Windows 11の中古パソコンは買って大丈夫? 注意点や適切な選び方を解説

中古パソコンは、新品と同スペックのモデルでも安価で購入できる魅力的な選択肢です。予算を抑えられるため、ワンランク上のモデルを購入することも可能です。
これから中古パソコンを購入するに当たり、サポート終了が近いWindows 10ではなく、Windows 11を搭載した中古パソコンの購入を検討している方も多いでしょう。
しかし「中古でもWindows 11がちゃんと動くの?」「買って大丈夫なの?」と不安に思われる方もいるかもしれません。そこで本記事では、Windows 11搭載の中古パソコンを購入する際の注意点や、適切な選び方などを解説します。後悔のない買い物ができるように、ぜひ参考にしてください。
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Windows 11の中古パソコンは買って大丈夫?

Windows 11を搭載した中古パソコンは数多く販売されていますが、中にはリスクのある商品も混ざっています。「せっかく買うなら新しいOSの方が良い」と思い、いざ買ってみると思いもよらない落とし穴にはまるかもしれません。
ここでは後悔しない買い物ができるように、Windows 11を搭載した中古パソコンの4つの注意点をお伝えします。
快適に動作するとは限らない

スペックの低い中古パソコンの場合、快適に動作するとは限りません。Windows 11は、Windows 10よりも高い本体スペックが求められるからです。
Windows 11を動作させるには、Microsoftが定める最低限のシステム要件(CPU・メモリ・ストレージなどの必要スペック)を満たす必要があります。ただし、最低要件を満たしているだけでは、スムーズな操作体験を得られるとは限りません。
特に注意が必要なのは、CPUの世代です。Windows 11では第8世代以上のIntel Core iシリーズや第2世代以降のRyzenが推奨されています。それ以前の古い世代のCPUでは、一部の新機能が制限されたり、快適に動作しなかったりするかもしれません。
あまりにも安価なパソコンや古いパソコンでは、スペック不足の可能性があるため、単にOSがインストールされているかだけでなく、ハードウェアスペックが十分であるかまで慎重に確認する必要があります。
必要スペックを満たさずにインストールされている場合がある

Windows 11を動作させるのに必要最低限のスペックを満たしていないのに、Windows 11へアップグレードされている悪質なケースにも注意が必要です。
Windows 10のサポート期限が2025年10月14日までに迫っていることから、販売業者が「売れやすさ」を優先して、スペックを満たさないパソコンに無理やりWindows 11を導入するケースがあるためです。
例えば、Intel Core iシリーズの第7世代以前のCPUを搭載したパソコンは、Windows 11に正式対応していません。もし、古い機種にWindows 11がインストールされて販売されている場合は、購入しないようにしましょう。中古パソコンを買う側にも、見極める目が求められます。
必要スペックを満たしていないパソコンでWindows 11を使用すると、更新時のエラーや更新後のシステム不具合、部品交換時のライセンス認証解除など、予期せぬトラブルに見舞われる可能性があります。
今後のアップデートに対応できない場合がある

公式の必要スペックを満たさずにWindows 11が搭載されたパソコンであっても、購入時点ではきちんと動作することもあります。ただし、今後のアップデート次第では動作しなくなるリスクがあるため、購入するのは避けましょう。
Windows 11をはじめ、OSやソフトウェアは、定期的に機能追加や修正などのアップデートを重ねていきます。その際、パソコンがWindows 11の必要スペックを満たしていないと、アップデートが適用されない可能性が高くなります。特にメジャーアップデートと呼ばれる大規模の仕様変更の際に、不具合が出やすくなるため注意しましょう。
不具合の内容はさまざま考えられますが、中でもアップデート時に更新プログラムを受け取れない可能性がある点が大きな問題です。更新プログラムはセキュリティ強化の目的もあるため、適用できないとセキュリティに脆弱性が生じてしまい、情報漏えいやウイルス感染などの被害に遭いやすくなります。
長期的な使用を考えると、将来のアップデートや機能改善を確実に受けられる要件を満たす機種を選ぶべきです。
一部の機能やソフトが動かなくなる場合がある

