パソコンの寿命は5年?できるだけ長く使用する方法とは
今までパソコンを何台も買い替えたという方は多いのではないでしょうか。それもそのはず、パソコンには寿命があります。パソコンは安い買い物ではないのでできる限り末永く利用したいと考える方が多いでしょう。
しかし寿命を迎えたパソコンをいつまでも使用していると、動作が重く作業しにくいだけでなく、個人情報漏洩のリスクにもつながります。
この記事ではパソコンの寿命はいつなのか、また寿命を判断するポイントや長持ちされる方法を紹介します。ぜひ役立ててください。
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パソコンの寿命はどれくらい?
使用頻度や使用環境などにもよりますが、パソコンの寿命はおおむね4〜5年といわれています。あくまでも目安であるため短ければ3年程度、長くても6〜7年利用できる場合もあります。
OSは発売日から10年が寿命
OSとはオペレーションシステムのことで、文字どおりパソコンでオペレーションを行う、つまりパソコンを動かすためのソフトです。
WindowsやMac OSと呼ばれるものがこのOSのことです。パソコンには内部機器などのハードウェアだけでなく、インストールされたOSにも寿命があることを知っておかなければなりません。
OSのサポート期間は、基本的に発売日から10年です。サポート期間が終了するとOSのアップデートが行われなくなります。
アップデートされないことでウィルス対策が不十分になり感染する可能性が高まり、パソコンが起動しなくなる、個人情報が漏えいするなどの悪影響が出る恐れがあるため注意が必要です。
したがってこの期間までをOSの寿命と考えることができます。
パソコン本体は3~5年が寿命
メーカーや使用状況によって異なりますが、パソコン本体自体の寿命は3〜5年程度といわれています。
5年を超えるとパソコンの立ち上がりが遅い、頻繁に電源が落ちる、フリーズするなどのトラブルが発生しやすくなります。
ただし上記の症状が現れたら必ずしも寿命というわけでもありません。修理で直るケースもあるため、パソコンの状態をしっかり見極めることが大切です。
なお一般的には、ノートパソコンよりデスクトップパソコンの方が寿命は長いとされています。
パソコンの寿命を判断するポイントとは
パソコンが寿命かどうかの判断をするにはいくつかの方法があります。ここからはその判断方法を紹介します。
異臭がする
パソコンから異臭がする場合は、かなり危険な状態であることが想定されます。この場合は寿命がきたと判断できる大きな要素といえるでしょう。
異臭がする主な要因は、コンデンサーの破裂や電源周り、冷却ファンの排出口のホコリなどが考えられます。
コンデンサーが破損すると、大量の電流が流れ電源モジュール内にあるチップが焼けてしまう場合があります。火災の原因にもなるため危険です。
安全のためにパソコンから異臭を感じた場合はすぐにパソコンの電源を切って、コンセントからプラグを抜きましょう。
頻繁にフリーズする
フリーズする原因として考えられるのは主にハードディスクの故障や劣化、メモリ不足、冷却ファンの機能の低下による熱暴走などです。
作業したデータの読み書きが都度行われるハードディスクは、使用年数と共に経年劣化していきます。
したがって毎日パソコンを使うなど使用頻度の多い場合は、その分ハードディスクの寿命も短くなる傾向にあります。
最新ドライバーのインストール、ハードディスクの追加などの方法を実施しても状況が改善されない場合は、パソコンの寿命と考えましょう。
電源が落ちる
起動中に電源が落ちる、または再起動を繰り返す症状が頻繁に見られるようになった場合は寿命の可能性が考えられます。主な原因として考えられるのは、ハードディスクやマザーボードの故障です。
またパソコンは、内部が一定の温度を超えると強制的にシャットダウンするようになっています。温度が上がるということは、ファンの故障などにより冷却機能が低下していることが考えられます。
起動できない
電源を押しても起動しない場合は、パソコン本体・電源・電源ボタンなどのハードウェアの故障が考えられます。電源は入るけど起動しない、もしくはすぐに電源が落ちてしまう場合はハードディスク不具合の可能性があります。
いずれにしてもパソコンの修理、もしくは買い替えが必要です。
充電できない
ノートパソコンの場合、寿命がくると充電ができなくなる、もしくはすぐに充電がなくなることがあります。
バッテリーは消耗品なので問題なく利用していても、通常2~3年程度で新品購入時の半分程度しか充電できなくなります。バッテリーの交換で改善しない場合は、買い替えが必要です。
