Windows 11の評判はどう? 良い点や改善点、便利に使うためのカスタマイズも解説

パソコンのOSが変わると、使い勝手もガラッと変わってしまうため「新しいパソコンを買おうと思っている」「そろそろアップグレードしようか悩んでいる」といった場合、Windows 11の評判がどうなのか気になる方は多いでしょう。
OSの変更に不安を感じる方もいるかもしれませんが、OSのアップグレードはセキュリティ対策の面でもとても重要です。
この記事では「Windows 11って実際どうなの?」と気になっているけれど、まだ踏み切れない方に向けて、Windows 11の良い点・改善点を紹介するとともに、便利に使うためのカスタマイズも解説します。
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Windows 11の評判はどう?

Windows 11のリリース以降、ユーザーからさまざまな評価がされていますが、インターネット上では新しいデザイン・使いやすさに肯定的な声が多くなっています。
ただし一部のユーザーから、操作感の変化やシステム要件などの面で不満の声も挙がっています。
パソコンの買い替えやアップグレードを検討する際は、ユーザーの評判を参考にして、自分の使用環境・目的に照らし合わせて問題なさそうかを検討しましょう。
評価が高い5つのポイント
Windows 11に関して、評価が高い5つのポイントについて紹介します。
操作の快適性が向上した

OS・アプリケーションの起動速度が向上したり、直観的なUIが実装されたりなど、操作の快適性が従来よりも向上しています。
システム全体の最適化によって、OS・アプリケーションの起動速度が速くなったことで、ファイルの読み込みやアプリの立ち上がりがよりスムーズに。起動を待たされる時間がグッと少なくなったおかげで、快適に作業しやすくなりました。特に毎日のようにパソコンを使用する方は、小さなストレスの積み重ねから解放され、作業効率がアップするでしょう。
また、新しいUIはスタートメニューやタスクバーが中央に配置されるなど、直感的に操作しやすい洗練されたデザインに変化しています。初めて使う人でも、直感的に操作しやすいデザインです。
セキュリティが強化された

Windows 11はセキュリティ性能も向上しており、Windows 10では初期状態では無効だった「VBS(コア分離)」「セキュリティプロセッサ」「セキュアブート」といった強力な機能がWindows 11では標準で有効になっています。
- VBS(コア分離):外部からの攻撃を防ぐための機能。通常使うメモリ領域とは違う仮想化領域で、重要なOS機能を稼働させる
- セキュリティプロセッサ:データ抜き取りに対抗する半導体チップ。重要なパスワードなど、データの暗号化処理に必要な鍵を厳重に保管する
- セキュアブート:サイバー攻撃による乗っ取りを防ぐ機能。OS起動の前に実行する全プログラムのコードをチェックし、プログラムの改ざんがないか確認する
これらの仕組みによって、従来のWindows 10よりも一段と安全性が高く、個人利用はもちろん、仕事でパソコンを使う人にも安心感をもたらしています。
ウィジェット機能が追加された

ウィジェット機能の追加により、デスクトップ上で情報を即座に確認できるようになりました。
ウィジェット機能とは、パソコンのホーム画面に、アプリの一部機能や情報を表示する機能です。アプリを開くことなく、必要な情報を確認したり、特定機能を利用できたりできます。
例えば、ニュースや天気予報、カレンダー、To Doリストなどをホーム画面で確認できるようになるため、特に作業効率向上を求めるユーザーから好評です。
ユーザーにとって必要なコンテンツを自由に表示できるのはもちろん、ウィジェットのサイズや配置をドラッグ操作で直感的に調整できます。
情報収集の効率化とデスクトップの視認性向上により、日常的な作業フローの効率化に役立ちます。
ゲーム性能が向上した

