Windows 11の初期設定の手順は? 快適・安全に使うための設定方法を解説!

新しいパソコンを購入した際には初期設定が必要になります。しかし、何をどう設定したらよいのか分からない方も多いでしょう。
特にこれまでWindows 10を利用していた方は、Windows 11に変更することで使い勝手の変化に戸惑うかもしれません。
本記事では、Windows 11を快適・安全に使うための初期設定の手順を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
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Windows 11の初期設定の手順

Windows 11の初期設定の手順を9つのフェーズに分けて、それぞれ順を追って解説します。
1.インターネットに接続する
Windows 11の初期設定を行うには、原則としてインターネット環境が必要です。無線LANもしくは有線LANでインターネットと接続できるよう準備しておきましょう。
無線LAN利用時はアクセスポイントのSSID(ネットワーク名)と暗号化キーを確認します。SSIDと暗号化キーは、Wi-Fiルーター本体の側面や底面、マニュアルなどに記載されています。有線LANを利用する場合は、ルーターとパソコンをLANケーブルで接続してください。
2.Microsoftアカウントを準備する
インターネットに接続できたら、次にMicrosoftアカウントを準備しましょう。Windows 11をセットアップする際に、Microsoftアカウントでのサインインを求められるので、事前に準備しておくとスムーズです。
既存のアカウントがある場合は、ログインIDとパスワードを入力すればサインインできます。アカウントがない場合は、新規で作成する必要があります。Microsoftアカウントの新規作成には、メールアドレスや電話番号が必要です。
3.言語や地域、キーボードレイアウトを設定する
パソコンを起動すると、自動でセットアップが開始されるので、言語や地域、キーボードレイアウトを設定しましょう。使用する地域が「日本」になっていることを確認して「はい」を選択します。
続いてキーボードレイアウトの確認画面が表示されるので、画面に「Microsoft IME」と表示されていることを確認して「はい」を押します。
2つ目のキーボードレイアウト追加を求められた際は、必要に応じて選択し、不要なら「スキップ」を選択しましょう。
有線LAN接続時はこのまま設定を進めますが、無線LANの場合は事前に準備したSSIDとパスワードを入力して接続します。
4.ライセンス契約を確認し同意する
セットアップを進めていると「ライセンス契約をご確認ください。」と記載された画面が表示されます。
Windowsの使用条件やMicrosoftの権利・義務が明記されているので、確認して問題なければ同意しましょう。同意せずに進むことはできないため、作業を継続するには必須の手順です。
5.デバイス名を設定する
デバイス名の設定画面が表示されるので、任意の名前をつけましょう。
このデバイス名は周辺機器などと接続する際に表示されるので、複数台パソコンがある際など、どのデバイスか区別しにくい場合は名前を決めておくと便利です。
特に必要ない場合は「今はスキップ」で、設定せずに進むことも可能です。
6.Microsoftアカウントでサインインする
Microsoftアカウントでサインインする画面が表示されるので、アカウントを持っている場合はログインID・パスワードを入力してサインインしましょう。
アカウントがない場合は「作成」のリンクから、新しいMicrosoftアカウントが作成できます。
その際、パスワードの設定が求められます。セキュリティリスクを抑えるために、以下に示す条件を満たした強力なパスワードを設定しましょう。
- 14文字以上
- 大文字と小文字、数字、記号の組み合わせ
- 人物名など推測しやすい内容を含まない
- 以前のパスワードから大幅に変更
- 覚えやすく、他人から推測できないフレーズ
7.PIN(暗証番号)を設定する
PINと呼ばれる暗証番号を設定します。この暗証番号は、パソコンへのログイン時などに使用されるものです。基本は4桁の数字を使用しますが「英字と記号を含める」にチェックを入れると、より多くの桁数で強固なPINを設定できます。
8.デバイスのプライバシー設定を行う
位置情報など、プライバシーに関する設定が表示されるので、必要な項目を選び「次へ」を選択します。
位置情報は、天気アプリや地図アプリなどに活用されます。表示されている活用方法をよく確認して、不要か否かを判断しましょう。
9.カスタマイズやバックアップの設定を行う
エクスペリエンスのカスタマイズ画面で、利用目的や興味のある分野を選択できます。
仕事や学習、ゲーム、クリエイティブ作業など、自分に合った使い方を指定することで、推奨されるアプリや設定が変わります。不要な場合はスキップも可能です。
バックアップについては、Microsoftアカウントでサインインした場合、以前のパソコンで使っていたファイル・アプリの同期や復元を選べます。
引継ぎが不要な場合は「新しいPCとしてセットアップ」を選択すると、過去のデータを引き継がずに進みます。
復元を選ぶと、クラウドに保存されたデータや設定が自動的に反映されるため、データの持ち越しはもちろん初期設定時点で自分好みの環境設定が整った状態で使用可能です。
Windows 11をさらに快適・安全に使うための設定