パソコンの寿命をできるだけ長くするコツとは
パソコンは安い買い物ではないのでできるだけ長く使いたいという方も多いでしょう。そこでここからは、パソコンの寿命をできるだけ長くするコツについて紹介します。
熱対策を怠らない
パソコンは熱を嫌うため、熱対策をしっかりしておくことが重要です。パソコン起動中は内部に熱が発生します。パソコン内部を冷却するためにパソコンにはファンが付いており、通気口から熱を放出できるようになっています。
通気口を塞いだり、空気が滞留してしまう場所に設置したりすると熱を放出できず内部の温度を下げることができません。温度が上がり過ぎるとフリーズ・強制シャットダウンなどの不具合が生じます。
パソコンはできるだけ熱がこもらない・空気の流れが良い・直射日光が当たらない場所に設置しましょう。
定期的にホコリを取り除く
パソコンにホコリが溜まると通気口が塞がれ、排熱がうまくできなくなってしまいます。特に通気口はホコリが溜まりやすい場所です。またパソコンの外部だけでなく、内部にもホコリは溜まります。定期的にファン周辺のホコリを取り除くようにしましょう。
衝撃からパソコンを守る
パソコンのような精密機器は衝撃に弱いため、できるだけ丁寧に扱うようにしましょう。特に持ち運んで使用するノートパソコンは、落としたりぶつけたりしがちです。持ち運ぶ場合は、ショック吸収機能がある専用ケースに入れておくのがおすすめです。
結露に気を付ける
パソコンのような精密機器に、水などの液体をかけるのは故障の原因となります。また直接液体をかけなくても、冬場など内部に結露が発生することもあるので注意が必要です。
特に持ち運んで使用するノートパソコンは、気温が低い外からから暖房が効いた部屋に入ることもあるでしょう。結露が発生したときは、すぐにパソコンの電源を入れないように気をつけてください。
バッテリーの取り扱いに注意する
ノートパソコンはバッテリーの取り扱いに注意しましょう。ノートパソコンやスマートフォンなどの精密機器は、リチウムイオン電池が使用されています。
リチウムイオン電池は、100%の充電で放置したり0%になって過放電になってしまったり、アダプターを挿したままでいたりすると寿命が短くなってしまいます。
バッテリーの寿命を長くするにはなるべく充電回数を減らし、バッテリー残量は20〜80%を保つようにするのがコツです。
電源管理を徹底する
電源を頻繁に入り切りするとハードディスクに負担がかかり、ハードディスク寿命を縮めてしまう要因となります。
数分~1時間以内に再度パソコンを使用する場合は、電源を落とさずにスリープモードにするのがおすすめです。
逆に長時間スリープモードにすると、常に通電した状態となりパソコンに負荷がかかります。状況に応じて電源オフとスリープモードを賢く使い分けましょう。
定期的にパソコンの状態をチェックする
HDD・SSDの状態を定期的にチェックしておくのも寿命を延ばす方法の一つです。
ハードディスクをチェックするときは
-
起動しないことがあるか
-
動作の速度
-
強制的にシャットダウンすることがあるか
-
異音がしないか
などを確認しましょう。パソコンの状態をチェックできるフリーソフトを使うのもおすすめです。
メンテナンスに出す
パソコン外部内部のハードウェア部分だけでなく、ハードディスク内部も定期的にメンテナンスすることで寿命を延ばす効果が期待できます。
定期的にハードディスクをクリーンアップするようにしましょう。
ハードウェアのクリーンアップにはデフラグをする、不要なデータを削除するなどの方法があります。
パソコンが寿命を迎えた場合の対処方法
パソコンが寿命を迎えた場合どのようにすればよいのでしょうか。ここからはその対処方法を見ていきましょう。
購入から3~4年のパソコンは修理に出す
パソコンを購入してから3〜4年が経過している場合は、寿命でなく故障の可能性も十分に考えられます。まずはいったん修理を検討するのがいいでしょう。
修理はメーカーの公式サポート・購入したパソコンショップのサポートを利用すると安全です。
なお修理に出す際は、データの取り扱いに注意が必要です。必ずデータ移行を忘れないようにしましょう。
購入から4年以上経過しているパソコンは買い換えを検討する
購入から4年以上経過しているパソコンは、買い替えを検討してもいいかもしれません。
修理で一時的に直る可能性もありますが、修理箇所以外の故障がすぐに発生してしまう可能性もあります。
パソコンはそれぞれの部品による寿命が異なるため4年以上は一つの目安といえます。
パソコンを買ってからもうすぐ5年経つ場合は、買い換えを検討した方が無難です。
パソコンを買い換えるときは?