今までWindows 10を使っていた方の場合、Windows 11搭載のパソコンへ乗り換えることで、これまで使っていた機能・ソフトウェアが使えなくなるリスクがあります。
例えば、Windows 10では使えた下記のような機能は、Windows 11では廃止されました。
- Cortana
- 数式入力パネル
- タイムライン
- ウォレット
- Internet Explorerなど
また、利用中のソフトウェアが、Windows 11に対応しているかどうかの確認も必要です。ソフトウェアの提供サイトで、対応しているOSを確認してください。サイトに記載がない場合は、サポートに問い合わせましょう。
ソフトウェアがWindows 11に対応していない場合は、互換モードを使用すると、古いバージョンのWindowsで使えたアプリケーションやデバイスなどを、新しいバージョンでも使用できます。
なお互換モードの設定は、下記の手順で行えます。
- ソフトのアイコンを右クリックし、プロパティを開く
- 互換性タブを選択
- 「このプログラムを互換モードで実行する」を選択
- Windowsのバージョンを選択
- 「適用」をクリックして、設定を保存
Windows 11の中古パソコンの選び方

購入した後に後悔することがないよう、Windows 11を搭載した中古パソコンの適切な選び方も押さえておきましょう。ポイントは以下の4点です。
- 必要なスペックがあるかを確認する
- 販売店の保証内容を確認する
- フリマサイトなどでの購入は避ける
- バッテリーの劣化状態を確認する
それぞれの点について解説します。
必要なスペックがあるかを確認する

先述のように、Windows 11の中古パソコンを選ぶ際は、Microsoftが定めたシステム要件を満たしているかを確認しましょう。
主要な項目は、以下の通りです。
項目 |
要件 |
---|---|
CPU |
1GHz以上、2コア以上の64ビットプロセッサ |
メモリ |
4GB以上 |
ストレージ |
64GB以上 |
セキュリティ |
TPM 2.0 |
グラフィックス |
DirectX12対応、WDDM 2.0ドライバー |
CPUは要件だけでなく、どの世代かも重要です。Intel Core iシリーズ8世代以降またはAMD Ryzen 2000シリーズ以降が推奨されるため、忘れずにチェックしましょう。CPUの世代は末尾の番号で確認できます。例えば、Core i5-8400のように、8,000番台であれば第8世代となります。
こうした要件は、実店舗・オンラインショップで記載されているので、必ず確認してください。
販売店の保証内容を確認する

中古パソコンは、新品よりもパーツなどの劣化により不具合が発生する可能性が高いため、販売店の保証内容や期間を確認してから購入しましょう。
特にWindows 11搭載のパソコンは、先述のようにスペック不足のパソコンに無理やり搭載されて、不具合が起きやすくなっていることも考えられるため、保証内容の充実した販売店で購入するのがおすすめです。
中古パソコン専門店の「Be-Stock」では、1年間の無償保証を提供しており、期間内であれば無償で修理や交換が受けられます。もちろん動作確認されたWindows 11対応の中古パソコンを販売していますが、万が一の故障に備えられるのはうれしいポイントです。
また、購入から10日以内であれば、交換や返品も受け付けています。もし使用予定のソフトウェアが動作しない場合や、コンディションが期待と異なる場合などにも安心です。
フリマサイトなどでの購入は避ける

フリマサイトやオークションサイトで、個人から中古パソコンを購入するのは避けましょう。
必要スペックが満たされていないハードウェアに、無理にWindows 11をインストールしている可能性があるからです。前述したようにこうしたパソコンは、大型アップデートを適用できない可能性があるためセキュリティリスクが高かったり、最新の機能を利用できなくなったりする恐れがあります。
また、個人販売の場合は、そもそも質の低い中古パソコンである可能性が高いのも問題です。ハードディスクの不良やキーボードの故障など、見た目では分からない問題が潜んでいるかもしれません。
パソコンに詳しくない方が購入するには、リスクが高いといえるでしょう。Windows 11搭載の中古パソコンを購入する際は、信頼できる販売店や認定再販業者の利用をおすすめします。
バッテリーの劣化状態を確認する

