考にしてください。
最近では物価が上昇しており、パソコンの価格も上昇傾向にあります。
欲しいスペックやデザインの新品パソコンが高額で手が届かない場合でも、中古のパソコンならリーズナブルな価格で購入できます。
そこで、信頼できる中古パソコン専門店を見極めるポイントを3つ紹介します。
①厳しい品質チェック体制が整っている
例えば、Macの場合、アクチベーションロックが解除されていない状態で購入しても使えません。
中古パソコン専門店では、しっかりと使えるパソコンのみを販売しているので、安心して購入できます。
②保証内容が充実している
品質に自信があるので、長期の保証で内容も充実しています。
③中古パソコンのコンディションが正確に明示されている
客観的で透明性のある評価基準に基づいてコンディションが評価され、明示されている場合は、購入前のイメージと購入後のイメージにギャップが生じません。
そのため、「こんなに傷だらけだとは思わなかった……」など購入後に後悔することがなくなります。
中古ノートパソコン専門店「Be-Stock」は、長年の信頼と実績がある中古ノートパソコン専門店です。
安くて高性能のPCを安心して買いたい場合は、中古ノートパソコン専門店「Be-Stock」にお任せください。