パソコンの買い替え時期は何年目? 目安や買い替えのサイン、新しいパソコンの選び方を紹介!

現在会社でお使いのパソコンが、導入してから何年くらいたったのか把握していますか? 導入からある程度の数年が経過すると、処理速度の低下や頻繁なトラブルなどに悩まされやすく、生産性の低下につながります。
加えてWindows 10を搭載したパソコンであれば、2025年10月のサポート終了に伴ってウイルス感染のリスクが高まる危険性も。大事な顧客データや個人情報などが、流出するかもしれません。
とはいえ「いつ買い替えるべきか」「どのようなパソコンを選べば良いのか」と迷う方も多いでしょう。
本記事では、企業のパソコンを管理している方に向けて、パソコンの買い替え時期の目安や、買い替えを検討すべきサイン、新しいパソコンを選ぶ際のポイントを詳しく解説します。
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パソコンの買い替え時期は何年目?

一般的にパソコンの買い替え時期は、デスクトップパソコンで5~10年ほど、ノートパソコンで3~5年ほどが目安です。どちらも長く使うほど、パーツの劣化や故障などが発生しやすくなります。
デスクトップパソコンとノートパソコンで耐用年数に差があるのは、下記の違いによるものです。
- 耐久性:デスクトップパソコンは固定されているため、物理的な衝撃や損傷を受けにくい。持ち運びするノートパソコンは、衝撃や摩耗のリスクが高い
- 冷却効率:筐体の大きいデスクトップパソコンは冷却システムが効率的で損傷が少ない。ノートパソコンは小型のため放熱が難しく、部品への負荷が大きい
もしパソコンの調子が良かったとしても、4〜5年を目安に買い替えを検討するのがおすすめです。4〜5年ほどでパソコンの性能が大きく向上するため、快適に作業しやすくなります。
パソコンを買い替えた方が良いときのサイン

企業のパソコンは、トラブルが起こってから買い替えるようではリスクが大きいです。そこで買い替えを検討すべきサインを6つ紹介します。
サポートが終了しているOSを使っている

古いOSを使い続けていると、ウイルス感染のリスクが高まるため要注意です。
古くなったOSはいずれサポートが終了するため、もしセキュリティ上の欠陥があっても改善されることはありません。サイバー攻撃を受けるリスクを避けるため、OSは常に最新バージョンへアップデートをしておきましょう。
2024年9月現在、最新のOSはWindows 11です。Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了予定となっているため、早めにアップデートしましょう。
ただし、OSのアップデートを行った場合、パソコン本体のスペックが不足する場合があります。そのため、OSのアップデートをする際は、同時にパソコンの買い替えも検討しておくべきです。
ストレージが足りない

ストレージ(SSD・HDD)の容量が不足して、業務に支障が出始めている場合も買い替えどきです。
アプリや画像・動画・文書、ソフトウェアなどのデータでストレージが圧迫されると、新たなアプリの追加やファイル保存ができなくなるのはもちろん、動作が遅くなったりファイルが開けなくなったりすることもあります。
データの整理やオンラインストレージの利用で対応しても不十分な場合は、容量の大きいパソコンに買い替えるのがおすすめです。また、ストレージが交換できるモデルであれば、容量の大きいストレージに交換するのもありです。
スペックが足りず作業に支障が出る

スペック不足により、下記のような支障が出てくると買い替えの必要に迫られます。
- パソコンの立ち上げに時間がかかる
- アプリケーションの起動や動作が遅くなる
- 最新のソフトウェアが動作しない
- 高負荷な作業(動画編集やプログラミングなど)がスムーズに行えない など
パソコンの進化は速く、2~3年ほどたつだけでCPUやメモリなどの性能は向上します。アプリやソフトウェアが要求するスペックも高まるので、特に高負荷な作業を行う場合は定期的な買い替えが必須です。
また、起動や動作が遅くなるようでは、快適かつスピーディーな作業は行えません。作業効率・生産性を高めるためにも、高いスペックのモデルに買い替えましょう。
パソコンがすぐ高温になる

