中古パソコンをおすすめしない理由とは? 選び方や購入後のチェックポイントを解説

比較的低価格で購入できる中古パソコンの購入を検討しているものの、性能面の不安から躊躇される方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、なぜ「中古パソコンはおすすめしない」といわれるのか、考えられるリスクを紹介するとともに、後悔せずに中古パソコンを買うための賢い選び方、購入後のチェックポイントまで解説します。
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なぜ「中古パソコンはやめとけ」といわれるの?

なぜ「中古パソコンはやめとけ」といわれるのでしょうか。代表的な5つの理由を紹介します。
ウイルス感染のリスクがあるから

フリマアプリやオークションサイトなど個人間取引では、ウイルス感染のリスクが懸念されます。特に初期化されていないパソコンは、前利用者のデータなどと一緒にウイルスが残されている可能性があります。
場合によっては、悪意を持ってウイルスが仕込まれているかもしれません。個人からの購入は避けて、中古パソコン専門店を利用しましょう。
性能低下・故障のリスクがあるから

パソコンは使用年数に応じて性能が低下するため、たとえハイスペックなモデルでも、新品同様のパフォーマンスは期待できません。
例えば、データの読み込み速度が遅くなったり、ソフトの起動に時間がかかったりすることがあります。パソコンの部品は消耗品なので、使用年数が長いほど寿命を迎えるまでの期間は短くなるものです。一定期間使用された中古品の場合、購入後すぐに故障するリスクも考えられます。
ソフトがサポート切れになる可能性があるから

中古パソコンを購入する際、インストールされているOSやソフトのサポート状況にも注意が必要です。
例えば、Windows 10は2025年10月にサポートが終了するため、セキュリティに脆弱性が生じないように、Windows 11へのアップグレードが求められます。ただし、アップグレードにはCPUやメモリなど一定のスペックが必要です。
また、個人売買の場合、インストールされているソフトが、古いバージョンのままのことも考えられます。サポート切れのソフトはセキュリティプログラムが更新されておらず、ウイルス感染のリスクを高めるため要注意です。
メーカー保証がないから

新品であれば、通常1年~5年ほどの無償・有償サポートが付帯しており、故障しても無償で修理を受けられますが、中古品の場合は譲渡された時点で保証が切れる場合が多いです。
保証がないと、もし故障しても修理費用が自己負担になるため、安く購入できても結果的に多くの費用が掛かることも考えられます。
ただし販売店によっては、独自保証がある場合もあります。詳しくは後述します。
購入時に確認しきれない傷・汚れ・臭いがついている可能性があるから

通販で購入する場合は、細かな傷・汚れや臭いなどはチェックできず、購入してから後悔するかもしれません。サイト上の写真では判断が難しいことに加え、出品者が見落としていることもあるでしょう。
特に、臭いは清掃しても完全な除去が難しいです。前所有者の使用状況によっては、ペットやタバコなどの臭いが染み付いているかもしれません。
中古パソコンを選ぶ2つのメリット

「やめておけ」といわれることもある中古パソコンですが、あえて中古を選ぶメリットもあります。どのようなメリットがあるのかを紹介します。
安い価格で購入できる

中古パソコンの最大の魅力は、新品より安価に購入できる点です。ハイスペック・人気のモデルであっても、一度市場に出回ると価格が下がるため、予算を抑えたい場合に最適です。
劣化具合や外観のきれいさなど個体差はあるものの、状態の良い中古品に出会えれば、コスパの高い買い物となります。
生産終了モデルが手に入る

中古市場なら、生産終了モデルでも購入できる可能性があるのもメリットです。通常、新モデルの登場や市場の変化に伴い型落ちとなったモデルは、数年で販売終了となるケースが多くなっています。
「新モデルにはない機能が搭載されていた」「前モデルのカラーリングが気に入った」など、特定のモデルに強いこだわりがある場合、中古品を探すのがおすすめです。
中古パソコンをおすすめしない人

中古パソコンは価格の安さが魅力ですが、下記のような人にはおすすめできません。
- パソコンの知識がない初心者
- 最新モデルのパソコンを購入したい人
- 傷・汚れなどの使用感が気になる人
- パソコンを長期間使いたい人
特にパソコンの知識がない人は、価格の妥当性を判断するのが難しかったり、必要なスペックが判断できなかったりするので、中古パソコンの購入には不向きです。
細かい傷や汚れが気になる人も、中古パソコンの購入は避けるべきでしょう。中古品である以上、使用感は避けられません。
また、長くパソコンを使いたい人や最新モデルを求める人にも不向きです。新品よりも寿命が短いのはもちろん、性能面でも劣るため高負荷な作業には適しません。
中古パソコンを購入しても問題ない人

