Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

  更新日:July 16, 2026

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCという言葉を耳にする機会が増えていますが「従来のパソコンと何が違うのか分からない」と感じている方も多いのではないでしょうか。AI機能の進化が進む中で、買い替えるべきか迷う場面もあるはずです。

本記事では、Copilot+ PCの定義や必須スペック、利用できる5つのAI機能まで体系的に解説します。また用途に合った選び方のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

新世代のAI搭載パソコン「Copilot+ PC」とは?

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCは、Microsoftが提唱した新しいWindowsパソコンのカテゴリです。AI処理を端末内で高速かつ安全に実行できる点が特長で、従来のパソコンとは異なる次世代の体験を実現します。

以下でさらに詳しく解説していきます。

従来のパソコンとの違い

従来のパソコンとCopilot+ PCの大きな違いは、AI処理を行う場所にあります。これまでのパソコンでは、AI機能の多くをクラウド上で処理する仕組みが一般的でした。インターネット接続を前提とするため、通信環境や遅延の影響を受けることも少なくありません。

一方、Copilot+ PCはNPUと呼ばれる専用プロセッサーを搭載しており、AI処理を端末内で完結できます。これにより、応答速度の向上や通信環境に依存しない安定した動作が期待できます。また、個人データを外部に送信せず処理できるため、プライバシー面でも安心です。

さらに、AI処理を効率的に行うことで、バッテリー消費の最適化にもつながります。こうした点から、従来のパソコンとは異なる新しい利用体験を提供するモデルといえるでしょう。

Copilot+ PCとAI PCの違い

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCと混同されやすい言葉に「AI PC」があります。AI PCとは、NPUなどのAI処理に対応したパソコン全般を指す総称です。そのため、幅広い製品が含まれる点が特徴です。

これに対し、Copilot+ PCはMicrosoftが定めた厳格な基準を満たしたモデルのみが該当します。例えば、NPUの性能やメモリ容量などに一定の条件が設けられており、それをクリアしたパソコンだけが名称を名乗ることができます。

イメージとしては、AI PCという大きなカテゴリの中に、より高い性能基準を満たした上位モデルがCopilot+ PCとして位置付けられる形です。スマートフォンにおけるハイエンドモデルに近い考え方といえるでしょう。こうした違いを理解しておくことで、製品選びの判断がしやすくなります。

Copilot+ PCを名乗るための厳格なシステム要件

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCは、Microsoftが定めた厳格なハードウェア要件を満たしたパソコンのみが該当します。NPU性能やメモリ、ストレージ、CPUなど複数条件を満たす必要があり、単なるAI対応モデルとは異なる点が特徴です。

以下で詳しく見ていきましょう。

AI処理に特化した「NPU」の搭載と40TOPS以上の性能

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Copilot+ PCの中核となるのが、AI処理専用プロセッサーであるNPUです。従来のCPUは計算処理、GPUは画像処理を担いますが、NPUはAI計算に特化している点が大きな違いといえます。

特に重要なのが処理性能の基準です。Copilot+ PCでは40TOPS以上の性能が求められます。TOPSとは、1秒間にどれだけの演算処理ができるかを示す指標です。この基準を満たすことで、高速かつ安定したAI処理が可能になります。

また、NPUは消費電力効率にも優れています。AI処理をCPUやGPUから分担することで、負荷を軽減しながら処理を行える点も特長です。その結果、バッテリー持ちの向上や発熱の抑制にもつながります。

16GB以上のメモリと256GB以上のストレージ

Copilot+ PCでは、AI機能を快適に利用するために一定以上のメモリとストレージが求められます。具体的には、16GB以上のDDR5またはLPDDR5メモリと、256GB以上のSSDまたはUFSストレージが必要です。

AI処理では大量のデータを同時に扱う場面が多く、従来よりも高いスペックが求められます。メモリ容量が不足すると処理が遅くなり、快適な操作が難しくなる可能性があります。また、ストレージの速度も重要です。読み書き性能が低いと、アプリの起動やデータ処理に時間がかかることがあります。

なお、これらはあくまで最低要件です。複数のアプリを同時に使用する場合や、より高度なAI機能を活用する場合は、余裕を持ったスペックを選ぶとよいでしょう。

対象となる最新のプロセッサー(CPU)

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Copilot+ PCとして認定されるには、特定の次世代プロセッサーを搭載している必要があります。代表的なものとして、QualcommのSnapdragon Xシリーズ、IntelのCore Ultra(シリーズ2)、AMDのRyzen AI 300シリーズが挙げられます。

これらのプロセッサーはいずれもNPUを統合しており、AI処理に最適化されているのが共通点です。従来のCPUとは異なり、AI処理を前提とした設計がなされています。

また、SnapdragonはARMアーキテクチャを採用しているのに対し、IntelやAMDはx86アーキテクチャをベースとしています。それぞれ特長は異なりますが、いずれもAI性能の強化を目的に開発されています。用途に応じて選ぶことが重要です。

