Windows 11の初期化方法と注意点 データを安全にリセットする手順

  更新日:2026-03-13 1:11 PM

Windows 11の初期化方法と注意点 データを安全にリセットする手順

パソコンの動作が重いときやウイルス感染の可能性がある場合、初期化を行うことで正常な状態へ戻せる可能性があります。またパソコンを売却・譲渡する際にも、初期化は欠かせません。では、Windows 11を初期化するにはどのような手順で進めればよいのでしょうか。

本記事では、Windows 11の初期化に関する基本情報、初期化が必要になる主なケース、具体的な初期化手順について解説します。さらに、Windows 11が起動しない場合の初期化方法や、初期化しても改善しないときの対処法も紹介します。パソコンの不調でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

Windows 11の「初期化」とは?

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まずはWindows 11の「初期化」がどのようなものなのかを見ていきましょう。

初期化の定義と特徴

Windows 11における「初期化」とは、パソコンを購入時に近い状態へ戻す作業のことを指します。

初期化を行うと、パソコンは購入時の状態に戻り、これまで保存してきたデータやネットワーク設定、インストールしていたソフトやアプリケーションなどは、基本的に全て消去されます。初期化後は不要なデータが取り除かれるので、データ量の増加によって動作が重くなっていたパソコンが改善する可能性が高いです。また誤って削除してしまったシステムファイルなども再構築されるため、動作不良が解消される可能性もあります。

初期化はリカバリーや、再セットアップとも呼ばれ、パソコンに不具合が生じたときの対処方法の一つとして利用されます。

完全な初期化とは

前述の通り、初期化とはパソコンを購入時に近い状態へ戻す作業のことであり、一般的にはこれを「完全な初期化」と呼びます。

Windows 11で初期化を行う際は「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の2つの選択肢が表示されます。完全な初期化に該当するのは「すべて削除する」を選んだ場合です。

一方、「個人用ファイルを保持する」を選択すると、基本設定は初期化され、インストール済みのアプリケーションは削除されますが、ユーザーアカウントやユーザーのデータ、個人設定などは残ります。不具合を改善したいものの、できるだけデータや設定を残したい場合は、この方法で初期化すると良いでしょう。

初期化が必要になる主なケース

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では、どのようなときに初期化が必要になるのでしょうか。初期化が必要になる代表的なケースを3つご紹介します。

動作が重いなど不具合が続く

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パソコンの動作が重くなったり、さまざまな不具合が続いて改善しなかったりする場合、初期化が必要となるケースがあります。

長期にわたってパソコンを使用していると、不要なファイルやキャッシュデータがどんどん蓄積していき、ストレージ領域を圧迫することで処理速度が低下することがあります。初期化を行えば、不要なデータをまとめて削除できるので、購入当初のような快適さを取り戻せる可能性が高いです。また動きが不安定な原因となるレジストリ内の古いデータなども削除されるため、不具合が改善するケースもあります。

ウイルス感染の可能性がある

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パソコンがウイルス感染し、考えられる対処を行っても改善しない場合は、初期化によって改善できる可能性があります。ハードウェアに問題がなく、ソフトウェア側で不具合が発生している場合は、この方法での改善が期待できます。

この場合には完全な初期化が必要となるため、パソコン内の重要なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。ただし、バックアップしたデータにウイルスが含まれたままだと、初期化後にデータを戻した際に再感染してしまいます。普段から小まめにデータをバックアップしつつ、ウイルス対策ソフトで安全を確認しておくことが大切です。

データを保護しながら確実にウイルスを取り除きたい場合は、専門業者への相談を検討することをおすすめします。

パソコンを譲渡・売却したい

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パソコンを第三者に譲渡したり売却したりする場合も、初期化が必要です。

初期化をしないまま、他人にパソコンを渡してしまうと、パソコン内に残っている個人情報や機密情報が流出してしまう恐れがあります。トラブルを起こさないためには、完全な初期化を行って、パソコンを購入時に近い状態へ戻すことが大切です。

ただし、初期化を行ってもデータが完全に削除されたわけではなく、専用のツールを使うことで復元されてしまうことがあります。完全に削除したい場合は、業者への依頼も検討しましょう。

初期化前にデータのバックアップをする方法

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初期化をする前には、必要なデータのバックアップを取っておくことが大切です。個人ファイルを残して初期化する場合でも、万が一のことを考えて、バックアップを取っておきましょう。

ここからは、代表的なバックアップ方法を2つ紹介します。

USBメモリや外付けHDDにバックアップする

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USBメモリや外付けHDDを使う方法は、代表的なバックアップ方法の一つです。

パソコンにUSBメモリや外付けHDDを接続し、残したいデータを移動させます。USBメモリはそれほど容量が大きくありませんが、持ち運びたいデータをバックアップする際には有効な方法です。データ容量が多いものは、外付けHDDを使ってバックアップを取ると良いでしょう。

クラウドにバックアップする

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物理的な媒体にバックアップを取るのではなく、クラウドサービスを利用する方法もあります。

クラウドサービスにバックアップした場合、インターネットさえあれば、どこからでもそのデータにアクセスできます。USBメモリや外付けHDDのような破損のリスクもありません

無料で利用できるサービスもありますが、大量のデータのバックアップを取るには、有料プランの契約が必要になる可能性が高いです。サービスによって料金が異なるので、比較してみると良いでしょう。

Windows 11の初期化手順

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では、具体的にどのような手順で初期化を行えば良いのでしょうか。ここからはWindows 11の初期化の方法について順を追って解説します。

また初期化後にご自身でパソコンを使用する場合は、初期化の前段階として、BitLockerの回復キーを控えておきましょう。ストレージがBitLockerによって暗号化されている場合、Microsoftアカウントにログインすれば回復キーを確認できます。