下記に当てはまる場合は中古パソコンを購入しても問題ないでしょう。
- パソコンの知識がある人
- 価格を最重要視している人
- 故障リスクを容認できる人
- 汚れや臭いといった使用感を気にしない人
特に予算が限られている場合や、複数台のパソコンが必要な場合など、価格を重視する場合に適しています。
またパソコンに関する一定の知識があって、スペックや適正価格を見極められる人は、状態の良い中古品を選べる可能性が高いでしょう。外観の傷や汚れなど使用感が気にならない人にもおすすめです。
ただし、中古品は新品より故障リスクが高く、メーカー保証がない場合も多いため、リスクを理解した上で許容できることが大切です。
中古パソコンを選ぶときに確認すべき6つのポイント

中古パソコンを選ぶ際は、6つのポイントを確認しましょう。買ってから後悔しないように、紹介する確認すべきポイントを基準に商品を選んでください。
スペックは十分か
使用用途に合わせて、十分なスペックがあるモデルか確認しましょう。
OS

OSは、パソコン全体の動作を司る基本ソフトウェアです。使用できるソフトや機能に影響しますが、特に注意すべきはOSのバージョンです。
Windows 10は2025年10月にサポートが終了するため、セキュリティに脆弱性が生じるリスクがあります。購入したい中古パソコンにWindows 11がインストールされているかを確認しましょう。
Windows 10からWindows 11にアップグレードすることも可能ですが、そのためには4ギガバイト以上のメモリが必要など、Microsoftが定めるスペック要件を満たす必要があります。
CPU

CPUは、パソコンの処理能力を大きく左右するため、快適な動作に直結する部分です。
まず大切なのはCPUの世代です。CPUは主にIntel(Core iシリーズ)とAMD(Ryzenシリーズ)の製品があり、末尾の数字が大きいほどグレードが高くなっています。同じCore iシリーズでも、世代が新しいほど高性能なので、新しいものを選ぶのがおすすめです。
特に動画編集など高負荷な作業を行うのであれば、より高性能なCPUが必要です。用途に合わせて選びましょう。
メモリ

メモリは、パソコンが一時的にデータを保存する場所で、容量が大きいほど多くのデータをスムーズに処理できます。
メモリ容量が不足するとパソコンの動作が遅くなったり、フリーズしたりする原因になるので、特に動画編集やゲームなど、高負荷な使い方を想定している場合は、十分な容量のメモリを搭載しているモデルを選びましょう。
最低でも8GB、できれば16GB以上を目安に検討するのがおすすめです。
ストレージ

ストレージはデータを保存する場所で、大きく分けてHDDとSSDがあります。
- HDD:大容量のデータを安価に保存できるが、衝撃に弱く読み書き速度も遅い
- SSD:HDDより高速かつ衝撃にも強く、消費電力が少ないが高価
OSやアプリの起動、データへのアクセス速度に影響するため、SSDの方がパソコン作業全体が快適になります。また寿命の面でもSSDがおすすめです。
動画編集やゲームなどを行う場合は、大容量のストレージを選びましょう。
HDMI端子は付いているか

モニターやテレビなどに画面を映したい場合は、高画質・高音質で映像・音声を出力できるHDMI端子が付いているか確認しましょう。
二画面で作業効率をアップさせたい場合には、HDMI端子は必須です。もしHDMI端子がない場合は、変換アダプターが必要です。
保証はついているか

基本的に中古パソコンにメーカー保証はありませんが、購入後すぐに売却されたパソコンであれば、保証が生きているかもしれません。
また中古パソコン専門店によっては、独自の保証を提供している場合もあります。保証期間や内容は販売店によって異なりますが、修理対応や返品・交換の可否などが定められています。
購入前に保証の範囲・条件を確認しておくと、中古パソコンでも安心して購入しやすくなるでしょう。
動作確認はされているか

販売店で動作確認が行われているか確認しましょう。可能であれば、自分で実際に操作して基本的な機能が正常に動作するか確認できるのが理想です。
中には動作しない・一部機能に不具合がある「ジャンク品」が販売されているケースもあります。修理を前提・部品の流用を目的にしないのであれば、きちんと動作確認がされているものを選びましょう。
付属品や説明書はついているか

電源アダプターやケーブル類などの付属品が、セットになっているかを確認しましょう。もし付属品がなければ、別途購入する必要があります。特に電源アダプターは互換性の問題もあるため要注意です。
もし中古パソコンの取扱いに困ったときのために、説明書が付属しているかどうかも確認しておくことをおすすめします。最近ではWeb上で説明書が提供されている場合も多いため、紙の説明書が付属していない場合にはメーカーのWebサイトをあたってみましょう。
傷や汚れはないか