使用中のパソコンがすぐ高温になるようであれば、買い替えるべきタイミングです。
パソコンの使用時はCPUやGPUなどが発する熱で、高温になり過ぎないよう冷却装置が働いています。排熱の不良で熱くなると、パソコンの性能低下や故障リスクアップなどにつながります。
そのためパソコンが不自然に熱い場合や、冷却するためにファンが大きな音を発している場合は、長年使い続けてきたパソコンの内部に蓄積したホコリにより、冷却機能が衰え高温になっている証拠です。特にノートパソコンは構造上熱がこもりやすいため、デスクトップパソコンよりも危険です。
熱により故障してしまう前に、速やかにデータのバックアップを取り、新しいパソコンに買い替えましょう。
異音がする

パソコン使用中に異音がするのは、内部が劣化しているサインです。
HDDから「カチンカチン」「ガリガリ」といった音が聞こえる場合、故障の前兆である可能性が高いので要注意です。こうした音がする際は、HDD内部の部品に損傷・異常が生じている可能性があり、データ損失のリスクが高まります。
また、ファンが異常に大きな音を発している場合は、潤滑油の蒸発など内部パーツの劣化によるものと考えられます。他にも通常とは異なる起動音や、明らかに大きな動作音も要注意です。
いずれにしても異音が発生している段階でパソコンの寿命は近付いているといえるので、重要なデータのバックアップを取っておき、なるべく早く買い替えるのがおすすめです。
画面がよくフリーズする

画面が頻繁にフリーズする場合、内部パーツの故障やウイルス感染などが原因の可能性があるため、深刻な問題が発生する前に買い替えましょう。
画面のフリーズは、電源を入れ直したりOSやソフトウェアを再インストールしたりすれば一時的に改善することもありますが、問題が継続するのであれば要注意です。
頻繁なフリーズは作業効率をダウンさせるのはもちろん、ウイルス感染が原因であれば、情報漏えいなどの全社的なリスクにつながる恐れもあります。
内部パーツの故障・劣化が原因であれば修理でも対応できますが、パソコンの使用年数を踏まえると、修理よりも新規購入の方が経済的かもしれません。
焦げ臭いときがある

高温になったパソコンから焦げるような臭いがする場合は、危険な状態のため買い替えをおすすめします。
焦げ臭さの主な原因としては、内部にたまったホコリやコンデンサーの破裂、電源ユニットの故障などが挙げられます。放っておくと、最悪の場合発火の恐れもあり危険です。パソコンが焦げ臭いと感じたら、即座に電源を切ってコンセントからプラグを抜きましょう。
また、高温によりハードディスクが故障する恐れがあるため、早急にデータのバックアップを行うことも大切です。すぐにでも新しいパソコンへ買い替えましょう。
買い替えるパソコンを選ぶ際のポイント

買い替えるパソコンを選ぶ際のポイントとして、重要な項目が3つあります。価格だけを見て「使いにくい」と後悔しないように、あらかじめチェックしておきましょう。
Windows 11が搭載されている

OSはWindows 11が搭載されているパソコンを選びましょう。前述したように、2025年にはWindows 10のサポートが終了してしまうため注意が必要です。
中古市場ではWindows 10・Windows 11どちらのパソコンも販売されていますが、サポートが終了したOSの使用はセキュリティ上のリスクが高いため、特に企業で使用するには不適切です。長くサポートを受けられるWindows 11搭載のパソコンを選びましょう。
ストレージにSSDが使われている

ストレージはSSD(ソリッドステートドライブ)が使用されているものを選ぶのがおすすめです。
最近のパソコンのストレージは、SSDが主流になっており、HDD(ハードディスクドライブ)よりも遥かに速くデータへアクセスできるのが特徴です。パソコンの起動やデータの送受信などが数秒ほどででき、間違いなく作業効率がアップします。
一方で、HDDは大容量でも安価です。コストだけで考えると、HDDの方が優れているといえます。
とはいえ、従業員の作業パフォーマンスや生産効率を考えると、素早く動作してくれるSSDの方が大きなメリットがあるといえるでしょう。
メモリが最低でも16GBある

パソコンのメモリは、最低でも16GBはあるものを選びましょう。
メモリとは、データを一時保存する部分のことです。アプリやシステムが動作する際に必要なデータを読み書きする役割を果たすため、パソコンの動作速度・効率に大きく影響します。メモリの容量が大きいほど、同時に多くのアプリを動かせます。
例えば、複数タブで検索しながらPowerPointでスライドを作成するなど、多くのアプリやソフトを同時に起動させるには大きなメモリが必要です。サクサクと効率的かつスピーディーに作業を進めるには、最低でも16GBは必要でしょう。
動画編集や画像加工など高負荷な作業を行うのであれば、32GB以上とさらに大きなメモリが求められます。
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古いパソコンを処分するには?