バッテリーはパソコンの中でも劣化しやすいパーツです。そのため、ノートパソコンの購入時には必ずバッテリーの状態をチェックしましょう。外出先でも使用することがある人にとって、バッテリーの寿命は重要なポイントです。
ノートパソコンに使用されているリチウムイオンバッテリーは、一般的に2〜3年ほどが寿命の目安とされています。もちろん使用環境によって変動しますが、使うほどに劣化していくパーツであることに変わりはありません。
バッテリーの劣化がひどくなると、すぐに充電がなくなったり、突然シャットダウンしたりと、快適に使用できなくなります。
そのため中古で購入する際は、満充電時のバッテリー容量を確認してください。初期容量の80〜70%を下回ると、バッテリーの減りが早いと感じることが多いため、バッテリー容量80%以上のパソコンを選ぶのがおすすめです。
販売店ではバッテリー充電容量が記載されているため、忘れずチェックしましょう。
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Windows 11搭載の中古パソコンが動作しないときの対処法

Windows 11搭載の中古パソコンを購入したものの、動作しないときはどうすれば良いのでしょうか。ここでは3通りの対処法をご紹介します。
Windowsをダウングレードする

Windows 11搭載の中古パソコンが動作しない場合は、Windows 10へのダウングレードを試してみましょう。
Windows 11の推奨スペックを満たしていないにもかかわらず、無理やりインストールされているパソコンは、ダウングレードすると正常に稼働する可能性があります。
重要なデータのバックアップを取ったら、下記の手順でダウングレードしましょう。
- Microsoft公式サイトからWindows 10のインストールメディアを作成する
- パソコンを再起動し、作成したインストールメディアを起動する
- Windowsセットアップが始まったら「今すぐインストール」を選択する
- 再起動したら初期設定を行う
- 画面に表示される設定を行えば、インストールが完了する
メモリを増設する

Windows 11のシステム要件に対してメモリが不足していることで、正常に作動していなかったり動作が重くなったりしている場合は、メモリを増設すると改善される可能性があります。
まず、下記の手順でパソコンのメモリ容量を確認しましょう。
- スタートボタンを右クリックして「設定」を選択
- 設定の「システム」をクリック
- システムの「バージョン情報」をクリック
バージョン情報に表示されている「実装RAM」の項目が、パソコンに搭載されているメモリの容量です。Windows 11の要件である4GB以上を満たしていても、動作が重たいようであれば、用途に対してメモリ容量が少ないのかもしれません。
メモリ増設は、下記の手順で行います。
- 静電気対策を行い、電源ケーブルを抜く
- パソコンのケースを開け、空きスロットにメモリを挿入する
パソコンを買い替える

メモリだけでなく、CPUもWindows 11の必要スペックから不足している場合は、パソコンの買い替えも検討してください。
前述したように、スペック不足のパソコンでは、Windows 11が正常に動作しない可能性が高く、今後のアップデートにも対応できません。
もし使用中のパソコンがスペックを満たしているのか分からない場合は、下記の手順で、パソコンのスペックが足りているかを確認できます。
- スタートボタンを右クリックして「タスク マネージャー」を選択する
- タスクマネージャーの画面に表示されている、CPU・メモリ使用率を確認する
上記の数値が、YouTubeで動画を見たり、ブラウザのタブを少し多めに開いたりする程度で、60%以上になるようでは、パソコンの性能が低いといえます。買い替えを検討しましょう。
まとめ
中古パソコンの中には、必要スペックを満たしていないパソコンに無理やりWindows 11をインストールしている商品もあるため、購入時には注意が必要です。スペック不足の場合、快適に動作しないことはもちろん、大型アップデートに対応できずセキュリティリスクが高まる可能性が高いです。
必要なスペックを満たしているかはもちろん、保証の充実度やバッテリーの劣化具合などを確認しておくと、満足のいく買い物ができます。
中古パソコン専門店の「Be-Stock」では、必要スペックを満たした上で、動作確認のされたWindows 11対応の中古パソコンを販売しています。パソコンに詳しくない方でも安心して購入できるので、ぜひご覧ください。