さまざまな機能が向上したことにより、ゲーム性能がアップした点も好評なポイントです。
例えばWindows 11では、下記のような点でゲーム性能が向上しています。
- DirectX 12 Ultimate:より高品質なグラフィックスとリアルな映像を描写可能に
- DirectStorageテクノロジー:ゲームのロード時間が大幅に短縮されストレスフリーに。ゲームに没頭しやすくなった
- Auto HDR機能:HDR非対応のゲームでも自動的に色域が拡張。より鮮やかで臨場感のある映像表現に
このように映像面の進化やデータ処理の高速化などにより、快適なゲームプレイを体感できるので、パソコンでゲームを楽しむのであればWindows 11へのアップグレードが必須といえるでしょう。
マルチタスクの利便性が向上した

マルチタスクの利便性が向上したため、複数のアプリを同時に利用するユーザーから好評です。
Windows 11の「スナップレイアウト機能」により、ウィンドウを画面端にドラッグするだけで、自動的に分割配置できます。ショートカットキー(Windowsキー+矢印キー)でも、同様の操作が可能なため、マウス操作ができない場面でも使用できます。
複数のアプリを瞬時に整列させられるため、資料を参照しながらの文書作成やオンライン会議中のメモ取り、ディスコードにつなぎながらのイラスト作成など、マルチタスクをしやすくなりました。
ビジネス・プライベートを問わず、複数のアプリを開く機会は多いため、幅広いユーザーに恩恵のある機能です。
改善が求められるポイント
Windows 11に関して、改善が求められるポイントについて紹介します。
システム要件が厳しくなった

Windows 11のシステム要件が従来よりも厳格化されたことで、特に旧世代のパソコンや低スペックのパソコンではアップグレードできなくなっています。
例えば、下記のような要件を満たすパソコンである必要があります。
- プロセッサ:1GHz以上で、2コア以上の64ビット互換プロセッサもしくはSystem on a Chip
- メモリ:4GB
- ストレージ:64GB以上
もし条件を満たせない場合は、パソコンの買い替えが必須となってしまうことから、不満を覚えるユーザーも存在します。
現在使用中のパソコンがアップグレードに対応しているか否かは、Windowsに内蔵の「PC正常性チェックアプリ」で確認できます。
一部の機能が廃止された

Windows 11では、Windows 10から継承されなかった機能が複数存在しており、廃止された機能を使用していた一部ユーザーにとっては不便となっています。
例えば、以下のような機能が廃止されています。
- Cortana:Windows 10ではデフォルトで搭載されていたMicrosoftの音声AIアシスタント。Windows 11では、後継となるMicrosoft Copilotに置き換えられている
- タイムライン機能の廃止:パソコンで行った過去の作業を検索できる機能。Windows 11には搭載されていない
- スタートメニューのライブタイル:スタート画面に、アプリを起動していなくても天気・ニュースなどの情報が表示される機能。Windows 11ではウィジェット機能に置き換わっている
このように廃止された機能や、新しいものに置き換わった機能がいくつかあります。
操作感が変わり慣れが必要

Windows 10から操作感がガラリと変化したため、Windows 10ユーザーにとっては、操作に慣れる必要があります。
例えば、Windows 10では左端に配置されていたスタートメニューが、Windows 11では中央に配置されています。頻繁に使う項目なだけに、初めは違和感を抱きやすいでしょう。
他にも、Windows 10までは右クリックでメニューを開くと「名前の変更」「削除」など文字で表記されていた一部項目が、Windows 11ではアイコン表記に変更され、どのアイコンがどの機能なのか分かりにくくなった面もあります。
細かな操作性の変更が積み重なり、慣れるまでの学習コストが負担と考えるユーザーもいます。
バグや不具合が一部報告されている

Windows 11では、アップデート後に特定の環境での動作不安定や、予期せぬ不具合が一部報告されています。
例えば、タスクバーやスタートメニューが反応しなくなる現象や、マルチディスプレイ接続時のウィンドウ配置エラーが発生するケース、OSやアプリの動作が安定せず動作が遅くなる・エラーが発生するケースなどが確認されています。
とはいえMicrosoftは定期的なパッチ配布で修正を進めており、バグ・不具合は順次改善されている状態です。
デフォルトブラウザの変更に手間がかかる