新しいパソコンを買い替える際に気になるのが、古いパソコンをどう処分するのかでしょう。特に企業の場合は、廃棄パソコンは産業廃棄物となるため、個人で処分するときよりも慎重な対応が必要です。どう処分すべきか、必ず確認しておいてください。
メーカーに回収を依頼する

処分するパソコンが数台なのであれば、購入したメーカーに無料回収を依頼しましょう。
改正リサイクル法により、法人から排出される使用済みパソコンの回収資源化は、メーカーの義務となりました。メーカーに代わって一般社団法人パソコン3R推進協会が回収し、使用済みパソコンの回収・リサイクルを実施します。
回収の依頼方法はメーカーによって異なりますが、基本的には以下のような手順です。
- メーカーへ処分を依頼する
- 郵送用の伝票が届く
- パソコンを梱包する
- 配送業者が回収する
処分するパソコンを1台ずつ申請する必要があるため、複数のパソコンを一気に処分する場合は現実的ではありません。また、複数メーカーのパソコンを廃棄する際も、手続きが煩雑となり手間と時間がかかります。
家電量販店の引き取りサービスを利用する

家電量販店の引き取りサービスで、古いパソコンを回収してもらう方法もあります。
小型家電リサイクル法により、家電量販店は小型家電を広域的に回収・処理して、再資源化を行っています。壊れていても無料で回収してくれますが、店頭受付なのか発送対応なのかは、家電量販店によって異なるので確認が必要です。
家電量販店によっては、一定台数以上は別途法人向けサービスの利用を設けている場合もあるので、こちらも確認が必要です。例えば、ヤマダ電機では10台以上の場合は法人向けサービスの利用を推奨しています。
また、家電量販店の下取りサービスで、買い取ってもらうのも手です。産業廃棄物として古いパソコンを処分する場合は費用が発生しますが、下取りで買い取ってもらえれば、新しいパソコンの購入資金として使え経済的です。
産業廃棄物として処分する
複数メーカーのパソコンを多数処分したい場合は、産業廃棄物として専門業者に依頼するのがおすすめです。
周辺機器やプリンターなどのオフィス家電も含め、パソコン以外の不用品が多い場合にも適しています。
産業廃棄物処理業者に依頼するには、産業廃棄物処分委託契約書や産業廃棄物収集運搬契約書を取り交わし、廃棄証明書(マニフェスト)の交付・保管が必要です。
費用目安としては、パソコン1台につき1,000~4,000円ほどで、別途廃棄証明書の作成に費用が発生します。処分台数が多いほどコストがかかってしまうので、どうしても処分ができない場合の最終手段とするのがよいでしょう。
中古パソコン専門店に売却する

中古パソコン専門店に売却すれば、利益を出しつつも情報漏えい対策も行える上、最小限の手間・時間で処分できます。
多くの中古パソコン専門店で「法人向け買取サービス」を行っており、不要となったパソコンや液晶ディスプレイなどを買い取ってもらえます。機器の廃棄にかかる費用や事務手続きが不要になるばかりか、換金できるため新しいパソコンの購入費用に充てることが可能です。
また、データの完全消去を行ってくれるので、廃棄パソコンからの情報漏えい対策もバッチリです。一般的なデータの削除と違い、専門的なソフトでの完全消去を行ってもらえるので、他の処分方法よりも漏えいリスクが低いといえます。
まとめ
パソコンの買い替え時期は、デスクトップパソコンで5~10年ほど、ノートパソコンで3~5年ほどが目安です。長く使うほど、パーツの劣化や故障などが発生しやすくなるため、使用頻度・環境次第ではもっと短い場合も考えられます。
また、パソコンの買い替えどきのサインを見逃さないようにしましょう。特にパソコンが高温になったり、異臭・異音を発したりしている場合は要注意です。
不要になったパソコンは、法人の場合産業廃棄物となるため、適切な処理が求められます。情報漏えい対策が万全で、換金してくれる中古パソコン業者への売却がおすすめです。
「Be-Stock」では、無料の事前査定を行っており、どのくらいの値段がつきそうか把握した上で売却いただけます。買い替えに伴いパソコンの売却をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