Windows 11をさらに快適・安全に使うための設定として、5つの設定項目があります。必要なものがあれば、初期設定と一緒に行っておきましょう。
Windows Updateの実行
Windows Updateとは、WindowsのOSやソフトウェアを最新状態に保つための機能です。セキュリティの強化や新機能の追加、バグの修正など、さまざまな改善に役立ちます。
一部の更新プログラムを除き、パソコン起動時に更新プログラムが自動でダウンロード・インストールされます。
ただし更新プログラムによっては、パソコンの再起動が必要になるため手動で行う必要があるので、パソコンの電源を切る際に「更新してシャットダウン」もしくは「更新して再起動」と表示される場合は実行しましょう。
セキュリティ設定の確認
悪意のあるプログラムやコンピューターウイルスによる被害に遭わないように、セキュリティの設定を確認しておきましょう。
Windowsには「Windows Defender」という基本的なセキュリティソフトが標準搭載されており、初期設定で有効になっています。
Microsoft以外のウイルス対策プログラムを使用する場合は、自動的にWindows Defenderは無効になります。
OneDriveの設定確認
Microsoftが提供するOneDriveは、Windowsにデフォルトで導入されているクラウドストレージサービスです。
セットアップ直後は、パソコン内のドキュメントや写真・動画などのファイル・フォルダーがOneDriveにも自動的に保存されています。バックアップが不要なのであれば、OneDriveの設定画面から「同期とバックアップ」をオフにしておきましょう。
また、WordやExcelなどの保存先が、OneDriveになっているのが嫌な場合は、パソコン内など任意の保存先に変更しましょう。
利用しないのであれば、アンインストールしてしまうのも一つの手です。
デバイス暗号化の回復キーの確認
パソコンを初期状態に戻すときなどに、入力を求められる回復キー(パソコンに保存されている48桁の数値)をあらかじめ確認しておきましょう。
確認方法は、以下の通りです。
- タスクバーの「スタート」ボタンから「コントロールパネル」を起動
- 検索窓から「BitLocker ドライブ暗号化」を検索
- 「回復キーのバックアップ」をクリック
- 印刷するなどして回復キーを控える
Windows Helloの設定
Windows Helloは、より簡単かつ安全にサインインするための方法で、登録しておくとパスワードの代わりに顔認証・指紋認証・PINコードのいずれかでサインインできます。
Windows Helloの設定方法は、下記の通りです。
- タスクバーの「スタート」ボタンから「設定」をクリック
- アカウントをクリック
- アカウントの中から「サインインオプション」をクリック
- サインインする方法を顔認識・指紋認識・PINから選択
- オプションから「セットアップ」を選択
- 指示に従って、Windows Helloの構成を完了
設定ができたら、次回デバイスにサインインするときから、パスワードの代わりに顔認識・指紋識別・PINのいずれかを使用できます。
ただし、顔認証にはWindows Helloと互換性のあるカメラが、指紋認証には指紋リーダーが必要です。どちらもない場合は、PINコードでのサインインのみとなります。
パソコンにカメラ・指紋リーダーなどが付属していない場合は、外付けのデバイスを接続すると、Windows Helloでのサインインが可能になります。
Windows 11の初期設定についてよくある質問

Windows 11の初期設定について、よくある3つの質問を紹介します。
インターネット環境がないときは?

初期設定にはインターネット接続が必要ですが、引っ越ししたてでWi-Fiが開通していないなど、インターネット環境が整っていない場合もあるはず。そうした場合は、ネットワーク接続をせずにセットアップする方法もあります。
やり方は下記の通りです。
- 紹介した手順に沿って初期設定を進める
- 「ネットワークに接続しましょう」の画面で「Shift」+「F10」でコマンドプロンプトを起動する ※パソコンによっては、「Fn」キーの場合もあります
- コマンド入力画面になったら、「cd oobe」を入力する
- 再度「BypassNRO.cmd」を入力する
- 再起動する
- 再起動後、もう一度初期設定を進める
- 「ネットワークに接続しましょう」の画面で「インターネットに接続しません」を選択する
あとは通常の手順通り進めていくことで、初期設定が完了します。
初期設定にはどれくらい時間がかかる?

初期設定は、一般的に1時間もかからずスムーズにできることが多いです。
ただし、手順に慣れていない場合は、もう少し時間がかかることも考えられるので、念のため2時間ほどはかかると見積もっておきましょう。
また初期状態からOSのアップデートが必要だったり、バックアップの引継ぎ容量が大きくダウンロードに時間がかかったりと、思わぬところで時間がかかることも考えられます。
通常の初期設定よりも長く時間がかかるケースもあるので、やや長めに見積もっておくとよいでしょう。時間に余裕を持って臨むことで、焦らずゆっくりと設定を進められます。
セットアップがうまく進まない場合は?

初期設定中にフリーズして動かなくなったり、画面が突然真っ暗になってしまったりした場合は、再起動すると解決する場合があります。
再起動は「Ctrl」+「Alt」+「Delete」で実行可能です。キーボードの入力を受け付けない場合は、パソコン本体の電源スイッチを長押しして強制終了しましょう。
パソコンの帯電による不具合が発生しているケースもあるので、電源を切った後は数分ほど時間をおいてから起動させるのがおすすめです。
まとめ
Windows 11搭載のパソコンを購入したら、まずは初期設定を行って、いつでも使えるよう準備を整えましょう。基本的には画面に表示される案内に従って、設定を進めていくだけなので誰でもできるほど簡単です。
ただし、初期設定には1~2時間ほどかかるので、時間にゆとりをもって作業を始めましょう。
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