Windows 11では、デフォルトブラウザの変更に煩雑な手順が必要で、手間がかかる点に不満を覚えるユーザーもいます。
Windows 11では、デフォルトのブラウザとしてMicrosoft Edgeが設定されていますが、Google ChromeやFirefoxなどのブラウザを使用するユーザーも多いでしょう。
Microsoft Edge以外のブラウザをデフォルトに変更する場合、下記のような手順が必要です。
- タスクバーのスタートから「設定」を選択
- アプリを選択
- 既定のアプリを選択
- 「アプリケーションの既定値を設定する」で、好きなブラウザアプリを選択
- 「既定値に設定」をクリックしたら完了
Windows 11とWindows 10のどちらを選ぶべき?

Windows 11とWindows 10のどちらを選ぶべきか迷う場合、Windows 11を選ぶべきです。
Windows 10は、2025年10月14日にサポートを終了すると予告されており、セキュリティ更新がされなくなるため、サイバー攻撃やウイルスなどの被害に遭いやすくなってしまいます。
個人情報など大切なデータが流出したり、パソコンが動かなくなったりといったリスクが考えられるので、速やかにWindows 11へと移行するのがおすすめです。
もし現行のパソコンがWindows 11の要件を満たすのであれば、無料でアップグレードできるため、サポート終了する前にWindows 11へと移行しましょう。
ただし要件を満たさない場合は、無料アップグレード不可となるため、新しいパソコンの購入が必要です。
(あわせて読みたい記事)
・Windows 10と11の違いは?アップグレードできるか確認する方法、移行時の注意点も解説

Windows 11をより便利に使うためのカスタマイズ・設定

Windows 11をより便利に使うために、おすすめのカスタマイズ・設定を3つ紹介します。
スタートメニューの位置変更
デフォルトでは画面中央に配置されているスタートメニューですが、左側に配置を変更することも可能です。
変更方法は、下記の通りです。
- タスクバーの空白カ所を右クリック
- 「タスクバーの設定」をクリックし、設定オプションを表示
- 「タスクバーの動作」にある「タスクバーの配置」を左揃えに変更
これでWindows 10のように、左側にスタートメニューを表示させられるので、Windows 10のレイアウトに慣れているユーザーでも使いやすくなります。
スタートメニューやタスクバーへのピン留め
スタートメニューやタスクバーは、自分の好きなアプリをピン留めして、すぐに使えるようカスタマイズできます。
わざわざアプリ一覧から探さなくても使用できるようになるので、効率的です。
スタートメニューへのピン留め手順は、以下の通りです。
- スタートメニューを開く
- アプリ一覧からピン留めしたいアプリを右クリックして「スタートにピン留めする」をクリックする
また、タスクバーへのピン留め手順は、以下の通りです。
- 使用したいアプリを開く
- タスクバーに表示されているアイコンを右クリックする
- 「タスクバーにピン留めする」を選択する
特にブラウザやチャットツールなど、高頻度で使うアプリをピン留めしておくと利便性がアップします。
ウィジェットのカスタマイズ
ウィジェットをカスタマイズして、天気予報やニュース、カレンダーなど毎日確認したい情報がすぐに見られる状態にしておくと効率的に作業できる環境を整えられます。
ウィジェットのカスタマイズ手順は、以下の通りです。
- タスクバーの「ウィジェット」アイコンをクリックする
- 「ウィジェット」の右にある「+(ウィジェットを追加)」をクリックする
- ウィジェット一覧から好きなウィジェットを選択して「ピン留めする」をクリックする
ホーム画面にウィジェットを配置しておけば、いちいちカレンダーや天気予報などのアプリを開く手間を省けます。
まとめ

Windows 11は操作の快適性が向上したことや、ウィジェット機能の追加、セキュリティの強化などから、新しいデザイン・使いやすさに肯定的な意見が多くみられます。
一方で、一部ユーザーから、操作感の変化やシステム要件などの面で不満の声も上がっています。
とはいえ、Windows 10のサポートが2025年10月には終了してしまうため、セキュリティが脆弱になる可能性が高くなっており、早めにWindows 11への移行が必要な状況です。
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