中古のゲーミングPCが「やめたほうがいい」といわれる理由は? 購入する際の注意点をご紹介

「ゲーミングPCが欲しい」と思っても新品は高価なため、ハイスペックなモデルをより安く手に入れたい人にとっては「中古ゲーミングPC」が選択肢の一つとなります。
しかし「中古ゲーミングPCはやめたほうがいい」という言葉を目にして、購入をためらっている方もいるかもしれません。中古品にはいくつかの注意点があるのは事実ですが、近年は信頼できる中古ショップが増えており、以前に比べて問題なく購入できる環境が整いつつあります。
本記事では、なぜ中古ゲーミングPCが「やめたほうがいい」といわれるのか、その理由を深掘りしつつ、失敗しないための具体的な注意点などを解説します。ゲーミングPCの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
「中古ゲーミングPCはやめたほうがいい」といわれる理由は?

そもそも、なぜ「中古ゲーミングPCはやめたほうがいい」といわれるのでしょうか。ここからはその理由を解説します。
新品に比べると性能が落ちる傾向にある

中古ゲーミングPCは、新品よりも搭載されているパーツの世代が古い場合が多く、同価格帯で比較すると処理能力・グラフィック性能などが劣る傾向にあります。
新作ゲームは年々要求スペックが上がっているため、数年前の中古モデルでは快適に動作しないリスクがあります。新しい世代を搭載した新品は、長く快適に使える傾向がありますが、中古品はスペックに余裕がない場合もあり、数年以内に買い替えを検討することになるかもしれません。
新品よりも故障のリスクが高い

中古ゲーミングPCは外見がきれいでも、内部パーツの消耗が進んでいる可能性があります。
中古品の場合、前所有者が数年間使用しているのが一般的のため、どうしてもパーツの劣化や消耗が進みがちです。特にグラフィックボードやストレージ、電源ユニットなどは消耗が早く、すでに寿命が近い状態で販売されている可能性もあります。
また、前所有者がどのような使い方をしていたかわからないのも、ネックです。例えば、長時間高負荷なゲームをプレイし続けていた場合、使用年数が短くても内部のパーツは大きく消耗しているかもしれません。
新品と比べると残りの寿命が短いため、場合によっては購入してから1~2年で修理・買い替えが必要になる可能性も考えられます。
保証期間が短い可能性がある

新品のPCに比べると、中古ゲーミングPCは保証期間が短い可能性があります。購入後しばらくして、不具合が発生しても修理費用を自費で対応しなければならないケースもあるでしょう。
一般的に新品のPCであれば、1~3年ほどのメーカー保証が付きますが、中古PCの場合は保証期間を過ぎているケースが多く、ショップの保証も1カ月~半年など短い傾向にあります。
そのため中古品で安く買えても、保証期間が過ぎてから故障してしまった場合、修理代を含めると新品と同等かそれ以上の金額が必要となるケースもあるのです。
購入後に不具合が生じやすいリスクを考えると、保証期間の短さは、中古PCならではのデメリットだといえるでしょう。
購入者自身でパーツ構成を選択できない

中古ゲーミングPCは、購入者が自分でパーツ構成を選べない点もデメリットだといえます。中古品はすでに組み上がった状態で販売されているため、CPUやグラフィックボード、メモリ、ストレージなど、各種パーツを自分の用途や好みに合わせて細かく指定できません。
また、前所有者がパーツのバランスを考慮せずに構成していた場合、十分に性能を引き出せない可能性もあります。例えば高性能なグラフィックボードが搭載されていても、電源ユニットや冷却パーツの性能が不十分で、バランスの悪い構成になっているケースもあります。
また、必要以上に高価なパーツが含まれていたり、逆に性能不足のパーツが混在していたりするケースも。バランスの良いパーツ構成にしたい人やパーツ構成にこだわりたい人にとっては、中古PCだと選択肢が制限されてしまいます。
怪しい中古販売業者も存在している