傷や汚れなど、外観をチェックするのも大切です。
まず、筐体に目立つ傷や凹みがないか確認しましょう。もし傷・凹みがある場合は、過去に強い衝撃を受けた可能性が考えられ、内部部品に悪影響が出ているかもしれません。
次に埃や汚れの蓄積具合をチェックします。通気口やファンにほこりが詰まっていると、冷却性能が低下し、動作不良や故障の原因となります。最後に、ケーブル接続部分や端子の損傷具合を確認します。
中古パソコン購入後の3つのチェックポイント

中古パソコンは、購入前はもちろん購入後にもチェックしておくべき個所があります。3つのポイントがあるので、忘れずに確認しましょう。
商品説明の内容と異なる部分はないか
商品説明との相違がないかを確認しましょう。
例えば、付属品が全てそろっているか、CPU・メモリなどのスペックが説明と合致するかを確認してください。もし説明されていた内容と異なる場合、期待していた動作が実現できないかもしれません。
また説明にない不具合がないかも確認しておくと安心です。相違点があれば、すぐに販売店へ問い合わせましょう。
動作に異常はないか
動作に異常がないかを確認しましょう。電源を入れてから、デスクトップ画面が表示されるまでの時間を計測します。起動時間が極端に長い場合、ストレージの劣化やウイルス感染が疑われるためです。
次に、ストレージの状態を確認します。エクスプローラーなどのツールで、空き容量や異常の有無をチェックしましょう。動作時に異音や振動がある場合も、ストレージに問題があるサインです。
正規品のソフトがインストールされているか
不正なソフトがインストールされていないか、確認することも大切です。特に注意すべきはOfficeソフトで、正規品と偽って海賊版がインストールされているケースがあります。
商品説明で「Office付き」と記載されていても安心せず、OSやOfficeソフトが正規ライセンスのものかを確認しましょう。海賊版は突然使えなくなったり、ウイルスに感染していたりするリスクがあります。
(あわせて読みたい記事)
・オフィス付きの安い中古パソコンが売っているのはなぜ? 購入するリスクや不正品の見分け方を解説

「中古パソコンはやめとけ」という状況は変わりつつある

「中古パソコンはやめとけ」といわれてきましたが、最近では状況が変わりつつあります。どのように変化しているのか知った上で、中古パソコンを購入するか否か判断してみてください。
中古パソコン専門店ならスペック面も安心できる

専門店であれば、着実な点検・清掃が施されていることに加え、OSやストレージなどのスペック面での不安も解消できます。
多くの専門店で、ストレージをSSDに換装したり、メモリの標準を8GB以上にしたりと、実作業に耐えうる品質・性能が保証された中古パソコンが販売されています。
Windows 11に換装済みの商品も多く、自分でアップグレードする手間がないのもポイントです。
パソコンの使用年数が長くなっている

パソコンの使用年数が長くなっており、中古で買ったからといって「スペックが足りない」と問題になりにくくなってきています。
内閣府の「消費動向調査令和6年3月実施調査結果」によると、パソコンの平均使用年数が、2005年3月時点では4.3年だったのに対し、2024年3月時点では7.6年にまで伸びており、約3年も使用年数が長くなっています。
多くの消費者が、買い替えせずとも満足していることがうかがえるため、中古パソコンを購入したからといって、すぐに買い替えが発生するとはいえないでしょう。
Microsoft Officeの製品版が必要なくなってきている

以前はMicrosoft Office製品版の有無は重要でしたが、現在では不要になりつつあります。
Google ドキュメント・スプレッドシートといったOfficeソフトの代替となる無料サービスが充実しており、Office製品版がなくても、文書作成・編集に困るシーンはほとんどありません。
Officeの有無にとらわれ過ぎずに、性能や価格などで選ぶのも良いでしょう。
まとめ:中古パソコン選びには正しい知識が必要
「中古パソコンはやめておけ」といわれた時代もありましたが、現在では多くの懸念点が解消され、コスパの良い選択肢の一つとなっています。
とはいえ、個人から購入するのはあらゆる面でリスクが高いので、きちんと整備・清掃してから販売している中古パソコン専門店を利用しましょう。
中古パソコン専門店の「Be-Stock」であれば、経験豊富なスタッフが入念にクリーニング・検品しているだけでなく、最長1年の無償保証がついています。万が一初期不良などがあっても交換・返品できるので、まずは商品ラインナップをご覧ください。