パソコンを買い替える際はどのような点に気を付ければいいのでしょうか。パソコンの選び方、古いパソコンの処分方法について紹介します。
新しいパソコンの選び方
新しいパソコンを選ぶときは、以下4つのポイントを確認しましょう。
使用期間を考える
長期利用する場合は高スペックのものがおすすめです。メモリの多いものや高性能のCPUを積んだものがいいでしょう。
短期間・一時的であれば価格重視で、できるだけリーズナブルなものがおすすめです。
使用用途にあったスペックを選択する
パソコンで動画編集やゲームをする場合は高性能なスペックが必要です。逆にチャットやメールの確認、インターネット閲覧のみであれば、最低限のスペックで十分でしょう。
ハードディスクはSSDがおすすめ
近年はSSD搭載のパソコンの人気が高まっています。
これまでの回転する円盤に磁気でデータを読み書きするHDDに対して、SSDは内蔵しているメモリーチップにデータの読み書きをします。これはUSBメモリと同様の方式です。
SSDはHDDに比べて衝撃に強い、読み書きが早い、消費電力・発熱が少ない、静かというメリットがあります。一方で保存容量はHDDに比べると少なく、大容量のものは高価です。
データを外付けハードディスクに保存する、またはあまり大容量のデータを保存しないのであればSSDの方がおすすめです。
OSのサポート期間で選ぶ
前述のようにOSのサポート期間はおよそ10年です。すでに新しいOSが発表されている場合は新しいOSを選ぶのもおすすめです。
ただし新OSが発表されて間もない段階だと、使用しているアプリケーションがまだ対応していない場合もあります。利用状況にあったOSを選ぶようにしましょう。
古いパソコンの処分方法
処分の方法としては以下の5つの方法があります。
自治体に回収してもらう
小型家電リサイクル法に伴い自治体でもパソコンの回収を行っているところがあります。自治体によって異なるので事前に調べておきましょう。
家電量販店にお願いする
家電量販店で古いパソコンの回収を行っている場合があります。新品購入を検討している場合は購入と共に回収を相談してみましょう。
リサイクルに出す
まだ使用できる場合はリサイクルに出すのもおすすめです。リサイクルに出す際は必ずデータを消去するようにしましょう。
不用品回収業者に依頼する
完全に起動しないのであれば不用品回収業者へ依頼するのもいいでしょう。
メーカーに直接回収してもらう
パソコンにPCリサイクルマークが貼られていれば無料で処分できます。使っているパソコンのメーカーを確認し、メーカーに相談してみてください。
まとめ
この記事ではパソコンの寿命と寿命を長くする方法について紹介してきました。パソコンはパーツごとに寿命が異なりますが、おおむね4~5年が目安です。
寿命を延ばすにはパソコンを掃除するなど定期的なメンテナンスが必要です。4年以内の不具合なら修理、5年目を迎える場合は買い替えを検討するのがいいでしょう。
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