中古PCの販売店の中には、怪しい業者が存在するのも「やめておけ」といわれる理由の一つです。
例えば、怪しい中古販売業者の場合、非常に古いPCに安価なグラフィックボードを追加しただけの製品を「ゲーミングPC」と称して販売しているケースもあります。見た目だけを整えて、中身の状態を隠したまま販売することがあり、長時間の高負荷運用で酷使されたパーツがそのまま使われているかもしれません。
また、メーカーサポート終了済みの古いパーツが使われていたり、低品質な電源ユニットや冷却ファンが使用されていたりと、快適にゲームをプレイできない状態の可能性もあります。中古PCを購入する際は、信頼できる販売店を探すことが大切です。
中古の他にリユースPCという選択肢もある

ゲーミングPCを安価に購入する方法として、中古以外にリユースPCという選択肢もあります。
リユースPCは、展示品や法人への短期リースなどで一度使用されたPCを専門業者が回収し、データ消去や動作確認、部品交換、クリーニングなどのメンテナンスを施した上で、再販されるPCのことです。
一度使用されている点では中古PCと同じですが、リース満了品が再販されていたり、内部パーツの交換や外装の磨き直しが施されていたりするケースもあり、比較的コンディションが良好なものが多いです。そのためリユースPCは、コストを抑えつつ快適にプレイしたい方にとって有力な選択肢の一つといえるでしょう。
リユースPCのメリット

ここからは、リユースPCを選ぶ主なメリットをご紹介します。
コストを抑えられる

大きなメリットは、新品のPCよりも購入費用を大幅に抑えられる点です。
リユースPCの場合、専門業者によって整備・クリーニングされたPCが再販されるため、品質を維持したまま新品以下の安価な値段で購入できます。
同じスペックの新品よりも30〜50%も安く購入できることが多いので、例えば新品で15万円のPCの場合、リユース品なら7万5,000~10万5,000円ほどで購入できるかもしれません。
環境に優しい
リユースPCは、一度使用されたPCを整備・再利用するため、資源の無駄遣いを防ぐ環境に優しい選択肢だといえます。
新品PCの製造には、多くのレアメタルやエネルギーが必要となる他、中古PCの廃棄にもCO2や有害物質などが発生します。リユース品を選ぶことは、PCの製造から廃棄までにかかる環境負荷を抑えることにつながり、環境保護へ貢献できるでしょう。
まだ十分に使えるにもかかわらず廃棄されるPCも多いため、リユース品を活用することは、個人が取り組める身近なエコ活動の一つとなります。
不要なソフトが含まれていない
リユースPCは、専門業者によって一度初期化された上で、必要な整備やクリーニングが施されており、購入時に不要なソフトがインストールされていない点もメリットです。
一般的に、新品のPCには宣伝用のアプリやメーカー独自のソフトが多数プリインストールされていることが多いです。PCの動作が重くなったり削除の手間がかかったりと、使わないアプリやソフトは煩わしさを感じる原因になります。
一方、リユースPCは余計なアプリやソフトが入っていないため、ストレージ容量を無駄に消費せず、ゲーミングPC本来のパフォーマンスを引き出しやすい仕様です。
リユースPCのデメリット

多くのメリットのあるリユースPCですが、デメリットもいくつかあります。購入してから後悔しないように、デメリットも把握した上で購入を検討しましょう。
使用感が少なからず残っている

リユースPCは専門業者によるクリーニングや整備が行われているものの、前所有者による細かな傷やボディのこすれ、キーボードのテカリ、変色といった使用感が残っている場合もあります。見た目の美しさを重視する方にとっては、気になるポイントだといえるでしょう。
なお、バッテリーのような消耗品は新品同様とは限らず、購入直後から持続時間が短いと感じるかもしれません。
最新のスペックではない

リユースPCは、一度使用されているという特性上、最新スペックではない点には注意が必要です。
例えば、リユースPCは発売から数年経過したモデルも多く、搭載されているCPUやメモリ、ストレージの性能が現行品より劣る傾向にあります。とはいえ、数年程度ではPCの基本性能は大きく変わらないため、それほど影響はないと考えられます。
なお、最新のOSではなく、サポート期限に限りがあるケースも考えられるので、OSのバージョンが新しいか否かをしっかりと確認しておきましょう。
在庫が限られている
リユースPCの場合、新品のように豊富な在庫はなく、自分が欲しいタイミングで欲しいモデルがあるとは限りません。
リユース品として販売されるモデルやスペックは、元々の入荷状況や回収されたPCの種類に左右されるため、メーカーや性能、色、サイズといった細かい条件で探すと、選択肢が限られてしまうことがあるでしょう。例えば、最新のCPU・大容量メモリを搭載したモデルや、特定ブランドの人気機種などは、見つかりにくい傾向にあります。
中古やリユースのゲーミングPCを購入する際の注意点