専用の「Copilotキー」の標準搭載

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCには、AIアシスタントをすぐに呼び出せる「Copilotキー」が標準搭載されています。キーボードからワンタッチで起動できるため、日常操作の中で自然にAIを活用できる設計です。

従来は検索やショートカットを使ってAI機能を呼び出す必要がありました。しかし、専用キーの搭載により、より直感的に利用できるようになっています。こうした仕様は、AIがパソコン操作の中心的な存在になりつつあることを示しています。

Copilot+ PCで利用できる5つの高度なAI機能

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCでは、Windows 11に統合された高度なAI機能を利用できます。これらは端末内で高速かつ安全に動作し、従来のパソコンでは実現しにくかった新しい体験を提供します。

以下でさらに詳しく見ていきましょう。

過去の操作履歴をAIが探し出す「リコール(Recall)」

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Recallは、過去に表示した画面を記録し、後から検索できる機能です。閲覧したWebサイトや資料などを自動で保存し、必要なときに呼び出せる点が特長です。

あいまいな記憶でも探し出せるため、資料探しや情報の再確認にかかる時間を短縮できます。従来の履歴やブックマークとは異なり、視覚情報を含めて検索できる点も特徴的です。

またデータは端末内で処理されるため、プライバシーにも配慮されています。

リアルタイムで音声を翻訳する「ライブキャプション」

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ライブキャプションは、音声をリアルタイムで字幕化し、翻訳まで行える機能です。動画視聴やオンライン会議の内容を、その場で理解しやすくなります。

英語音声を日本語字幕として表示できるため、海外コンテンツの理解にも役立ちます。端末内処理により遅延が少ない点も特長です。

ただし、翻訳精度は状況に依存するため、補助的に活用することが重要です。

簡単な指示で画像を生成・編集する「コクリエイター・イメージクリエーター」

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

画像生成や編集を直感的に行える点も魅力です。「ペイント」や「フォト」アプリで、テキストやスケッチから画像を生成できます。

専門知識がなくても扱えるため、資料作成やアイデア出しに活用しやすい環境です。オフラインでも利用できる点も利便性を高めています。

Web会議の品質を劇的に向上させる「Windows Studio エフェクト」

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Windows Studio エフェクトは、背景ぼかしや自動フレーミングなどを行う機能です。Web会議の映像品質を向上させます。

NPUによる処理により、パソコンへの負荷を抑えながら高品質な映像を実現できます。在宅勤務やオンライン会議の場面で活用しやすい機能です。

ゲームの画質と滑らかさを両立できる「自動スーパー解像度(Auto SR)」

Auto SRは、低解像度で描画した映像をAIで補完し、高精細化する機能です。画質とフレームレートのバランスを取りやすくなります。

処理負荷を抑えながら滑らかな動作が期待できるため、快適なゲーム環境を実現できます。ただし、対応タイトルに依存する点には注意が必要です。

Copilot+ PCを導入するメリット

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCは、NPUによってAI処理を効率化し、従来とは異なるパソコン体験を実現します。処理速度やセキュリティ、利便性の向上により、日常業務や個人利用の効率化につながる点が特長です。

以下でメリットを一つひとつ解説していきます。

クラウド不要による高いプライバシー保護

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

AI処理を端末内で完結できるため、データを外部に送信する必要がありません。これにより、情報漏えいリスクの低減につながります。

特に機密情報を扱う業務では、安全性の高さがメリットになります。

圧倒的な応答速度とオフライン環境での利用

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

ローカル処理により、通信遅延の影響を受けにくくなります。応答速度が速く、スムーズな操作が可能です。

一部機能はオフラインでも利用できるため、外出先でも作業を継続できます。

バッテリー消費の最適化による長時間の駆動

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

NPUを活用することで消費電力を抑えられます。その結果、バッテリー持続時間の向上が期待できます。

外出先での利用や長時間作業にも適した設計といえるでしょう。

Copilot+ PCは誰に必要なのか? 選び方の基準

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

Copilot+ PCは高性能である一方、価格も高めに設定されています。そのため、用途に応じて必要性を見極めることが重要です。

導入を積極的に検討すべき人

Copilot+ PCとは?従来のパソコン・AI PCとの違いや必須スペックを解説

業務効率を重視する方や、AI機能を日常的に活用したい方に適しています。資料作成や情報整理などの作業時間を短縮できるため、生産性向上につながります。

クリエイターや最新技術に興味がある方にも向いているでしょう。

すぐには必要ない可能性が高い人

Web閲覧や事務作業が中心であれば、従来のパソコンでも十分対応できます。AI機能を使う機会が少ない場合、性能を生かしきれない可能性があります。

コストを重視する場合は、他の選択肢も検討するとよいでしょう。

まとめ

Copilot+ PCは、NPUによってローカルAI処理を実現した新しいパソコンの基準です。処理速度や利便性、プライバシー面で従来モデルと異なる価値を提供します。

AI機能を活用して生産性を高めたい場合は、有力な選択肢といえるでしょう。一方で、用途によっては従来のパソコンでも十分対応できます。

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