ステップ①設定を開く

まずスタートメニューを右クリックし、「設定」を選びます。

設定ウィンドウの左に表示されるメニューバーで「システム」を選択し、システムメニューの中から「回復」を選んでください。

ステップ②このPCをリセット

回復メニューの「回復オプション」に、「このPCをリセット」という選択肢があります。

この欄にある「PCをリセット」ボタンをクリックしましょう。

ステップ③初期化のオプションを選択する

「PCをリセット」ボタンをクリックすると、「オプションを選択してください」というウィンドウが表示されます。

オプションは、「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の2つです。個人用ファイルを残したまま初期化する場合は前者を、完全な初期化をする場合は後者を選んでください。

ステップ④Windowsの再インストール

オプションを選択すると、「Windowsを再インストールする方法を選択します」というウィンドウが表示されます。

再インストール方法は、「クラウドからダウンロード」と「ローカル再インストール」という2種類の方法から選択できます。前者は、インターネットを介して最新のWindowsファイルを取得して再インストールする方法です。後者は、パソコン内部のシステムドライブにある回復パーティションから再インストールを行います。

ネットワーク環境に問題がない場合は、「クラウドからダウンロード」を選んで問題ありませんが、機種や状況によっては正しくセットアップできないケースがあります。インストールがうまくいかない場合は、「ローカル再インストール」を選択してみてください。

ステップ⑤追加の設定

次に「追加の設定」ウィンドウが表示されます。

現在の設定内容が表示されるので、内容を確認しましょう。設定を変更したい場合は「設定の変更」をクリックします。

ステップ⑥データクリーニングと削除ドライブの設定

設定の変更をクリックすると、「設定の選択」ウィンドウが表示され、以下3つの項目が表示されます。

  • データクリーニングを実行しますか?
  • すべてのドライブからファイルを削除しますか?
  • Windowsをダウンロードしますか?

データクリーニングを有効にすると、初期化が完了した後に削除されたファイルを復元しにくくできます。またドライブ全体のファイル削除を選択した場合、全てのドライブに対して、データクリーニングの処理を適用することが可能です。

必要な項目を任意の内容に変更したら、「確認」ボタンをクリックして進めてください。

ステップ⑦追加の設定

再度「追加の設定」ウィンドウが表示されます。

ここで、先ほど設定した内容に間違いがないかを確認してください。変更したい場合は、「設定の変更」をクリックして再調整できます。

内容に問題がなければ、「次へ」をクリックします。

ステップ⑧初期化(リセット)の実行

「このPCをリセットする準備ができました」というウィンドウが表示されます。

この画面には、リセットを実行するとどのような処理が行われるのかがまとめられているため、内容を確認し、問題がなければ「リセット」ボタンをクリックして進みましょう。

あとは初期化が完了するまで、電源を入れたまま操作せずに待ちます。処理中に何度か再起動されますが、異常ではないのでそのまま待てば問題ありません。

リセット作業が終わると、初期セットアップ画面が表示されます。自分で使用する場合は、ここから改めて初期設定を進めてください。

Windows 11が起動しない場合の初期化方法

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Windows 11が起動しない状態で、初期化を行うには「自動修復機能」を使えば初期化が可能です。

Windows 11では、電源投入後に数回続けて正常に起動できなかった場合、「自動修復機能」が作動します。これは、起動トラブルを検知して問題の修復を試みるための機能です。またこの自動修復は、次の方法で手動で起動させることも可能です。

  1. 電源を入れる
  2. Windowsロゴが表示されたら、電源ボタンを長押しして強制終了させる
  3. 1・2を3回繰り返す

「自動修復機能」が作動すると、「自動修復」や「回復」といった画面が表示されます。

「自動修復」の画面が表示されたら、「詳細オプション」を選択しましょう。「回復」の画面が表示されたら、「詳しい修復オプションを表示する」を選択してください。

「オプションの選択」画面が表示されるので、「トラブルシューティング」をクリックし、「このPCを初期状態に戻す」を選択しましょう。「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」のいずれかを選び、初期化を実行します。

初期化してもPCの不調が改善しない場合の対処法

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初期化を行ってもパソコンの不調が改善しない場合は、ハードウェアに問題が発生している可能性があります。こうしたケースでは、初期化だけでは問題を解消できず、元の状態に戻らないことが少なくありません。

専門業者に修理を依頼するか、パソコンの買い替えを検討することをおすすめします。

修理・買い替えを検討する基準

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一般的にパソコンの耐用年数は5年程度とされています。そのため、購入から5年たっているのであれば、買い替えを検討するのがおすすめです。

またメーカーが定めている「部品の保有期間」を確認する方法もあります。部品保有年数は、5~7年程度とされているため、この年数を超えると、修理に必要な部品を入手できなくなる可能性が高いです。メーカーの公式サイトなどで一度チェックしてみると良いでしょう。

さらには、修理の見積もり金額と、買い替えた際にかかる費用を比較して判断するという方法もあります。修理にかかる費用が新しいパソコンの購入価格とほとんど変わらない場合や、高くなる場合には、買い替えを選択した方が良いでしょう。

まとめ

パソコンがうまく作動しない場合やウイルス感染の可能性がある場合、Windows 11を初期化すると、改善する可能性があります。また譲渡・売却の際は、個人情報や機密データが漏えいするリスクを軽減するために、初期化が欠かせません。初期化には個人ファイルを残す方法と完全な初期化の2種類があるので、状況に応じて適した方法を選びましょう。

初期化をしても不具合が改善しない場合、修理や買い替えを検討する必要があります。できるだけ費用を抑えて買い替えしたい場合は、中古パソコンの購入を視野に入れるのも一つの方法です。

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