中古・リユースのゲーミングPCはお得に購入できる一方で、注意しておきたいポイントがいくつかあります。ここからは5つのポイントについて、ご紹介します。
PCのスペックを確認する

中古・リユースのゲーミングPCを購入する際は、自分がプレイしたいゲームの要求スペックを満たしているかを確認しましょう。
特に、CPUはPC全体の動作速度を大きく左右するため、用途に応じて世代・性能の確認が大切です。ゲームを快適に楽しみたいなら、一定以上の性能が求められます。
メモリは16GB以上あると、複数の作業を同時に行っても動作が安定しやすくなります。ストレージは読み書きの速いSSD搭載だと、ロード時間などの短縮につながり快適です。また、GPUはNVIDIA GeForce GTX 16シリーズ以上が目安です。
外観や付属品を確認する

PCのスペックだけではなく、外観と付属品の確認も重要です。まずは、本体の傷や凹み、塗装の剥がれ、端子部分の破損・ゆるみなどを目視でしっかりチェックします。特にUSBやHDMI端子、電源ボタン、ファン周りの状態は動作に直結するため、細かく確認しましょう。
さらに、キーボードやタッチパッド、ディスプレイのドット抜けや変色も見逃せません。付属品については、電源アダプターやケーブル類などの有無・純正品か否かも確認しましょう。
OSアップグレードやセキュリティ対策をしておく

いくら初期化された中古PCであっても、ウイルス感染などの対策は必須です。セキュリティソフトをインストールして、ウイルス感染のリスクを軽減しましょう。
OSのアップデートも大切です。Windows 10は2025年10月でサポートが終了するので、公式のセキュリティパッチも途絶えることになります(※)。セキュリティの脆弱性を突かれないように、迅速にアップグレードしてください。
※参考:Microsoft.「Windows 10、Windows 8.1、Windows 7 のサポート終了について」.https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/end-of-support ,(参照2025-07-18).
保証内容や期間を確認する
万が一に備えて、保証内容や保証期間の確認も大切です。
ほとんどの場合、中古ゲーミングPCの保証期間は1~3カ月ほどと短く設定されており、新品でよくある1~3年のメーカー保証と比べると差があります。ただしショップによっては中古品でも1年保証を行っている場合もあるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
さらに、どのような保証内容になっているかの確認も大切です。故障時に修理してくれる場合もあれば、返金・同等品との交換となる場合もあり、ショップごとに内容が異なります。
送料やオプションの詳細をチェックする
送料やオプションの詳細をチェックすることも大切です。中古品を通販で購入する場合、送料がかかります。送料はショップごとに異なり、無料の場合もあれば、地域や配送方法によって追加費用が発生することもあります。特に離島や遠隔地は高額になるケースもあるため、事前にWebサイトで金額をチェックしましょう。
また、オプションとしてメモリやストレージの増設、保証期間の延長、初期設定サービスなどが選択できる場合もあります。むやみにオプションを追加すると、結果的に価格が新品とあまり変わらなくなるケースもあります。無料か有料かを確認した上で、本当に必要なものを選ぶことが大切です。
まとめ
以前は「中古ゲーミングPCはやめたほうがいい」という風潮もありましたが、近年では信頼できるショップも増え、高性能なPCを安価に購入できるとして注目を集めています。
特にゲーミングPCは一般的なPCよりもハイスペックな性能が求められ、新品は数十万円以上はするので、安く抑えたい場合は中古やリユースのゲーミングPCを選ぶのがおすすめです。
初期不良などのトラブルが不安な方は、中古PC通販専門店の「Be-Stock」をご利用ください。Be-Stockでは、新品同様の未使用品ゲーミングPCも取り扱っており、状態の良いPCを購入できます。
さらに最長1年の無償保証があり、もし初期不良・不具合が生じても保証期間中であれば修理・交換・返金など対応いたします。コストを抑えてゲーミングPCを購入したい方はぜひBe-Stockをご利用ください。



















